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その価値観、ほんとうに自分の価値観ですか?

自分の持つ前提・価値観に気づいてますか?
 
少し前話題になった第171回直木賞候補作品、
麻布競馬場さんの「令和元年の人生ゲーム」をご存知でしょうか?
作者・麻布競馬場さんのインタビューを見てわたしが感じたこと 

刷り込まれた前提・価値観

これが今日のテーマです。
 
まずこちらにそのインタビュー内容の一部を引用します。


Z世代の取扱説明書”という挑発的な宣伝文句で注目された小説、
「令和元年の人生ゲーム」。

作者の麻布さんは、2010年、慶應義塾大学への進学を機に地方から上京し、その後は、厳しい就職活動を勝ち抜き、都内の企業に就職。
平成の競争社会を生き抜いてきたそうです。


『 僕自身は平成3年生まれで、自分の“地元”は明確に平成なんです。
平成での“人生のゲーム”って、いい大学に入っていい会社に入って、いい給料をもらってきれいな奥さんをもらって、タワマンに住みながら頭のいい子を育てて、労働者を再生産していく。ある種の経済的成功を目標としたゲームだと思っているし、その象徴がタワマンだったと思うんです 』

NHK 2024年7月17日WEB特集より

このインタビューを聞いたとき、
「えっ⁈その価値観は平成なの?昭和でしょ‼」と
一人テレビにツッコミをいれてしまいました。

よく考えるとタワマンは
昭和にありませんね(笑)
でもその部分を郊外の一戸建てに置きかえれば
昭和の価値観と大差ありません。

結局、表面的には変わって見えるけれど
本質的には変わってないのではないでしょうか?

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私自身、昭和生まれ。
昭和の価値観をもつ両親に育てられました。
そのため、いい大学に入って
いい会社に入る。
これが人生の中で大きな価値観の一つでした。

実際受験競争は今以上に激しく、苦労し
就職もバブル崩壊のあおりを受け
就職氷河期に苦労した有様でした。

そして自分が親になり、子供を育てるようになると
口では学歴ではないといいながらも
心のどこかでいい学校に入ってほしいと願う
古い価値観に引きずられた一人の親でした。


無意識で昭和の前提・価値観を引きずっていた。

だから学校には休まず行くもの。
テストは頑張るもの。
これが昔の私にとって当たり前の前提であり、
価値観でした。

その私の“当たり前”を
子供たちは敏感に感じ取っていた。
だから学校に行けない自分を責めていた。
このことが子供たちの不登校、引きこもりを
長引かせた原因の一つだったと今は思います。

約10年に及ぶ娘たちの引きこもり・鬱という
苦い経験から私はじぶんの価値観を見直し
ひとつひとつ再構築しました。

あなたが持つ前提や価値観はあなたにとって当たり前で無色透明。
だからどんな前提や価値観を持っているか気づきにくいことがあります。

そこで今日の質問です。

自分の前提・価値観に気づいてますか?
その前提・価値観はあなたを幸せにしていますか?
それは本当ですか?

 
最期までお読みいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。


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