某局系列の24時間テレビのモヤモヤを書き捨てる
過日の某局系列の24時間テレビ。
チャリティ番組としてのあり方、番組内容に賛否両論・甲論乙駁あるようですが、私の中でもモヤッとしたものがあるので、ここに脳内ゴミを書き捨てておきます。
主演者のギャラ問題
誰のギャラが1000万だとか、誰はノーギャラだとかで、SNS界隈が荒れているのを見かけましたが、あれは一体なんなのでしょう?ダレ得?
仮に出演者がギャラをもらっていたとしても、それは一般市民からの寄付金から払われたものではありません。番組やイベントの制作費は、スポンサーなど主に企業からの協賛金や広告収入から支払われます。お財布は別なのですから、外野がギャーギャー言うのは的外れなおかしな話なのです。
ここでよく出る、「海外のチャリティー番組ではノーギャラ」問題。
ハリウッドスターやプロのスポーツ選手などは、まさに桁違いな資産を持っています。それを世の中に還元するのは当然といった考え方が広く浸透していますし、実際そうすることで賞賛を得られます。逆に、還元しなければ叩かれます。ですから、ノーギャラチャリティーも珍しいことではありません。
一方で、欧米のチャリティイベント全てでノーギャラなわけではありません。人によって、案件によって、ギャラは発生します。
そもそも、チャリティとは公益的な救済活動や行為を行う慈善事業です。完全無料、主催者が全額費用負担するものでも、全員ノーギャラで参加しなければならないものでも、ありません。
どうしてギャラの有無やら、ギャラの多寡でSNSが荒れるのか理解不能です。私の小さな脳みそでは、妬み以上の理由が思いつきません。
ノーギャラで何か目立つことをすれば、売名行為。
ギャラをもらって、仕事としてこなせば、チャリティーなのにギャラ。
莫大な資産を持つ著名人が100万、1000万と寄付すれば神扱い。
いろんな人がいるものだと、遠くから眺めるのが自分の平穏のためにはよさそうです。
協賛金も全額寄付すべきか問題
24時間テレビのチャリティー事業は、公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会が行っています。
ただ、放送しているのは日テレです。日テレ側が受け取った、スポンサーからの協賛金や広告収入の多くは、番組や全国のイベントの運営や制作費に回ります。どの程度利益として残るのかわかりませんが、協賛金や広告収入をすべて寄付しろと言うのはあまりに乱暴です。
協賛金は全額寄付、広告収入を得るな、製作費はチャリティだから自社持ちとなれば、莫大な費用負担をテレビ局が背負うことになり、持続不可能です。
そして、どんなに批判されても、毎年何億円もの寄付金が集まり各種団体に寄付していることは事実です。批判を避け何もしないよりも、批判されながらコトを進める方が、社会的な意義があります。
それなのに、何故に広告収入全額寄付などいう発想になるのか、これも合わせて理解不能ですが、賛同者が多いようで困惑します。チャリティやボランティアというものを、自分枠で定義しそれを正義としているのか、それともただの◯◯なのか。
少なくても私のプライベートでのお付き合いがある方々ではなさそうなので、ご縁がないよう今後も細心の注意を払いたいところです。
寄付金着服問題
一番の問題って、寄付金着服問題どう解決するのよ、ではないかと思うのですが、話題としては弱めでモヤモヤします。
市民などから、番組の趣旨に賛同して募金された金額は、1円残らずカウントされ収支報告されるべきです。
でも、一番怪しいのがその「カウント」。
どんなに収支報告を真面目にしたところで、そもそもでカウントする前に、ポッケないないしてしまえば、カウントのしようがないのですから。
過去には、地方系列局のイベント現場では、募金箱からワシャとお札を取り出して、自分やスタッフ用のビールやらジュースやらバイト君に買って来させるようなことは、普通にありました。最近は、市民の視線も厳しいですから、表立った行為は少ないでしょうが、見えないところではどうなっていても不思議ではありません。
そこをどうクリアにしてくのかは、よくわからないままでした。番組では謝罪がなかったとの記事を見ましたが、今必要なのは番組内での再度の謝罪ではありません。今後、不祥事が出ないようどう対策をとっているのかを説明し、理解してもらい、信じてもらい、寄付を募ることなのではないかと思っています。
オールドメディアでも、謝罪がないことにSNS疑問の声が噴出との記事をわざわざあげるくらいですから、誰かが頭を下げるのを見て溜飲を下げたいだけの人も一定数いるのかもしれません。もちろん、メディア側もですが。
日テレなのか、公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会なのかわかりませんが、視聴者にわかりやすく誤解されないような形で情報を開示する必要があるでしょう。
番組内容問題
私自身番組自体に賛同していませんし、何より1年前から我が家にはテレビがありません。今年は、テレビつけたらたまたまやってた的アクシデントも含め、一瞬たりとも見ていないので番組内容に関してはなんの意見もありません。
番組内容に不満がある人は、見なければいいのよ。
その選択権は、100%視聴者側にあります。
とは言え、ビデオリサーチの発表によると、平均世帯視聴率は12.5%。
瞬間最高視聴率は、やす子さんの完走後で25.4%。
従来の募金とは別に設定された「マラソン児童養護施設募金」の募金額は4億3801万4800円。
で、結局
思うままにツラツラダラダラ記していますが、わかったことがあり、スッキリしました。
なんだかんだいっても、24時間テレビを見たい人がかなりいること
誰かが儲かるのが嫌なだけ、誰かを叩きたいだけの人が一定数いること
番組の趣旨に賛同し、間違いなく寄付したいのであれば「24時間テレビチャリティー委員会」のゆうちょ銀行かイオン銀行への振込、チャリティグッズの購入、キャッシュレス募金がオススメ
やす子さんが走ったから集まった募金額は4億超え
2023年6月1日~2024年5月31日の寄付金の総額8億4,805万9,341円
なんだかんだいっても、叩いて潰すほど無駄で無益な事業ではないようです。