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残暑厳しき香川で見つけた早過ぎた秋

スーパーに行ったら、野菜の島の1つがキノコだらけ。
さすが、食欲の秋、収穫の秋、実りの秋・・・と、盛り上がりたかったのですが、残念なことに1ミクロンたりとも感情が動かなく、むしろ残念でした。

並んでいたのは、大量のエノキ、大量のブナシメジ、大量のマイタケ、大量のエリンギ。そして、端の方にソロっと松茸。

どうせなら、「きのこの山」も並べて欲しかった。

年間通して食欲を刺激してくれる、スーパー側のシーズンプロモーションには敬意を払いますが、流石に今回は厳しい。素通りしていいレベルなのですが、少し引っかかるので、書き捨てておきます。

季節感の演出への違和感

連休もあり、来週にはお彼岸です。暦の上ではもうすっかり秋。朝には秋らしい風が吹き、空には秋らしい雲もみられます。

でも、ここでは毎日のように猛暑日。最高気温が35度を切る日も出てきましたが、それでも33度、34度。暑い… 日中の日差しはガンガンに強く、日没後にも30度あるのです。暦の上ではセプテンバー、でも汗だくまだサマーなのです(←ヘタクソ)

旬の食材としての違和感

秋はキノコが旬とはいいますが、北海道・東北でも「キノコ」シーズンは10月以降です。お彼岸前ならまだ早い。キノコは北から降りてきますので、ここ四国なら尚更、というか違和感レベルで早過ぎです。

門松を下げる前から、バレンタインデーのチョコレートがディスプレイされて、「早っ」って思う、あの感覚に近いです。

しかも、並んでいるキノコは、人工的な環境、要は工場で栽培され、年中安定供給されているものですから、旬感は一切ありません。
※松茸は人工栽培できないようですが、大陸からの輸入品。

需要としての違和感

秋が深まり、気温が下がってくると、キノコを使った料理が楽しみになります。
でも、まだ暑い。キノコ鍋とか思いつきもしません。

近年は、「旬」の前に、先取り季節感をするのが主流ですから、食材は早ければ早いほど高く売れます。「旬」って早いもの勝ちのこと?

春を告げる山菜と呼ばれる「ふきのとう」でさえ、12月には流通し始めます。仙台にいた頃、頻繁に利用していた八百屋さんから、蕗のとうを年末に勧められた時には、さすがにドン引き。雪が降るのはこれからだし、立春まだ1ヶ月以上先だし、なんならまだ新年迎えてないし、お餅も食べてないし、、、でも、早ければ早いほど、高く売れるのです。季節の味わいって何?

消費者の感想ですよね、と言われればそれまでですが、違和感が拭えませんし、食指も動きません。

それでも、企業側の販促プロモーションには頭が下がります。

  • まだ暑いといっても流石に夏野菜は食べ飽きた

  • でも、そんな夏野菜でさえ、盛りはとっくに過ぎて、長すぎる「名残」で質量共にイマイチ

  • 目新しい食材ないの?

  • でも、高いのはイヤ、質が悪いのもイヤ

といった、新しモノ好きで飽きっぽい、お金は払いたくないけど要求の多い日本人が思わず手に取るよう、ディスプレイを変え、刺激を与え続けてくれているのです。ありがたい限りです。

だけど、山形の秘伝豆とか、秋田産のやたら黒い原木舞茸とか、道の駅で売っているようなナントカ茸とか、ちょっと恋しい。今年は食べられないかな…

など、グダグダしながら、物色していたらすごいもの見つけました!

筒井製菓のそら豆。

香川県高松市にある創業1950年の豆菓子専門店の筒井製菓。
ここの豆菓子はどれも美味しい。以前お取引があったのですが、夫婦共々どハマりして、プライベートでも取り寄せて食べていたほどでした。あまりに好きで食べすぎるので、最終的には自粛する運びとなり、この数年はすっかり忘れていたくらい。やばいやばい、思い出してしまった。

オススメ
・「まめさくさく」シリーズ〜ゆず・梅・塩・和三盆
・「すっぴん」シリーズ〜炒り大豆・黒豆・大野豆(フライ)・ガンコ豆(そら豆のフライ)
※ 炒りそら豆のへんこつ豆も味わい深いのですが、歯が弱い方は要注意。上級者向けです。

Amazonでは大野豆のフライだけあるようです。

なんだかんだ言っても、スーパーは楽しい。旅先でのスーパー覗きは、お土産屋さん巡りよりも遥かに楽しめて好き。


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