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落ち葉用ブロワーの騒音・大気汚染・健康被害には寛容な日本

10月も半ばに入ると、小さな山でも少しずつ秋の気配が漂いはじめます。
日中の気温はまだまだ高くても、朝晩は20度を切るようになると、紅葉はしなくても、落葉は増えます。
時折、散歩がてらお参りするお寺でも、落ち葉が増えています。

そこで活躍するのが、ブロワー。
境内や参道で使うのですから、コード式や充電式であるはずもなく、おそらく2ストロークエンジン。

申し訳ないのですが、うるさい。くさい。息苦しい。

寺院関係者の高齢化や、運営費高騰、人手不足からの寺院働き方改革で、竹箒や熊手などで掃くことが難しいことは理解しています。機械でできるものを、人力でヤレなんて言おうものなら、ハラスメントにもなりかねないことも承知しています。

4ストロークの方がまだマシですが、ブロワーの価格帯や扱いやすさを考えたら、2ストロークを選ぶこともわかります。

でも、うるさい。くさい。息苦しい。
静かで厳かな空気どころか、お寺の境内で騒音+大気汚染です。

日本では、華麗にスルーされていますが、アメリカでは多くの自治体で使用禁止になっています。理由はコレ↓

ガソリンエンジン式造園機械からの排出物は、一般に大気汚染騒音公害の原因となる。ほとんどのブロワーで使用されている2ストロークエンジンはガソリンとオイルの混合燃料して作動するが、3分の1は燃焼せず、エアロゾルとして排出される。これらの汚染物質は、心臓病喘息などを引き起こす。
〜中略〜
ガソリンエンジンの排気ガスで生成される一酸化炭素窒素酸化物炭化水素、および粒子状物質の健康への悪影響に加え、ブロワーは吹き飛ばしによって発生する粉塵問題も発生させる。ブロワーによって引き起こされる粉塵には、農薬、カビ、動物の糞便などにより、病気やアレルギーを引き起こす可能性がある。

wikipedia

日本は、個人レベルで使用でき、時短・労働力軽減になるものに対しては、極めて寛容です。

化学調味料には対しては、これでもかというほどに口撃をしても、同じ熱量でブロワーを口撃する人は、まず見かけません。むしろ、落ち葉の掃除だけでなく、洗車後の水滴飛ばしでも人気なくらいです。Amazonでも売れまくっています。

もちろん、寺院の境内でも特に気にする人もいなさそう。

私たち夫婦は神経質気味完全少数派ですし、寺院の境内清掃をブロワーなしで時短・軽労働にする代替案は持ち合わせておりませんので、ここに書き捨てて引き下がることにします。

落ち葉や紅葉といえばこの本↓。面白くて好きです。

いまも、Kindle Unlimited 対象のようなので、久しぶりに読み直すことに。

田舎暮らしをしていた頃、雑草が嫌で嫌で仕方がなかったのですが、稲垣氏の『雑草手帳』を読んで、雑草に対しての味方が変わったときから、すっかり稲垣ワールドにハマっています。
昨日も稲垣さん(稲垣えみ子さん)だったな。

散歩も楽しくなりますが、雑草が「メンドくさい邪魔なヤツ」から、時に面白く、時に愛らしく、時に役にたつ植物に変わります。

世界史でチラッとでてきた、植物が引き起こしたニンゲンの戦い。植物を支配しているようで、支配されているのは、ニンゲン様の方でした。

「生きざま」本はたくさんありますが、こちらは「死にざま」。
種を存続させるためにどのように生き、死んでいくのか。過去に囚われ、未来に怯え、今を生きていない私のようなニンゲンのための本です。

”私たちは、本当は三手先さえわからないのに、何百手も先を読んで悩んでいるようなものだ。”
おっしゃる通りでございます。

新刊出てました。


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