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老眼クラブは紙の本より電子書籍に全振りくらいがちょうどいい

引っ越しの度に、本を整理してきた。
近年は、電子書籍で読むことが多くなったこともあり、今でも手元にある数十冊の紙の本は、お気に入りばかり。

また読みたい、読むだろうと、残してある。

が、気づいてしまった。

老眼になると、古い本ほど読めないものが多い。

本にもよるのだけれども、古い文庫本は、小さな文字がギューギューに詰まりすぎているものがある。

老眼クラブには、辛い。

手元が暗い時には、もはや読むに耐えない。

そして、単行本は重い。
これは、今でも変わらず重いけれど。
タブレットで読むのと、あまり変わりはないけれど。

文句ばかりだ。
でも、布団の中で読みたい本ほど、不向きになってしまったのは、確かである。

読みにくい、読む気が失せる、もう読まない。

悪魔のスパイラルなどまだいい方で、これはジ・エンドへの高速一方通行である。

シニア世代が、視力低下などを理由に本を読まなくなるというのは、こういうことなのかと、リアルに体験している。

その点、電子書籍は、最高である。

端末1台で365日24時間営業の私立図書館を持ち運びでき、文字のサイズや画面の明るさ・行間などを自分好みにカスタマイズ可能なのだから。親切度数は、紙の本とは比較にならない。

老眼クラブの強い味方、なんなら今1番のオトモダチと言えるほど、仲良しである。

タブレットで読めば、、、ではあるけれども。

しかも、Kindle Unlimited 対象になっていれば、無料みたいなものである。

いっつも Kindle Unlimited 対象のコンテンツもあれば、プロモーションなどでたまたま対象になっているものもある。

無料コンテンツだから、手を伸ばしてみたら、とんでもなく面白い世界に出会ったこともある。まさに、「乱読のセレンディピティ」である。

今後の人生、紙の本から電子書籍に全振りしてもいいくらいだ。

もちろん、紙しかない本とか、電子書籍に不向きな本があるから、全振りはできないのだけど。

時折、古い本も電子書籍化されている。

私のお気に入りの本も電子化されていて、喜んでいる。
もう一度読みたい、でも重くて読みたくない、と本棚にしまいっぱなしの1冊である。

しかし、残念なことに、このプロヴァンスシリーズは少なくとも3冊は翻訳されているはずなのに、電子化されているのは1冊だけ。

それじゃぁねぇ…である。結局、紙の本は紙のまま、本棚に仕舞い込まれたままとなる。

読者とは、いや、読書とはわがままなものだと、思う。





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