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高齢者のヤバい自転車から身を護る方法はあるのか

高齢者のヤバい自転車から身を護る方法は、「逃げる」「避ける」これしかない。

近年、シニア世代が颯爽と自転車に乗り、歩道のど真ん中を我が物顔で運転する姿は、珍しいものではない。

人によるとは言え、そもそもで反応速度や筋力、バランス感覚といった運動能力が落ちてきているので、フラフラしている、ことが多い。

加えて、アシスト付きの電動自転車が普及しつつある。

最もふらつきがちな踏み出しをサポートしてくれるのは、乗る側にとっては助かることこの上ないが、周囲の人にとっては身の危険が爆増することになりかねない。合わせて、運転スピードも上がる。

ブンブン飛ばしてくる学生以上に、シニア族の自転車は、歩行者にとって危険である。

フラフラと正面からくるシニア族自転車は、歩行者を避けることも、道を譲ることもない。

歩行者に避けてもらう前提なのか、避ける運動能力を持ち合わせていないか、どちらかであろう。

左折時に歩行者がいると何mも前から停車し、歩行者優先全開の佐川急便に自転車講習会をお願いしたいくらいである。

無駄だとわかっていても一言くらいモノ申したいところではあるが、その前に道路交通法も確認しておく。

自転車は:

  • 車道が原則〜自転車は軽車両

  • 左側通行〜車と同じ

  • 歩道を走るのは例外

  • 歩道を走る時は歩行者優先〜自転車は車道寄りの部分を徐行、歩行者の通行を妨げるような場合には自転車が一時停止

自転車が歩道を通行できる例外とは:

  • 歩道に「普通自転車歩道通行可」の標識等があるとき

  • 13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が自転車を運転しているとき

  • 道路工事や連続した駐車車両などで車道の左右側部分の通行が困難な場合

  • 著しく自動車の交通量が追い、車道の幅が狭いなど普通自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ないと認められるとき

***

「自転車が走るのは車道です」

言わなくてよかった。

70歳以上であればシニア族が歩道を走ることは、道路交通法で認められている。

とはいえ、シニア族であっても、歩道は歩行者が優先。通過する際は徐行、もしくは自転車側が一時停止、であることに、例外はない。

高齢であることを盾に、歩行者に歩道を譲らせたり、歩行者を止まらせて自転車に乗った自分が歩道の真ん中を走行するなど、あってはならない、はずである…
※「2万円以下の罰金又は科料」という、一応あるけどなんの役にも立たない罰則規定がある

しかし、自分の身を護るためには、シニア族フラフラ自転車には、気持ちよく道を譲り、近づいてはいけない。

通りすがりに、私の肩や荷物がシニア族もしくは自転車に触れることで、バランスでも崩されたら大変である。

自転車がふらつく程度であればいいが、相手はそもそもフラフラシニア族である。歩行者がいても、自由自在に止まることもできない、もしくはしない相手である。

まず、転ぶ。体も打つ。
打ちどころが悪い、あるいは後方から車が来ることがあれば大きな事故やケガになる。

歩行者である私に過失がないとしても、ケガや命への責任感や後ろめたさを背負いながら生きていくのは、絶対にイヤである。マジ勘弁してほしい、ガチで断るのレベルである。

逆に相手はなんでもなくて、こちらが被害を受けるのも最悪である。

最近は、自転車の保険加入率や個人賠償責任保険の加入率が上昇しているとはいえ、加害者が入っていなければ損失でしかない。事故を損得勘定で測るものではないが、被害を受けたのに、なんの補償もなければ「損」以外の何者でもない。

思うところはあるが、自分の身を護るためには、逃げる・避ける・近寄らないに限る。

「歩行者」という守られるべき存在であることを主張したら、負けである。歩行者、本当に弱い。最弱である。

なお、au損保による自転車保険加入率調査では、「加入している」、「おそらく加入している」と答えた人を合わせると65.6%。ただし、調査方法はインターネット、回答者の年齢は20〜69歳。
🔗 https://www.au-sonpo.co.jp/corporate/news/detail-343.html

65歳以上の自転車保険加入率は51.6% 。こちらもau損保によるインターネット アンケート調査。
🔗 https://www.au-sonpo.co.jp/corporate/news/detail-307.html

インターネットのアンケートにお答えしないような、シニア族の自転車保険加入率は、わからない。

そこが知りたい。いや、知りたくない。知らない方が良さそうな気がしてならない。

そんなことを思いながら、常に前後左右に気を配り、シニア族フラフラ自転車に気持ちよく道を譲りながら歩いている。

幸か不幸か、ここ香川県の歩道では、スマホを見ながら歩く余裕さえない。信号待ちで立ち止まっている時でさえ、油断ならない。

それにも関わらず、この1年で、何度も自転車に突っ込まれそうになっている。

もしかすると、移動は車、歩く人はほぼいない前提のエリアで、歩いている私が間違っているのかもしれない。


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