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AIには真似できないストーリーを盛り込んだ文章を書く

AIが台頭する世の中で、ライターが生き残るにはどうすればいいのだろう?
こんなことをよく考えるようになった。

出版翻訳を経験している立場から見ると、AIには絶対にできないことがあると思っている。それが小説の翻訳だ。
AIができるのは直訳で、翻訳として人の心を動かす文章には決してならない。
(そこまでAIができるようになったら、もう人間の出番はないだろう…)

参考資料やデータを訳すことはAIに任せたほうが手っ取り早いのは間違いない。
でも、ストーリーに出てくる人物の感情の動きは、人間でなければ読みとれない。特に日本語の文章によっては、読者の解釈が変わってくる。人物の感情を適切な日本語で伝えることまで、AIができるとは思えない。

だから、AIが人間の内面的な部分に踏み込むのは、まだ難しい。というのも、AIには白黒つけた明確な文章が書けたとしても、微妙なニュアンスまで訳せないからだ。
つまり、翻訳家の手によって翻訳を進めなければ、一冊の「本」として小説は成り立たないだろう。今のところは。

この考え方を記事の執筆にも取り入れられないだろうか?

これまではSEO記事が重視されてきた。けれども今後は、内容によってはストーリーライティングが有効ではないかと感じている。
ストーリーライティングとは、ストーリーテリングを文章化すること。

記事のなかに経験談や失敗談などの具体例を入れる。最近のSEO記事で重視されている「オリジナリティ」で欠かせない要素だ。

AIなら仮想のストーリーくらいは書き出せるかもしれない。でも、ストーリーのなかで生まれた感情まで表現できるとは思えない。
そこまでできるのは、あくまでも人間であってほしい!ある意味、私の願望も含まれているんだけど…ね…

まぁ企業のSEO記事のなかに感情まで書く必要があるか?と聞かれたら、今のところ、そこまで必要ないかもしれない。
でも、自身のブログやSNS投稿においては、かなり有効だと感じている。

ストーリー性の高い文章を書くためには、自身の経験や読書量が大きく関わってくる。

誰かのストーリーを、その都度変化していく感情を交えながら書く。
これが今後のライターとしての一つの強みになっていけばいいなと思う。




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こと(片付けコラムニスト)
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