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ほんよんだよ「私の小さな古本屋」
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「わたしの小さな古本屋」田中美穂さん著/安野光雅さん装幀/ちくま文庫/978-4-480-43381-7
田中さんのコケの本「苔とあるく・ときめくコケ図鑑・たくさんのふしぎコケのすきまぐらし」
から、営われている古本屋さん【蟲文庫】のことを知り、お店のことを書かれた本がある!とわくわく手に取る。コケの本で、田中さんの書かれる文章はとても心地よく読みやすく心が穏やかになっていたけれど、こちらの本も、ずっとその気持ちで、読み終わりたくなかった。
決断力と行動力は、思い立った時の"今"なんだな、と。自分の居場所を"作り上げる"というより、日々の生活を大切に、自分のペースを大切に生きると、そこに居心地良いな、すきだな、というお客さんや知人が自然と集まって出来上がった空間なのだなあ、と。
落ち着いた雰囲気の店主さんがいらっしゃって、コケ大好きな気持ちを秘めていて、猫ちゃんがいて(亀もかな?)古本屋さんで。
近くにお住まいの方、いいなあ。
ああ、行ってみたいなあ、という憧れの場所がひとつ増えました。
古本屋さんにも組合があったり、属さなくてもよかったり。
一言申してくる人がいたり、優しい人がいたり、きっとお店を営んでいたらどんなお店でもあることだろうし、お店ではなくとも、毎日誰にでもあって。
決して穏やかだけなことではないと思うけれど、それも含めて、(こわいことは、起こってほしくないけど…!)1日、1日。一歩、一歩。紡いでいけたら、いいな。と思うじんわりする一冊でした。
何人か好きそうな友だちがいるのでプレゼントしたいな〜。