真夏の夜の戯し夢 ばびろん34 〜じ いんぷ〜 第四帖 後生犯し!けだものに化する先達! 書き起こし
(※書き起こしのセリフは真夏の夜の淫夢wikiを参考。田所や遠野の話し言葉はかなり砕けているため文語では違和感や不明瞭な表現あり。また表現の都合上促音を使っています。喘ぐ場面はほぼ原作準拠です。表現、文法上の誤謬があればご教示いただけると幸いです。)
招待
田所「ん~、よしときには双なくいくるかな。」
田所「ひとつきほど……」
遠野「さることなり……へぇ……」
田所「双なくやすらかなりけり。」
田所(けだものの栖を指さす)「こ↑こ↓」
遠野「あな……いみじういかい……」
戸「がちゃん!ごん!とん!」
田所「入れ、どうぞ。」
遠野「嗚呼、伺いまうす。」
遠野「家の中や……」
戸「ぎぃ!がたん」
田所「♰悔い改めよ♰」(よろし、上がれ。)
遠野「嗚呼、すみませぬ。」
遠野「げにおほ家や……」
(けだものの栖の脇息に凭れつる二人)
遠野「けふはいみじう疲れき。」
田所「嗚呼、けふの稽古いみじうきつし。」
遠野「嗚呼……」
田所「えい、大法会近かるからや、敢へ無し。」
遠野「さり。」
田所「けふの時間はいかに。」
遠野「嗚呼、むげに……」
田所「伸びあり?伸びなし?」
遠野「嗚呼……」
田所「気を張るば、力出ず。」
遠野「さりや……」
田所「丁と、力尽くすやうに。」
遠野「嗚呼。」
田所「やるべしや。」
遠野「嗚呼……」
田所「嗚呼……」
田所「まづ吾家……」
遠野「嗚呼。」
田所「屋上あり……」
遠野「はえ……」
田所「焼きて行くか?」
遠野「ああ、よきかな。」
田所「嗚呼。」
屋上
一般通過牛車「ぶろろろろおおおおん……ぶろろろろおおおおおん……」
せみのおとど「みーん みーん みーん みーん」
遠野「垣間見らるるか。」
田所「大事ない。さも、少々はね?」
遠野「暑しね。」
田所「暑しね。」
田所「油塗みりせむか?」
遠野「嗚呼……」
田所「ちょっと、塗みりやる。」
遠野「嗚呼、忝い。」
田所「硬くなりぬ。」
遠野「いや、さることはなし。」
田所「溜まりたり。おい。」
遠野「先達する勿れ……」
田所「幾許かやらず。」
遠野「早二月ほど……」
田所「二月……あまた溜まるなりあぜるばいじゃん。」
田所「あまり上手なるから心良くなりにけり。」
遠野「ふっ(したり顔)」
田所「勃ちにけり……」
田所「すぅ……もうこれ以上やると心良くなりにけり。もうよし。をかしをかし。」
田所「喉渇く。喉渇きなきや。」
遠野「嗚呼。喉渇くなり。」
田所「なにか飲むものもてくる。」
遠野「えい。」
田所「しばし待て。」
遠野「えい。」
氷茶
(田所、厨子にて氷茶を注ぐ。)
氷茶・氷「じょろろろろろろ……ころっ。」
瓶「どん、ごっ。」
杯「かっ」
(田所、遠野の氷茶にあやしき薬をまず。)
あやしき薬「さっー!」
(田所、屋上へ氷茶を持ちてゆく。)
田所「待たせた。」
遠野「あっ。」
田所「ただ氷茶なくども、よろしきや。」
遠野「えいえい。」
遠野「食す。」
田所「よろし。」
(田所、したり顔になりにけり。)
遠野「ん……」
田所「いささか焼くか。」
田所「これはや知らずや。君は。」
田所「あなよろし。いつくしいつくし。」
田所「ああ、これ。」
田所「甚だしく白くなるや。さやかに分かる。」
田所「何かこのあたり、いささか艶やかなり。たわし。」
田所「曇りてきたる。ゆるゆる中入るや。」
(遠野、薬回りてていたゆたひぬ。)
遠野「嗚呼……」
田所「おっ、恙なきや恙なきや。」
遠野「恙なし……」
田所「うしし……」
(田所、遠野をたすけて内へ。かれ、先達はけだものに化する……)
けだもの
(遠野を地下室の帳台にねつ、息荒れしてい触る。)
野獣「あな……あな……きしゅ!きしゅん!しゅい(乳吸ふ音)ちゅぱ……ちゅぱ……」
遠野「先達!?何したるや。げにやめよがな。」
田所「荒ぶなかれ……荒ぶなかれ……」
遠野「田所、ちょっと、ふびんなるよ。」
田所「よからむ、えい、遠野。」
遠野「やめよがなや……」
田所「えい、えい、荒ぶなかれ。」
遠野「ちょ……ちょ……」
遠野「えい、なにか。なにをす。」
(田所、遠野をもだせすために、たのごひに薬しむ。いはゆるたをやかスマホ。)
遠野「なにをす……げに……どいつ……」
(田所、遠野の口と鼻にたのごひおしひしぐ。)
遠野「は……羽根。」
田所「遠野、心行くか。」
遠野「え……えい。」
田所「心行かむ。」
遠野「えい……」
田所「君の事が恋しかりけり!(迫真)」
遠野「うっ、んっ!」
(田所と遠野、まぐわう。)
田所「よかるか。」
(田所、すぐだちて下衣ぬぎすべして遠野に馬乗する。)
田所「これ吸へ。」
(田所、薬いれたる瓶を遠野に寄す。)
田所「心行くや……」
田所「我もうつしまくほし。」
田所「嗚呼……あなよろし。」
田所「心行くか。」
遠野「心行く……」
(口付けす。)
田所「心行くか。」
遠野「嗚呼……心行く……心行く……」
田所「嗚呼……心行くや……」
遠野「嗚呼……はん……あっ……ああっ、あっ……うっ……(粟散辺地ほど)」
田所「嗚呼……心行くや……心行くや……」
遠野「あん、あん、あゝん……」
田所「心行くや……心行きなりけり……」
田所「ゆくぞ。」(苦行先達)
遠野「あん!あん!あん!あん!あん!あん!あん!あん!あ、あゝーん!(無辺世界ほど)あっ……あん……」
(涅槃先達。へのこ実検えせず。)
田所「嗚呼、心行く……。よろしかるや……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
(田所、遠野に口付かる。)
田所「嗚呼、うわぁ、あ、ふゅあっ!嗚呼……おう、んっ……おおん!あおん!」
「はぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」
田所「嗚呼っ!はあっ!あっ!ゆきすぎ!ゆく!ゆくゆくゆくゆく……あっ……あ、んあっー!(けだものの咆哮)嗚呼っ、あっ……あっ……ふあっ……うっ……嗚呼っ……嗚呼っ……嗚呼っ……」
遠野「うん、うん、うん、うん、うん、うん、うん……」
田所「ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふっ、ふっ、ふっ、ふっ」
遠野「うんっ!うんっ!うんっ!……んっ!、ぱっそ!……せんだ」
田所 「よかれ、来!胸にかけ!胸に!嗚呼っ!」
遠野「うん!うん!うん!」
田所「嗚呼、胸にかけ、嗚呼!……ふあっ!?」
遠野「うーん……」
~二人は幸ひなる口吸いして終はる~