2人目出産直前:ベビーシッターさん初体験談②/前日準備編「丸投げは無理」
ありがたいことに、ベビーシッターサービスのシッターさんに出会い、マッチングまでたどりついたわたしたち。お迎えするにあたってやったことを書いています。多分、ほぼ不要な作業です(苦笑)
1.前日までの準備〜割とある笑
ベビーシッターさんがきてくれたらいいじゃん。もう安心だ!
が、しかし。病児保育もそうだけど、準備がゼロなわけがない。
とある某大企業(割と両立支援に力を入れているらしい)の部長職を務める方に実際に言われたのだが
「子育てとの両立で、周囲の配慮ももちろん必要。ただし、子どもを持っている人側も、ベビーシッターや行政の支援などをフル活用して、二重どころか三重、四重のリスクマネジメントをすべき。休んだり抜けたりしなくて済むようにしよう」という声がある。
それは本当にその通り! 仕事してお給料もらっているんだから、パフォーマンスで評価されるのが絶対に正しい。逆にそれさえやっていれば、必要以上に卑屈になることも、子持ち様批判に怯えることもない。
だけど、いくつかの準備がある。まるで「見えない家事」のような。
きっとこれは、子育て以上に介護をされている方は大変な状況に置かれていると思う。日々、格闘されているみなさん。すごいよ。本当にすごい。
「見えない家事」的なものを列挙すると、こちらです。
①調査(どんな解決策があるのか)※①に書いたもの
わたしはここまでに1週間くらいかかっています(遅)
②利用にあたっての手配・書類申請など
申請→実際の申し込み→マッチング成立(!)
※自治体への利用で補助が出るならその申請や、実際の事業所との契約、そして利用できるシッターさんに出会えるまで、大体、2〜3週間くらいだった。
つまり、ここまでで大体、3〜4週間くらいのお時間がかかっている。
2.前日準備〜見栄という罠
このマッチング成立までの山を乗り越え、ようやくシッターさんがきてくれる! となった。しかし、これは富士山の何合目だろうか(苦笑)
ふと、利用の2日前に気がついた。
プロとはいえど、突然、初めての方にご自宅にお呼びすることになるのだ。出かける前に子どもを前に放り出し、
「よろしくお願いしまーす、じゃっ!」 となるのか。なるわけがない!
何がどこにあるのか、準備をしておく必要がある。
親が準備するもの(今思いつくもの)
①「ご飯(おやつ)」(家事支援は別料金だし、シッティングに入ってない)
②「お着替えセット」(わかる場所に置いておく)
③おもちゃ、絵本、お気に入りの何か など
④衛生用品の用意:タオルやらウェットティッシュやら
⑤日頃のスケジュールややってほしくないこと、共有メモ
などなどを整理してご負担ないようにする。普段だったら阿吽の呼吸(もしくは適当という)で済ませているものをわかるようにしておく必要がある。
そこにくわえて、わたしには突然の見栄がでた。
3.日本人特有? パーフェクトマザー呪縛から逃れられない
日本人が家事代行を頼む際、「家事代行さんが来るまえにささっと家を片付けたい」というギャグみたいな話があるという。
今回、わたしにもそのギャグが発動した。それは、
「家を綺麗にしておきたい」「いい母親だとみられたい」
という見栄みたいな、恥みたいな気持ち。
ベビーシッターさんという、保育のプロにジャッジされる気持ちになっていた。
笑いしか出ない。
わたしは、シッターさん来訪前日・前々日から突然、大きなお腹を抱えて家中の掃除を始めた。下記、わたしの心境だ。
・書類に「洗面所をおかりします」って書いてあるーーー!
→えっ タオル綺麗なの出して。洗面台汚い、磨かなきゃ!
・「おもちゃ、お気に入りのグッズはなんでしょうか」→
どこに何があるかわからないと申し訳ない。絵本きれいに並べて、おもちゃも整理しなくちゃ!
・「ごはん(おやつ)を食べさせる」→ダイニングテーブルに置くけど、キッチンに立つかもーーー!→やばいガスレンジもその周りも油汚れ気になっちゃう! 水まわりも…
ここまでくると、気になるところはどんどん増えてくる。
玄関、トイレ掃除、入るはずのない風呂掃除。
あっ、床にホコリ…!!
(ツッコミ:ベビーシッターさんはイジワルな姑じゃねえよ)
年末年始みたいな大掃除になってしまった(アホとしか言いようがない)。
ただ、仕事ばかりしていて母として妻としてダメすぎる自分がバレたくない。
という気持ちがどんどん募っていった。
夜、すっかり疲れ切った顔のわたしに、夫はぼそっといった。
「あのさ、楽になるためのサービスでしょ。負担だったらやめとこうよ」
…本当にそうだよ。
ただ、そうはいうけれど。
わたしは、見栄っぱりの権化で極端なのだけど(苦笑)。
ベビーシッターサービスでも、病児保育でも、多分介護もそうだけど、有料で高額のサービスだったとしても家族(もしくは依頼者)がやることはゼロにならない。
家の掃除は別にして、勝手のわからない方に突然放り投げるのは難しいし、実際、病児保育でも準備して欲しいものリストが渡される。朝からお弁当作りをして持たせてからいくのだ。
事前の準備、それだけでかなりの手間ひまがかかっている。
金銭的なコスト、という見える部分だけでなく、見えない手間というコストは多い。いやむしろ、そっちの方がしんどい。それは、仕事とまったく変わらない。
ジョブディスクリプションにない業務を誰がやるのか。
子持ち様や、介護をしている人たちは、さらりと仕事に来ているようで、実はそこまでのマネジメントをしているかもしれない……ですよ?(小声)