接する回数が増すと好感度が高まる
心理学の実験結果を見てみると、人はある情報に繰り返し触れることで、好感を持つことがわかっています。
例えば、最近リリースされた曲をテレビやラジオ、インターネットなどで何度か聞いていると、頭の中で曲がリフレインしたり、無意識にメロディを口ずさんだりし、親しみを抱きやすくなる、などがその好例です。
アメリカの心理学者ロバート・ザイアンス氏が提唱したこの理論は、一般的にザイアンスの法則(または単純接触効果)と呼ばれています。
好意を高める要因としては、接触するうちに親近性(なじみ深さ)を感じることのほかに、接触するたびに新たな一面が見え、新奇性(真新しさ)を感じることも挙げられています。
これを応用させ、発表で大切なことを複数回述べる際は、繰り返すこと以外にも内容を言い換えて述べることで、新鮮さを保つことができると考えられます。
【参考文献】
Zajonc, R. B. (1968). Attitudinal Effects of Mere Exposure. Journal of Personality and Social Psychology, 9(2, Pt.2), 1-27.
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