音楽療法をはじめるための3つのポイント
こんにちは。
音楽家のこうたろうです。
癒しの音楽や、音楽療法について日々研究しています。
冒頭ではシュタイナーの言葉を引用しました。
音楽が今も特別な存在であり
神秘的な存在であり
人々の感情と身体を
無意識下で大きく揺れ動かす存在である理由が
垣間見えるのではないでしょうか。
音楽療法を研究するにあたって
シュタイナー式の音楽感を取り入れることにしている理由は
こちらの記事の私生活と研究にて詳しく書いていますが
現代の心理学的(科学的)なアプローチと名乗る研究群であったとしても
シュタイナー式の人智学、神智学が取り入れられているからです
本日はそんな神秘的で特別な音楽を使ったヒーリング
音楽療法について。
現在音楽療法の業界といえば
民間資格を発行している団体があり
その団体が開催する民間試験に受かると
音楽療法士と名乗る方が多いようです。
民間団体の資格しかないため
無資格で音楽療法を行うことが可能なんです
大きく3つの軸に分けて理解することで
誰でも実践可能になります。
より多くの人に音楽の力で癒されてほしい
そんな思いから3つの軸をまとめていきますので
音楽家、または音楽を取り扱える方は
次の3つの要素をしっかり意識しながら
自宅や施設などなど様々な場所で音楽療法を提供してあげてください。
1、長期記憶
音楽療法の要と言える部分かもしれません。
長期記憶を呼び起こすことで
脳内で様々な癒し効果が発動すると言われています。
本日リリースしたばかりの432hz平成ヒットソング集も
現在に生きる私たちにとっての癒しの時間に加えて
未来の高齢者のための長期記憶を呼び起こす目的のコンテンツです。
是非収録曲リストチェックしてみてください。
そして気になる曲を再生してみてください。
そしてこれは童謡や民謡などを子供時代に覚える理由でもあるわけです。
桃太郎を一緒に歌いましょう!
なんていうと、老若男女誰でも必ず歌詞付きで歌えるんです。
このことから音楽療法の種は保育時代から蒔かれていると言えますよね
なので古い曲だからと言わずに必ず種を蒔いておいてほしいと思うと同時に
地域のわらべうた、童謡や民謡を廃れさせないために保存する
そして継承することも音楽家にとって大切な仕事の一つなんじゃないかと思うわけです。
誰でも簡単に実践する方法としては
子供時代にテレビやラジオで流行った音楽を聴く!
ただそれだけなんです。
2、リズムを取る
音楽療法士が大切にするべき要素の一つとしてリズムを取るということ。
これはシュタイナーも語っていたことですが
四肢(しし)が勝手に動き出すということは
魂そのものが高揚感に満ちているということであるわけです
逆の言い方をすればリズムを取るということは
魂を高揚させることにつながると言えるわけです。
日本ではつい10年ちょっと前まで
飲食店内でリズムを取ると違法でした
いえ、これ大袈裟でも冗談でもなく本当の話
15年くらい前?
にこの改正を訴える署名活動が活発に行われていたのでよく覚えています
確か戦後できたスパイ防止のための法律だったかな(?)
ダンスと装って
メモや機密情報が漏れないようにするためのものだったそうです
今はどうなっているかはわかりませんが
どうなっているかわからないくらい日本人は飲食店内で踊り出したり
リズムを取って四肢を動かしたりすることがない国民性ですよね。
だからこそ音楽療法士が誘導し
手を叩いたり
身体を叩いたりしながらリズムを取っていく
そうすることで単純に楽しくなるんです
シュタイナーの言葉でいうところの
魂が高揚するわけです。
想像してみても
音楽に合わせて手を叩いたり
リズムを取ったりして
心が悲壮感でいっぱいになることなんて考えられませんよね
3、楽器を演奏する
これは1と2を複合させています。
楽器を演奏することでリズムを取ることができます
そして昔懐かしい音楽を自分で演奏することで
脳はより深い長期記憶を刺激する
そして何より楽器の演奏というのは左脳と右脳を融合させて刺激しないとできないという説もあるほど結構難しいことなんですね
アメリカ・バーモンド大学ではこんな実験があります。
この記事にもあるように
楽器を学ぶということは人間の肉体や精神にとって大きな影響を与えます
まさに音楽療法ですね。
先述した手を叩いたり身体を叩いたり
これを例えばカスタネットや太鼓に変えるだけでも
充分楽器を演奏する効果を享受できると考えられます。
高齢者介護の場合ですと認知機能のレベルに合わせて
例えばカスタネットの真ん中を叩くとき
カスタネットの端っこを叩く時
◯拍目だけ叩かずにおやすみ!
などなど工夫次第で頭の体操もたくさんできます。
認知機能がかなり高い水準で保てている場合は
複数人のグループに分けて
パートを作って演奏を楽しんでもいいですよね。
これから楽器を始める方におすすめ
長期的な視点で音楽療法になるのであれば
これから楽器でも始めてみようかな?
と思った方にはやっぱりピアノがおすすめ!
なぜ?
ピアノは音を出すための訓練が不要だからです。
猫であっても子供であっても世界一流のピアニストであっても
誰でも鍵盤を押せば音がなります。
金管管楽器なんて音を鳴らせるようになるまでにきっと飽きちゃう
弦楽器なんて小物も多くてメンテナンスも大変で面倒
ピアノなら気軽に楽しめます。
もちろん電子ピアノでOK!
迷ったらプリビア買ってください。
日常で遊べる打楽器
先述の3で打楽器を使っても充分に演奏したことになるとお伝えしました
楽器を持って演奏するだけで人は喜びに満ち溢れるものです。
おすすめがやっぱりまずはカスタネット。
ちなみにカスタネットをあなどってはいけませんよ!
スペインのフラメンコの世界ではこんな風に使います。
次におすすめなのがチャスチャス。
こちらはインカ帝国由来の楽器であり
アルゼンチンのフォルクローレというジャンルで使います
動物の爪を使って作られており
魔除けの効果があるとも言われています。
音自体が非常に癒し効果の高い周波数帯ですので癒されるのと
カスタネットのような明確な打点がないため
音楽に合わせてじゃらじゃら振っているだけでも楽しめるのが特徴
こちらの記事にてどんな音が鳴るかサンプル用意していますので
是非チェックしてみてください。
そして太鼓といったら身近で気軽なのがやっぱりタンバリン。
実はこのタンバリンという楽器の歴史はカスタネットやチャスチャスとは比べものにならないほど古い歴史があります。
タンバリンの先祖にあたるフレームドラムは
紀元前20世紀のバビロニアのレリーフや
紀元前1500年ごろのエジプト第18王朝のレリーフにも見られます。
ヘブライ語聖書の出エジプト記15章20節で
アロンの姉のミリアムらも鳴らしていますし
士師記11章34節でエフタの娘が鳴らしていたトフ(תף)も類似した楽器であった可能性が高いと言われています。
アトランティス帝国は紀元前9400年程度と言われていますが
そんなアトランティスの資料を受け継いでいたと言われるプラトンは
紀元前427年生まれとかなので
紀元前20世紀がどれほど深いものかがわかるかと思います。
そんな神秘的な楽器を使って気軽に音楽療法をはじめてみてください。