見出し画像

「国際カカオ品評会(ICA)」の目的と公開されているカカオ豆データのご紹介

ママノチョコレートのコータローです。

2年に1度サロンドショコラにて発表される「International Cacao Awards」という賞があります。

cacao of excellenceというプログラムによって選定されたカカオを表彰する機会です。

「何のために、どんな指標を、どう評価しているのか」

を見ることで今のファインフレーバーカカオを取り巻く状況についての理解が進むのではないかなと思いますので、少しご紹介していきます。(例によって英訳は適当ですので正確に知りたい方は原文を確認してね!)

参考にするのは2015年のICA(international cacao awards)におけるbest50の資料です。

最初に目的として掲げているのは次の4つです。

①高品質なカカオを取り巻く全てのサプライチェーンに対する気づきを発展させること。遺伝子の多様性、テロアール、クラフトマンシップの重要性。
②カカオ生産者とサプライチェーンの連携を促進すること
③農家・チョコレートメーカー・消費者に対して、高品質のカカオが持つ風味の多様性について啓蒙すること
④カカオ生産国がカカオの品質と多様性を認識し保護するためのきっかけと能力を高めること

「EMPOWERING A NEW GENERATION OF COCOA PIONEERS」とcacao of excellenceのトップページではカカオ生産者に焦点を当てていますが、このイベントではよりカカオ生産者を取り巻くあらゆる環境を改善していこうという意思が表現されているのだと思います。多分。

カカオ豆ベスト50の詳細データは円グラフで表現されているのでリンク先を見てもらうのが一番わかりやすいと思いますが、下記のような基本情報がまず表記されています。

・生産者
・国
・県
・地域
・品種
・生産国の担当者
・カカオ豆の送付者

品種の表現としてクリオロ、フォラステロなどの見慣れた表記だけでなく、トリニタリオハイブリッド、カカオナショナルボリビアーノ、ヒブリドス・バリエダド ローカルチュマコ&クローンズ・・・など品種特定がとても細かく丁寧に行われていることです。これが2015のデータなので、現在はより詳細に記されているのだと思います。

このような新しい品種データが、チョコレートを購入する時に細かく表記されるようになってくることになるかと思います。楽しみが増えそうですね。(美味しいのが一番ですけど!)

あとは円グラフで味が表現されています。お馴染みの?cacao,bitterness,astringency,sweetness,acitdity,freshfruit,browned fruit,floral,spicy,nutty,woodyという項目です。

次の発表は今年のサロンドショコラでしょうか。

お楽しみに〜

いいなと思ったら応援しよう!

江沢孝太朗
チョコレートでみんなを笑顔にできるように頑張ります!