【音楽家になるには】プロの音楽家が徹底解説!
ようこそKotaro Studio 音楽家育成塾へ。
本日は音楽家になるには?!
と題して音楽家を目指すみなさんのために
音楽家への道しるべとなる記事にしていきます。
音楽家を目指す方
その親御さんにも参考にしていただきたい内容となっています。
大きく分けて4種類の音楽家
音楽家と一言にいってもその業種はかなり多岐に渡ります。
オーケストラの指揮者も音楽家
作曲家も音楽家
アレンジャーだって音楽家です。
ジャズピアニストも音楽家だし
マルタ・アルゲリッチも音楽家ですよね。
それぞれピアニスト、指揮者、作曲家など細かく分かれてはいますが
総称して音楽家という職業になります。
まずは大きく3種類に分けて音楽家象を把握してください。
実際にプレイ、パフォーマンスをする演奏家。
演奏がメインではない作曲や編曲。
音響やプロデュースなど。
1、演奏家
実際にプレイ、パフォーマンスをする演奏家のことを=音楽家と認識する方も多いのではないでしょうか。
クラシックの世界だと例えば
マルタ・アルゲリッチ
ダニエル・バレンボイム
ゲルハルト・オピッツなどなど。
ちなみにこれらの方々はクラシックピアノを習っている方はもちろん
音楽家を目指すのならジャンルを問わず必ず抑えておきたい作品です。
彼らはその演奏パフォーマンスに対して
まさに神がかった能力を持っていて
99%の才能と99%の努力と1%の運が融合して誕生します。
もちろんジャズの世界での演奏家という立場であれば
キース・ジャレットやクリスチャン・マクブライドなど
演奏能力に特化した方もここに分類されます。
また、キング・オブ・ポップとも言われる
マイケルジャクソンもこのポジション。
2、作曲家や編曲家
作曲家や編曲家の多くの場合
演奏家ほどの演奏能力を持ち合わせていません。
マルタ・アルゲリッチは作曲も編曲もしません。
演奏能力に特化するためにそれをしている時間がないからです。
その代わりマルタ・アルゲリッチやゲルハルト・オピッツなどは
確実にベートーベンやモーツァルトよりも演奏は上手いはずです。
現代の音楽家業界では全くの別物と考えられています。
有名な代表例をあげるとすれば、坂本龍一さんや、久石譲さん、海外のアーティストであればバート・バカラックやポール・ウィリアムなどなど。
それでもなんらかのメインの楽器を持っていて
加えてピアノは当たり前に演奏できます。
3、音響やプロデュース
一般的には最も音楽家であるとわかりにくいポジション。
楽器自体がそんなにできない方もたくさんいます。
有名な方でいうと、
インシー・ジョーンズや、ギル・エバンスなんかがこのポジション。
クインシー・ジョーンズはアレンジャーという肩書きの方が
あうんじゃない?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
やはりプロデューサーなのです。
他にもキングクリムゾンのロバート・フリップも
このポジションだと思っています。
4、インディペンデント
大きく3つに分けてきましたが、番外編もあります。
それがプリンスのような
上記の3つをすべて一人で兼ね備えたスーパーマンが存在します。
情報過多な時代ですので
これからの時代はこの番外編の総合アーティストのポジションが
どんどん増えていくと予想されます。
そして、これからの時代を生きていくみなさんは
確実にこの番外編を狙っていく必要があるわけです。
共通して学ぶべき4つのこと
大きく分けた4種類の音楽家。
どの道に進むにせよ
すべての音楽家が共通して学ぶべきことが4つあります。
音楽基礎理論
鍵盤楽器の取り扱い
音響の基礎知識
語学の知識
音楽基礎理論に関しては
幅が広いのでどこからどこまでを基礎というのかは
定義が難しいことであります。
一般的には演奏家であれば
音大入学レベルの基礎知識があれば問題ないかと思います。
作曲・編曲家になるにはもう少し進んだ知識も必要になるかもしれません。
プロデューサー側に回るのであれば
理論よりもマーケティング理論や心理学などの知識も
必要になってくるかと思います。
いずれにしても全く音楽基礎理論を持たずに音楽家になるのは無理です。
鍵盤楽器はどんな道に進む方であれ習得は必須項目です。
オーケストラのオーボエ奏者から指揮者
プロデューサーやジャズベーシストなど
鍵盤楽器が全く触れないというプロの方はいません。
なぜなら音や音楽理論を構成するためには
鍵盤楽器を俯瞰で見てアプローチするしか方法がないからです。
ただしドラム奏者や一部のパーカッション奏者は例外。
とにかく人間離れした技術だけあればOK。
音響の基礎知識もとっても重要。
音楽家の卵、音大生たちが最も見落としがちなのがこの音響の知識。
音響エンジニア並みに知っている必要はありませんが
ある程度知っていると音楽制作が本当にスムーズに進みます。
音楽家は音楽を記録して残す
誰かに届けるために生のライブだけでは難しい
生のライブだって音響の知識がないと成立しません。
マイクロフォンや音響機器の知識が全くないというのは
制作会議で音のコンセプトや完成図の会議もまとまらずに
とても不自由します。
最低限マイクの種類や
音響エンジニアと議論ができるくらいには学んでおく必要があります。
演奏家の中にはほとんど音響知識がないのに
音響エンジニアとディーペーとしようとする方もいます。
当たり前ですが音響エンジニアはクスクスしながら
演奏家のプライドを傷つけないように配慮してくれていることもあります。
語学の習得も必須となります。
第一外国語、第二外国語までできればベスト。
クラシック音楽ならドイツ語ができれば強いですし
タンゴやフォルクローレなどの南米音楽をするならスペイン語がベスト。
スペイン語に関しては、世界人口の推移を見ても
出生率を見ても今後まだまだ話者人口が伸びていく言語。
そしてヨーロッパ、中南米、アメリカの多くのエリアでも話されており
かなり重要な言語です。
メキシコや中南米の一部のエリアでは、まだインターネット普及率も低く
これからビジネスチャンスもたくさん眠っていると言えます。
おまけに日本人がカタカナで読めばネイティブになる。
ジャズであれば英語をとにかく極めればOKです。
音楽家になれば世界中の人と仕事ができます。
筆者もこれまでドイツ・スウェーデンと自身の作品を制作してきて
すべては英語のやりとり
スペイン語圏の南米音楽のときは
スペイン語ができればかなりスムーズに進みます。
英語は義務教育で無料で学べるのでしっかりと学びましょう。
またスペイン語であれば
Kotaro Studioのスペイン語講座で学んでください。
ネイティブスピーカーが実際に録音した
高品質なスペイン語学習コンテンツがあります。
具体的な4つの道
ここからは実際に音楽家になるための進むべき道をご紹介。
音大や芸大に進学する。
海外留学する。
誰かに弟子入りする。
独学で突破する。
音大や芸大に進学は最も一般的な道であると言えます。
音楽業界でもクラシック音楽専攻はとくに縦と横の繋がりが非常に強く
実際ある程度の能力さえあれば
人間関係の立ち回りの良さでなんとか切り開いていくことも可能です。
またアスリートとも違い、大企業などの就職枠があるわけではない芸術家
音楽家の世界ですから、音大や芸大の恩恵は感じにくいかもしれませんが
人脈を広げるという意味では非常に助けになる存在であると言えます。
この場合は音大や芸大につながりの深い、音楽教室や音楽塾などに通うか
目当ての大学があるのであればその大学の教授に早くから個人レッスンをお願いすることで一気に道が開けます。
次は海外留学してしまうという手もあります。
今でも非常に難易度が高いと思われがちですが
実は日本の音大や芸大に進学するよりも
費用が随分と安く抑えられる可能性もあります。
今は少なくなりましたが
2000年代初め頃までは北欧やドイツでも
大学は無料であるケースも多々あり、現在も探せばたくさん出てくるはず。
アルゼンチンのタンゴの専門学校でも試験に通れば無料になるなど
日本に比べると海外のアーティスト育成のプログラムは本当にたくさんあります。
こういった試験に関しては特別な英才教育が必要なんでは?
と思われがちですが、実は特別な才能を見て決めているわけではなく
基礎的な楽典力や、初見力などが見られるケースがほとんどで
努力でカバーできることしか見られません。
特にお国柄によっては伸びるやつ、素質あるやつ
なんてことは考えておらず。
『入ってきてからいろいろ教えるのめんどくさいから最初からいろいろ知ってるやつとっとくか』
なんて思考回路のところも本当にあります。
そのため基礎的な音楽理論、楽典力や演奏能力を備えておくことが大切。
しかしここはとても大切なことなのですが
実は心配しなくても日本の楽器演奏能力は世界的に見てもかなり高い水準。
日本人はどうしても外国人バイアスというのがかかりやすい傾向にありますしかし、冷静に見てみると
海外でぶっ飛んだレベルの演奏家なんてほんの一握り
日本人と同等か、日本人の方が努力家な分優れていることも多いです。
普通に一生懸命努力していれば海外留学のハードルはかなり低くなります。
3つ目は誰かに弟子入りする道、芸能といえばこれ!?
今はあまり一般的ではなくなりました。
ジャズの世界では今でもローディーになって
師匠のライブについて回るなんてことがあります。
その中で有名なアーティストを紹介してもらったり
ステージで一曲演奏させてもらったりと
とにかく現場で叩き上げで音楽家として成長していくスタイル。
実はやっぱりこのスタイルが
名演奏家になるには最強かなと個人的にも思います。
常に実践。
ステージに立って学ぶことというのは
練習をいくら積んでも得られない経験があります。
ただし現代では
弟子やローディーを養うだけの甲斐性ある大御所も少なくなっており
なかなか『鞄持ちさせてください』という世界観は薄れつつあります。
ただしこんな凄惨な事件もありました。
やりがいの搾取?
数年前に劇団で演劇を学んでいる方が劇団の設置や練習などに対して
『無償労働だった、やりがいの搾取である』と主張し
劇団に給料を要求する裁判を起こしたりする方もいらっしゃいました。
考え方は人それぞれですが
そういった感覚の方も若い世代にはいらっしゃるということで
大御所の方も『よし鞄持ってろ』と
気軽に言えなくなっているのもあるかと思います。
某番組内で芸人の小籔さんもおっしゃっていましたが、『この世界入ってくんな』に尽きます。
ご本人は当然芸事の世界からは抜けるわけですから
こういった前例だけを作ってしまって
鞄持ちをしたい若い世代がこれからできなくなります。
鞄持ちだけで芸を(無償で)教えてやりたいと思っている師匠筋の方も
できなくなりました。
最後は独学で突破する道。
インディペンデントアーティストという言葉。
独学と感性だけで突破していくアーティスト。
現代では当たり前になってきました。
ネットで情報をしっかり精査すれば正しい知識を学ぶことは可能です。
音楽をPC上で制作し、配信する。
SNSでシェア。
現代ならではの音楽家への道であると言えます。
もちろん、この独学で突破してもらうための
音楽家育成塾です。
まとめ:年収など
芸能・芸術の世界ですから
年収は最小0から最大で無限大であると言えます。
どれだけマーケティングを学ぶのか?
どれだけ社会性を持たせるのか?
その他様々なことが左右されます。
そして、その他気をつけることといえば
クラシック演奏家の場合は特に
まだまだハイドン〜ショパンなんかの時代の貴族文化がそのまま継承されている世界が確かにあります。
その残酷な真実をしっかり受け入れてマナーなどを学んでいきましょう。
これらの記事をしっかりと読み込んで
クラシックの世界で恥をかかないようにしてください。
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