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それぞれの道

昨年の7月、僕がピカピカに入社したのと全く同時期にピカピカに入社した男がいる。

彼は僕同様、YouTubeの山本圭壱さんのチャンネルに入江さんが出ていたのに感銘を受け、インスタのDMで入江さんに直接連絡した。

その日から僕らはずっと一緒に歩んできた。全く異なる職種からお互い清掃業に飛び込み入江さんの元で自分を変えようと足掻いていた。

彼は沖縄出身で、僕よりもマイペースなところがあるが、ひとつの事を突き詰めるという職人気質なところがあり、僕なんかより清掃業に向いていた。清掃のやり方をどんどん自分で学び、気がつけば清掃の技術は僕なんか比にならないくらい磨き上げていった。

同時なのにここまで差がついてしまい、僕自身清掃業に向いてないなと思うようになり、仕事へのモチベーションが下がっていた時期もあった。

彼もそんな僕にストレスを感じることも多々あったと思う。お互いの良いところ悪いところは分かっていた。

お互い同期でずっと一緒にいたからか、お互いの考えてる事も分かるし、阿吽の呼吸で特に話さなくても分かったりする部分もあった。1年間で夜ご飯をプライベートで食べに行ったことは1度もない。仲が悪いとかそうゆうのでは無く、近すぎて一緒に居なかったという感じ。

しかし、もっとコミュニケーションを取れば良かったなと後悔をしている。もっとお互い話していれば、もっといろいろと良くなってたのかなと。

正直、彼が居たから続けてられたと言う時期もあった。心が折れそうな時も助けられた。2人で現場をまわってた車内でバカ話して笑いあったり、モノマネしたり、愚痴を言ったり、楽しかった。

お互いが1人でまわるようになり、少し変な溝が生まれてしまってたのかな。久々に会うと少し照れくさかったり。なんかお笑いコンビってこんな感じなのかな。

とにかく、振り返れば、辛かった日々も、たくさんの楽しい思い出も、いろんなことがあった1年間だった。

そんな彼は昨日ピカピカを退社した。
1年間共に歩んできたなら、なかなか寂しい。
いつか彼は言っていた、

「仲間とかそういうの分からない」

と。

俳優をやっていた僕は、舞台やドラマ、共に仕事をする人を仲間と思っていた。

彼に仲間と言う感覚を味わってもらえなかったのは悔しい。

彼には感謝している。

これからはそれぞれの道を進むが、

またいつか会った時に、

成長した自分を見せられるよう、

ピカピカ東京の立ち上げメンバーとして、

責任感をもって

がんばって行こうと思う。

ガーヒー

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