莫大な損失を垂れ流していませんか?
今月号のハーバードビジネスレビューを読んでいたら、いい記事を発見してしまいました。
これからの人事、これからの役割
人材不足の時代に求められる5つの方策
このようなタイトルで、ペンシルバニア大学ウォートンスクールの教授が寄稿されています。それにしてもハーバードビジネスレビュー、けっこういい値段。2400円ですよ!!
おっと、脱線してしまいました…
この記事のなかで、特に重要と感じた部分は、
【真のコストを明らかにする】
という部分です。
とあります。
ハーバードビジネスレビューの読者対象は、大企業やそれに順ずる企業のトップ層です。さぞ優秀な方々のはずですが、本書によると
「しばしば職場の現実を認識していないことがある」
というのです。
この内容からは、どんな優秀な人でも、どんなに先進的なシステムや管理をしている企業でも、難しいことは難しいのだということがわかります。
本記事では、大半のリーダーに欠けている情報のうち最も重要なものとして、「従業員の離職に関わる真のコスト」をあげています。
多くの経営者が、「離職コストは、新たな人材を一人採用するのにかかる事務的なコストにすぎない。」(4000ドル程[今日の為替レートで570,000円程])と見立てているというのです。
これには驚いてしまいました。
私は、2023年に雑誌「近代中小企業」に寄稿させていただいた記事で、実際の一人当たりの離職コストに関してお伝えしています。なんと、
中堅社員で750万以上。
新卒でも200万以上。
という調査データがあるのです。
いかがでしょうか。
最近、採用に関する内容が多くなっていますが、それだけ相談をいただくケースが多いということなんです。この損失に気づかず、『また採用すればいい』と、多くの企業経営者が思っているのですが、これは、莫大な損失を垂れ流していることに他なりません。
早く気づき、根本的な対策をしないと、採用難時代ですから、どんどん採用が難しくなっていきます。ドキッとした方は、ぜひともアクションを起こしてくださいね。
今回の参考書籍を載せておきます。気になる方はぜひチェックしてみてください。