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旅の途中でZINEを追いかける

ZINEを作り始め、文学フリマに出店するようになってちょうど1年ほど。
2度目の出店となった文学フリマ大阪で嬉しいご縁がありました。

新刊で持っていったZINEを熱心に見てくださった2人のお客さま。
正直、どんな反応になるか心配な新刊だったので、良い反応をもらえて嬉しいなぁと見送りました。

終了時間が近くなり、先ほどのお2人がもう一度私のブースに立ち寄ってくれました。
なんと、私のZINEをお店に置きたいとのこと。

まさかのお声がけに、驚き半分、疑い半分。

実はそれまでにも何回か「卸はできますか?」と聞かれたことがありました。
できますよーと答えて淡い期待をしつつも、それ以上は話が進展しなかったので、気になったら一応聞いておくのだろう…くらいに受け止めていました。

だから今回も「名刺とか、ショップカードとか連絡先がわかるものありますか?」と聞かれ、ショップカードを渡して「SNSはやっているので良かったらそこからDMしてください」とだけ伝えました。

本当に置いてもらえたら嬉しいな…と思う気持ちはあるものの、期待しすぎてがっかりするのもさみしいので、置いてもらえたらラッキーくらいに思っておくことにしました。

すると数日後、正式に仕入れをしたいので取引条件など教えてくださいという連絡をいただきました。


まじですか!!!!!


嬉しくて嬉しくて、ウキウキでお返事をし、着々とお話が進み、ついにZINEを納品しました。

作り初めて1年、まさかこんなことが起こるなんて!

友人知人ではなく、まったく初めましての方のお店に置いていただけるのは初めてです。(もちろん友人知人さまのお店に置いていただけてるのも本当に感謝しかないです。ありがとうございます!!!)


あまりに嬉しすぎて、いつか絶対にお店を訪れようと心に決めました。


それから1ヶ月ほど経ち、旅行で兵庫に行くことになりました。
ん、もしかしてZINEを置いていただいているお店がホテルからわりと近いのでは!?

調べてみると電車で20分くらいで行けそうな距離です。

これは!

いくしかない!!


ホテルでのんびりしたいという家族と別行動で私は1人、兵庫県西宮市にある「伍頁」さんへ。

まさかこんなに早く、行ける機会が訪れるなんて。

ウキウキで電車にのり、初めて訪れる街を1人で足早に歩いて目的のお店にたどり着きました。

静かな住宅街の中にある、とてもかわいいお店。ドキドキしながら扉を開けると、たくさんのZINEが並んでいます。
どれも気になる!!!!

その中に私のZINEも並んでいて、なんだか不思議な気持ちになりました。

とても目立つ場所に置いていただき恐縮です。

この見知らぬ土地に住んでいる見知らぬ誰かが、私のZINEを手にとってくれているかもしれない…。
何者かわからない私のZINEを。

そう思うと嬉しさと同時に、不安のような、なんとも言えない感情が込み上げました。

どこかの誰かさん、もしこのZINEを手にとってくれていたら本当にありがとうございます。
どうかがっかりさせていませんように…!

お店の方に改めて挨拶とお礼をし、旅行中なので荷物が増えすぎないよう、厳選した何冊かのZINEを購入してお店を後にしました。

少ししか時間がなかったので、街を楽しむ余裕もなかったけど、行けて良かった…!とまた早足で駅までの道を歩きました。(無理やり別行動したので、本当に時間に追われていました。笑)

またいつか行けるといいな。
こんどはもう少し街歩きを楽しみたいと思います。


伍頁さん、ありがとうございます。
そしてZINEを購入してくださった方も、本当にありがとうございます。


またがんばって作るぞー!と思えた旅でした。



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