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失言の原因は色々
言い間違い・失言いろいろ
・部下に「取引相手のガードを下げるようなトークをせよ」と言おうとして「相手のガードルを下げろ」と言ってしまった
・苦情を受けている最中に、「口にケチャップがついてますよ」と関係のないことを言って余計に怒らせた
・結婚式のスピーチ。「新郎は真面目で仕事一筋。40歳の今まで女性とのお付き合いはありません。新婦が初めての女性です」←誉めたつもりなのに場が凍った
・「〇〇な人は気の毒」と一般論を言ったつもりだったが、話し相手が〇〇な人だった
それぞれの原因
さて言い間違い・失言とまとめましたが、上に書いたことはそれぞれ別の原因によるものです。原因が別ということは、対策も別です。
原因だけさらっと紹介します。
・ガードル:音韻に対する注意の問題
・ケチャップ:ワーキングメモリーの問題、視覚情報による転導性
・「新婦が初めて」:価値観が一般からずれている
・「〇〇な人は気の毒」:マルチタスクの苦手さ(注意の分配)、抑制機能の問題
一般的な相談機関では、根本的な対策は教えてもらえない
WAISなど検査を受けると、自分の得意な点・不得意な点を説明されます。現実の問題と結びつけて説明されるとわかりやすいですが、話題にされなかった具体的な困りごとが何に起因しているのか、自分で理解するのは難しいと思います。
また相談した時に説明される対処方法は、ライフハックのような対症療法的なものです。認知機能などの問題そのものにアプローチするものではありません。大人に対して問題の根本に向けての取り組みがなされている施設・機関は、私は聞いたことがありません。
適切な取り組みをすれば、年齢が若いかたほど変化する可能性があります。