無料であふれた世界でも、お金を払う価値があるものの特徴8選
インターネットの発達で、様々なものが無料で手に入れられるようになりました。例えば音楽、小説、映像作品、情報、レビューなどなど…今までは手に入れることが困難だったものも簡単に手にでき、コピーされ、加工されるようになりましたね。
そんな時代の流れは加速していくと思われますが、そんな無料にあふれる世界でも有料なものはもちろんあります。有料なものはもちろん「無料より良い」ということですよね。じゃあ何がいいのか、その特徴8つを参考文献からご紹介いたします。
・即時性…無料より早く手に入る
・パーソナライズ…個人に合わせたものやサービス
・解釈…使い方や意味など
・信頼性…品質や安全性など
・アクセス可能性…使いやすさや手間のなさ
・実体化…体験できること
・支援者…感謝や応援など
・発見可能性…いいものを見つけられる
例えば音楽なら
ネットで音楽を手に入れられる時代でも、CDがある程度売れるのは、実体化と支援者意識が大きいのではないでしょうか。手元に残る形にしたいとか、あのアーティストを応援したいとか、そういう動機で買っている人は多いと思います。
また、ライブなんかが最近人気なのも、実体化、つまり体験出来るということが大きいでしょう。
Amazon Musicなどの、月額制で聞き放題などのサービスは、たとえほかで無料で聞けたとしても、そこにはほかにお金を払う価値がある、と思わせるものがあるのです。使いやすさ…アクセス可能性や、いい音楽がおすすめででてくる…発見可能性とパーソナライズなどが主なところですかね。
そういった聞き放題のサイトや、無料になるのは少し時間がかかりますから、新曲をすぐに聞きたいという方はiTunesなどで買ったりするでしょう(即時性)。またこのアーティストの曲だからと全然曲を聞いていないのにアルバムを買ったり借りたりしますよね(信頼性)。
また膨大な音楽が溢れる中で、どんな音楽がこの場面にあっているのか、どんな音楽がこのお店にはあっているのかなんてことを考える、「選曲の仕事」なるものもあります。これは上でいうと解釈に当てはまるでしょう。
こんな感じで無料であふれている世の中でも有料のものが生き残っているのには、それなりの理由があります。逆にいうと、そういう特徴を意識すれば、商売になるということですね。
無料に逆らうのではなく、利用する
現代のアーティストはすぐにコピーされてしまって本人にお金が行かない…という問題があげられていますが、それなら最初から無料で配布して、ほかのところでお金を稼ぐ(例えばライブなど、上記の特徴を兼ね備えたもの)という方が、ビジネスとしては成功するんじゃないかなと思います(個人的な意見ですが)。
無料であふれていくという流れはおそらく変えられないと思いますし、それなら逆らうのではなくむしろ利用していく…という気持ちが大事だと思います。
例えば、広告費や製作費は以前に比べてぐっと少なくなり、だれもが簡単に音楽を配信できるようになりました。アーティスト側にも無料になるメリットはもちろんあるのです。
もちろんこれは、コピーや無料が良いか悪いかとかそういう話ではなくて、もし売る側なら、環境のせいにするのではなく、環境に適用するか、環境を作っていくかしか、生き残る道はないのではないかなと私は思うわけです。
参考文献:〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則 (ケヴィン・ケリー)
ps
禁止するだけじゃなくて、じゃあもっとうまく利用できないかなって考えられたときに、そのアイデアがお金になるのでしょうね。