あなたが本当に求めているものは?現代版3つの基本的欲求
「マズローの欲求5段階説」をご存知の方は結構いらっしゃるかと思います。
ざっくりと説明すると、人間の欲求は本当に基本的な生きるためのものから始まり、欲求が満たされると次のステージに行き、そして最終的には「自己実現欲求」を満たそうとするというものです。
一応順番に並べておくと
1.生理的欲求
2.安全の欲求
3.社会的欲求
4.承認欲求
5.自己実現欲求
という感じ。しかし、この理論はかなり前に提唱されたもので、今では必ずしもそうではないと否定的な研究もあるそうです(ソースがあやふやなので、否定されていると断言はしないでおきます)。
まぁ言われてみれば、本当の成功者ってみんなから「そんなことじゃ儲からないよ」と馬鹿にされて、それでもあきらめずに頑張った人だったりしますからね。
承認や社会的地位や、ましてや安全だってなげうって自己実現をしようとする人がいることは事実です。
では現代でいう本当の基本的欲求とは何なのか。幸福や充実感を得るために必要な要素は何なのか。
今回はその疑問に答える「3つの基本的欲求」についてお話していきます。
関係性ー自己超越目標ー
人は関係性の中で幸せを見つける生き物です。
それはおそらく長い年月を経て人間のDNAに刻み込まれた感覚で、力が弱い分協力的で関係性を重視する個体だけが生き残ってきた結果でしょう。
関係性を大事にする感覚は、それがなければ生き残れなかったから、強化されていったのです。
ですので、関係性を向上させるような……例えば人に親切にしたりする行為は幸福感を高めてくれます。
さらに、目標設定をする場合でも、自分を超えた他者に対しての目標……「自己超越目標」の方が、継続でき、充実感や幸福感も高めてくれることがわかっています。
例えば、単に「出世したい」という目標を立てるのではなく、「出世してもっと権限を手に入れて、仲間やお客さんを幸せにしたい」くらいな方がいいでしょう。
「お金持ちになりたい」という目標も「お金持ちになって世界中に図書館を立てる活動に参加したい」とか、「彼女ほしい」を「一緒に誰かを幸せにできる人を見つけたい」みたいに、言い換えるだけでその目標へのモチベーションはもっと大きなところに向かいます。
人間の基本的欲求である「関係性」を満たすために、自己超越目標を考えて、他人のために何ができるかを考えてみましょう。
もちろん、他人を優先させすぎるのはよくありません。
案外少ない時間でも「関係性」の欲求は満たすことができるので、それについての詳しい内容は以下の投稿をご覧ください。
あることを5分間する…その積み重ねが多くのことを解決してくれる
有能感ー自己成長ー
本当の意味で「有能感」を得るためには、「自己実現」を目指していくしかありません。
例えば、偽って有能に見せていたとしても、自分までだますことはできませんからね。
ですので、学んだりスキルを獲得したりして、何かを成し遂げることができたとき、この「有能感」は満たされます。
しかし、目標への意識の仕方によっては、成長すること自体にも喜びを感じることができます。
その意識の仕方とは、「成長ゴールを考えること」です。
例えばもし何かを失敗したとしても、それをやる前とやる後では、ゴールへの距離が変わっています。
挑戦するたびにゴールへ近づいているのですから、それは十分に「自己実現ができている」と言えるでしょう。
ですので、「自己成長」を意識して行動をすれば、「有能感」を満たすことができるのです。
成長ゴールについては、以下の投稿で詳しく話しています。
自律性ー内発的動機付けー
最後に「自律性」についての話です。
「やらされている感」は幸福からは離れた感情です。
自律性を満たすために大事なのは、自分から行うこと。
そのために、例えば自分の興味や得意なことを模索するのは大事なことでしょう。
もしそういったものがあるのであれば、それが内側からあふれるモチベーション……内発的動機付けになります。
また、まだ見つかっていない人も、いつかそういった自分の興味を見つけるんだという気持ちが、同じく内発的動機付けになります。
やってはいけないことは、例えば「ただ単にお金が欲しいから」といったご褒美などによる外発的動機付けで行動すること。
外からくる誘惑ではなく、内から湧き上がる気持ちを大切にすることが、「自律性」を満たすことになります。
以上の3つの欲求を満たすように心がければ、色々な行動の指針が決まってきます。
例えば、他者のモチベーションをあげるにはどうしたらいいかとか。
どんな仕事をしたらいいかとか。
そして今回や過去にも少し触れていますが、目標達成にも使える知識です。
ぜひともこの3つの欲求を意識した行動を試してみてください。
参考文献
ps
仕事は特にこれらの欲求を意識したものがいいかもしれません。
それはこのままいくと人生のどれだけを仕事で占めるかで考えると分かると思います。