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400字書評集

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400字以内で書いた書評をまとめています。
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#400字書評

書評 247 「日本陸上界の真実」

日本陸上競技連盟(陸連)の要職を長年務めた著者による昭和以降の日本陸上界の記録。と言って…

書評 246 「100話で心折れるスタートアップ」

学生起業して、残念ながら数年で会社を閉めた著者が、その経験を背景に4コマ漫画でスタートア…

書評 245 「人事屋が書いた経理の本」

財務分析入門の本は数多あるが、解りやすさではトップを争うのではないか。 協和発酵の人事部…

書評 244 「うまい日本酒はどこにある」

ノンフィクションライターで日本酒好きの著者が、大手酒造メーカーから地方の酒蔵まで取材を積…

書評 243 「アメリカン・ブッダ」

SF作家柴田勝家の短編集。表題作の他、全6編が収められている。作者名に惹かれて購入したが、…

書評 242 「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」

タイトルからは左傾(戦争廃絶)や右傾(国粋主義)の印象も受けるが、全く違う。日清戦争から…

書評 241 「神シンキング」

箱根駅伝2代目山の神、柏原竜二さんの著書。意外だが、初の書籍とのこと。アスリートの著作に多い形式で、キーワードを拾いながらコラムを一つずつ書き連ねている。巻末の新谷仁美さんとの対談も興味深い。 自身の大学時代の経験からくる内容が多く、学生ランナーに向けたメッセージとみるとわかり易い。ただ、アスリート全般、さらには一般向けとしても考えや行動の組み立て方などヒントに使えるものとなっている。 箱根駅伝、特に山の5区好きにとっては、2代目山の神がどんな考えや意気込みで練習を積み、

書評 240 「怪獣生物学入門」

オタク本なのだが、進化生物学者が真面目に書いているのが面白い。学者であると同時に、子供の…

書評 239 「時間は存在しない」

時間は過去から未来へ不可逆に流れ、止められない。そして、世界全てにおいて一定普遍のもの。…

書評 238 「空白の五マイル」

冒険作家、角幡唯介の第1作とも言える作品。東チベットの奥にあるツアンポー峡谷。100年以…

書評 237 「近畿地方のある場所について」

新しいスタイルのホラー小説。序盤から怪異的存在を匂わせながら、主人公がそこに迫っていく。…

書評 236 「幼児教育の経済学」

本書が対象としているのは主に米国社会。貧困層に生まれ育つと生涯賃金が低く、同じ層に留まる…

書評 235 「これで死ぬ」

刺激的なタイトルだが、サブタイトルは「アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集」。…

書評 234 「ガチャガチャの経済学」

ガチャガチャ業界の解説本。日本でガチャガチャがどうやって生まれ、どの様な変遷を経て、今に至るのか。また、現在の市場規模がどれくらいで、価格帯や携わる企業の粗利益率はどの程度なのか。流通経路はどうなっているか。どんなメーカーが存在するのか。こういったことが網羅されていて、感心するくらいよく分かる。こんなにバラしていいのだろうか。 売れた製品でも原則として追加製造はしないことには驚いた。売れるかどうかわからない製品を作り続ける中で、ワンロットで終わることを前提にした方が安定する