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400字書評集

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400字以内で書いた書評をまとめています。
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記事一覧

書評 246 「100話で心折れるスタートアップ」

学生起業して、残念ながら数年で会社を閉めた著者が、その経験を背景に4コマ漫画でスタートア…

書評 245 「人事屋が書いた経理の本」

財務分析入門の本は数多あるが、解りやすさではトップを争うのではないか。 協和発酵の人事部…

書評 244 「うまい日本酒はどこにある」

ノンフィクションライターで日本酒好きの著者が、大手酒造メーカーから地方の酒蔵まで取材を積…

書評 243 「アメリカン・ブッダ」

SF作家柴田勝家の短編集。表題作の他、全6編が収められている。作者名に惹かれて購入したが、…

書評 242 「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」

タイトルからは左傾(戦争廃絶)や右傾(国粋主義)の印象も受けるが、全く違う。日清戦争から…

書評 241 「神シンキング」

箱根駅伝2代目山の神、柏原竜二さんの著書。意外だが、初の書籍とのこと。アスリートの著作に…

書評 240 「怪獣生物学入門」

オタク本なのだが、進化生物学者が真面目に書いているのが面白い。学者であると同時に、子供の頃から通してのモンスター系SFと特撮ものの濃いめのファン。その著者だからこそ書けた本。柳田理科雄さんの空想科学読本と同系統かもしれない。 怪獣のみならず、特撮SFものに登場する怪物全般(等身大のバケモノなど)を著者本業の観点で解説。よくある科学的に検証からの不整合指摘もあるのだが、それを言っては面白くないとした上で、この怪物はどんなオリジンからどの様に進化を辿って外見や能力を身につけたの

書評 239 「時間は存在しない」

時間は過去から未来へ不可逆に流れ、止められない。そして、世界全てにおいて一定普遍のもの。…

書評 238 「空白の五マイル」

冒険作家、角幡唯介の第1作とも言える作品。東チベットの奥にあるツアンポー峡谷。100年以…

書評 237 「近畿地方のある場所について」

新しいスタイルのホラー小説。序盤から怪異的存在を匂わせながら、主人公がそこに迫っていく。…

書評 236 「幼児教育の経済学」

本書が対象としているのは主に米国社会。貧困層に生まれ育つと生涯賃金が低く、同じ層に留まる…

書評 235 「これで死ぬ」

刺激的なタイトルだが、サブタイトルは「アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集」。…

書評 234 「ガチャガチャの経済学」

ガチャガチャ業界の解説本。日本でガチャガチャがどうやって生まれ、どの様な変遷を経て、今に…

書評 233 「人類の起源」

発掘された小さな古人骨。数万年前のもの。その人物がどんな姿かたちだったかはわからない。しかし、その小さな骨片からDNAを引き出して、ゲノム分析ができる技術。これが生まれたことで人類拡散の歴史が読み解ける様になった。その解読の成果を素人にも分かる様に、しかも網羅的にまとめてくれている。 進化は一本道ではなく、たくさんの分岐の結果である。混血が多々あったこともわかった。また、アフリカ発祥であることはまず間違いないが、世界へ拡散していった経路も一本道ではなく、分岐もあれば行きつ戻