書評 240 「怪獣生物学入門」
オタク本なのだが、進化生物学者が真面目に書いているのが面白い。学者であると同時に、子供の頃から通してのモンスター系SFと特撮ものの濃いめのファン。その著者だからこそ書けた本。柳田理科雄さんの空想科学読本と同系統かもしれない。
怪獣のみならず、特撮SFものに登場する怪物全般(等身大のバケモノなど)を著者本業の観点で解説。よくある科学的に検証からの不整合指摘もあるのだが、それを言っては面白くないとした上で、この怪物はどんなオリジンからどの様に進化を辿って外見や能力を身につけたの