映画 『PERFECT DAYS』 を観た。
朝起きて、昨日知人に強く勧められたことを思い出して映画館の上映スケジュールを調べ、上映までそこまで時間が無いのを知ったのですぐに支度して家を出る。
いやぁ、本当に心の底から面白かった。
あんなにも日本の情景と、東京の美しさをまどろっこしいことせずに描いているのは本当に凄い。
役所広司演じる主人公の平山の表情とそれを取り巻く風景や何気ない日常。
ほとんど台詞がないのも、また観る者に考える余白を与えていて面白かった。
決まった日々のルーティーンと、ある意味での豊かな日常、自分の手が届く範囲の植物や本、音楽などを愛でている様子は非常に心地よいものを感じた。
裕福な家や環境、豪華なご飯などは全く登場しないのに、平山という生き方に憧れすら覚える描写だった。
あんな生き方ができたらいいな。そう感じる人も多いのではないだろうか。
僕もそのひとりである。
日常に溢れている素敵なものの拾い方や、幸せってなんなんだろう?という抽象的なことを何度も考えさせられる映画だった。
The Tokyo Toiletと書かれたツナギを着て毎日都内のトイレ清掃に励む、そして時に人が来てトイレから出なければいけない場面に遭遇しても、気にせず黙って外へ出て空を見上げる。
そこには木々が揺れて色んな表情(木漏れ日)をいつも見せてくれる。
そう、朝早く家から出る時も空を見上げて微笑み、仕事の休憩中でも空を見上げ時にはカメラを取り出して大切そうにシャッターを切る。
こういうことなんだよな、、。
人生の豊かさや生き方なんて他人が評価するものではない。
そう分かっていても現代に生きる私たちは、無意識のうちに自分を大きく見せたくなったり多忙な日々に明け暮れて、すぐそばにある大切なものに目を向けられなくなったりする。
平山のように日々の溢れた素敵なものに気づけるように、拾い上げることができるように生きたい。
ほかにもたくさん語りきれないほど情緒溢れるシーンがあるので、是非観てほしい。
元から東京に憧れはあるが、やはりここ最近は増す一方だ。
もう振り切って、平山のように風呂無しの小さいアパートに住んでみたいとすら思っている。
だか本当にそのくらい、手の届く範囲で日々を大切に生きる平山の生活はとても美しかった。
素晴らしい映画だった。
ぜひぜひ、PARFECT DAYSを観た方は一緒に語りましょう。
友達になれる気がします。笑
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