兄の借金が発覚した。
2021年9月1日。
今日は記念すべき日。
ぼくがフリーランスとして、歩み始めた日。
強く生きると宣言する日。
そんな中、衝撃のことがわかった。
兄が借金を作っていたのだ。
ぼくの兄はいわゆる”グレた”タイプ。
唯一の救いは乱暴な方のグレ方ではないこと。
はっきり言って、兄のことは好きじゃない。
幼い頃から兄の背中が前にあった。
だから本人の意思決定が自分の反面教師だった。
ボクにとって兄は憧れではなかった。
「絶対にこうはなりたくない」
と思う存在だった。
はっきり言う。
ふざけるな。
兄貴は大して努力もせず、学校へもいかず、仕事へもいかない。
最終学歴は中卒。しかもこのようになってしまったのは寝坊が理由。
あまりのだらしなさにぼくはこれまで関わってこなかった。
話もしてこなかった。
はっきり言って、祖父祖母に対しても何もしてこなかった。
家族には苦労ばかり、心配ばかりかけていた。
今度は、借金だった。
蓋を開けてみると呆れることばかりがわかった。
兄は現在、父と母が残してくれた家に住んでいる。
ぼくもフリーランスになるにあたり、固定費を可能な限り無くそうと思いこの家に戻ってきた。個人的には戻りたくなかったが、叔母との話し合いの末、戻ることを決めた。
今思えば、父と母が呼び戻したのかもしれない。
ぼくは、この家の権利を兄に売っている。
子供として受け入れてくれた叔父叔母家族に家をプレゼントするために資産を兄に売り、そのお金で家をプレゼントして。またそうすることで、だらしない兄貴が家の権利を全て持つことになりホームレスにはならず、過ごせると思ったからだ。
でも、それすらを脅かすほどのことが起こっていた。
水道・光熱費、電気代、通信費、家の管理費などあらゆるものを滞納していた。自分の税金もまともに払っていない。それなのに車を持っている。でも、車の保険にも入ってすらいなかった。契約が切れてそのままにしていた。払えいない理由もお金がないから。家の火災保険にも入っていない。何をしていたのか。なんでこうなっているのか。理解を超える。
加えて、自動車保険に入っていないにもかかわらず事故を起こした。兄が悪い側面が多く、まとまった金額が請求されている。ありえない。
先日、祖母が亡くなったばかり。
自分を育ててくれた大恩人にたいして恥ずかしくないのか。
その恩を踏みにじるようなことをなぜできるのか。
これで督促状などが届き、差し押さえが始まればこの家自体を持っていかれることもあり得るのに。自分の思い出や両親たちとの居場所を無くしてしまっても構わないのか。
ボクが家に戻ってきたから、なんとかすると思っているのか。
戻ってきた期間、ゲームをしているか寝ている兄しか見ていない。
なぜ、危機感がないのか。
なぜ、平気でその状態で過ごせるのか。
生きる気力がないようにも思えるし、人生を諦めているようにも見える。
この状況がおかしいと思ったので、二人でも、家族みんなでも話した。
「生きることがつらい」
と言った。
ふざけるな。
この命は、両親が命を持って、残してくれた命。
それを祖父祖母・叔父叔母が人生をかけて守ってくれた命。
そんなこと、みんな感じながら生きてきた。
自分だけだと思うな。
むかつくし、恥ずかしくも思う。
自分の兄がこんなに適当な人間だと言うことを。
周囲の兄弟を見ていても明らかに違うことも感じていた。
周囲が羨ましかった。
兄貴に頼ってみたかった。
それが叶ってこなかった。
ぼくはこれまでも家族を支えてきた自負がある。
これからも支える覚悟も持っている。
同じ歩幅を歩いて欲しかった。
悔しい。
ただ、どんなにムカついても兄はボクの兄弟なのだ。
苦しいけどこの現実は受け入れないといけない。
どんなに落ちぶれていようと、支えてあげないといけない。
あいつには両親が同じようにいないから。
支えるとすればボクなのだ。
どうしようもないけど、やるしかないのだ。
だから、決心した。
お金で済むことなら、いくらでも稼いでやる。
先日の祖母の葬儀代も兄の借金も全部ボクが背負う。
自分が身を粉にして働けば余裕で返せる。
ボクからしたら大した困難じゃない。
家族のダメなところも、だらしないところも全部受け入れる。
支えるって決めたんだ。
おじいちゃんとおばあちゃんは、ぼくを支えてくれた。
本当に辛かった時に、死にたかったときに抱きしめてくれた。
だから今のボクがある。
両親にはちょっと言いたいことがある。
少しはバカ兄貴を支えてくれ。
でも、ボクが一番支えるから。
この家は取らせない。
何もなくさせない。
即金性と確実性があるUbereatsで月に40万は稼いで見せる。
ボクならやれる。
絶対できる。
支えてやる。
支えきってやる。
こんなの大した苦しみじゃない。
フリーランスとしてカメラの仕事や勉強する時間は、開始早々にセーブしないといけないね。悔しい。悔しくてたまらないけどこれもボクの人生だ。
誰かのためになる仕事だから、これも。
歯を食いしばって、生きていこう。
誰か、力を分けてくれ。
誰か、背中をおしてくれ。
誰か、勇気を持たせてくれ。
誰か、希望をくれ。
これらはボクがこの困難を乗り越えたら手に入れる。
生きるって、人を支えることなんだね。
この困難を乗り越えることなんて、余裕だ。
おれ、がんばれ。