我が家のアイドル・フクロモモンガあられ お空に旅立つ
こんにちはこんにちは。
遡ること2015年4月7日
クリクリおめめの天使フクロモモンガが我が家へやってきました。
ちょっぴりタレ目なその子は
我が家に向かう道中から女の子ながらワンパクっぷりを発揮した事から
『あられ』と名付けられたそうな。
我が家へお迎えするにあたり
色々とブリーダーさんから飼育方法や注意事項を教えて頂きました。
その時
『大切に育てて頂ければ7年は生きます。大切に育ててやってくださいね。何かあればいつでもご相談ください。』
という言葉に
【命を預かる】
という意味とその責任の重さを再確認しました。
2015年4月7日
40gに満たない天使が舞い降りたその日は
それから我が家の新たな記念日となりました。
それからというもの
大いに甘やかされて
スクスク元気に育ったあられ。
成長していくにつれ
頭頂部の脱毛や度々吐き戻しをして
動物病院へ慌てて駆け込む事もありました。
※あられは女の子なので頭頂部の脱毛は感染症等が考えられる為、受診が必要になりますが男の子のフクロモモンガは成長に伴い頭頂部の脱毛があります。
定期的な病院受診はするものの
もう本当に、ここには書き尽くせない
たくさんの愛と感動を与えてくれました。
もう何をしても可愛いし
何をしても許せてしまう。
早起きして仕事に行く時
ケージの前に行くとクリクリおめめをパッチリ開けて
『遊ぼ♪』
と言わんばかりの眼差して見つめられ
『ごめんね。お仕事だから帰ってきたら遊ぼうね』
って後ろ髪を引かれながら仕事に向かうのなんて日常茶飯。
朝がゆっくりな日は仕事に行く時
うたた寝してるあられに
『じゃあ仕事に行ってくるね』
って声を掛けたら
『ブイブイブイ!』
と、威嚇され慌てて
『ごめんごめん!寝てたね。ご飯ちゃんと食べるんやで〜』
って言ったら、またも
『ブイブイブイッ!』
って威嚇で返事される事も日常茶飯。
※フクロモモンガは怒って威嚇する時『ブイブイブイッ』とか『ギリギリギリッ』と声を出します。
帰ってきて遊ぶ気満々のあられに飛びつかれる事も
帰ってきて遊ぶ気満々で声をかけたら寝てて威嚇される事も
どっちも日常茶飯。
寝てたら枕元に置いたケージの中で
カッシャンカッシャン音を立てながら走り回る音もそのうち心地の良いヒーリングサウンドに。
だけど
いつもと違う音が鳴ると
『何事っ?!』
って目が覚めるようになるから不思議なもんです(笑)
ある日
吐き戻しがあり始めて駆け込んだ病院で担当くださった獣医さんから
『私もフクロモモンガ飼ってましたけど14年生きましたよ』
と、言われ
『ありゃりゃ!最初は7年って聞いてたから倍になりましたね♪』
なんてやり取りをした日も。
そんな家族の想いを知ってか知らずか
あられはピークから若干体重を減らしながらも
元気に我が家のアイドルとして
たくさん癒してくれました。
我が家へ舞い降りて7年経った昨年(2022年)1月
どうも吐き戻しの様子が酷くなった様に感じたので
ブリーダーさんにご紹介頂いたのが大阪府堺市にある『キキ動物病院』さん。
そこでは初めて全身麻酔や超音波検査そして点滴を経験しました。
検査に入る前
『同意書を頂く程ではありませんが、ごくごく稀に全身麻酔から目覚めない子もいます。よろしいですか?』
と言われた時に背筋が凍り付いたのは今でも鮮明に覚えています。
怖がらせてはと安心させる為に
あられの匂い(通称『あら臭(あらしゅう)』)がたっぷり付いた愛用のブランケットに包まれ
検査室へと運ばれるその姿を何とも言えない気持ちで見送りました。
無事、麻酔から覚めて検査室から帰ってきた
元気に走り回るいつものあられを目にした時
自然と涙が溢れたのはナイショのお話し。
少し消化不良があり、それが吐き戻しの原因だと判明はしましたが
手術になるとリスクは高く、その消化不良を取り除いた所で
また溜まってしまう可能性も高い。
そうであれば、なるべく消化が良くなる薬を飲んで様子を見る事に。
その際、これから担当くださる獣医のO先生から歳も歳だしと心配して、以前の病院では14年生きる子もいると聞いたとお伝えすると
『今年で7年目ですか…えっ!?14年生きる?!
いやいや、14年は極めて稀なケースですが、この子はまだまだ大丈夫!!!
だからこれからも、変わらずたくさん可愛がってあげて一緒に遊んでください。
何かあればいつでもお待ちしています。』
この
『14年は極めて稀なケースだけど、この子はまだまだ大丈夫!』
という言葉は
それから何かある度に思い出し勇気付けられる
掛け替えのない大切な言葉になりました。
それからというもの
2〜3週間に1度のペースで通院する事に。
あられとの2〜3週間に1度の通院を兼ねたドライブにも想ひ出はいっぱい♪
それが新たな日常になりました。
そして年は明けて今年
2023年のお迎え記念日4月7日
ブリーダーさんへ8歳を迎える事ができたご報告へ。
『8年は凄いですね!毛並みも良いし!
いや〜大したモンだ!ハイ♪お祝いのおやつね♪食べ過ぎたらアカンよ〜♪』
なんて風に褒めて貰えて
おめめをクリクリさせながらクツクツと鳴きながら頂いたおやつのマシュマロを食べるあられ。
※フクロモモンガは嬉しかったり美味しいものを食べている時『クツクツ』とか『クプクプ』と声を出します。
そんな日常が大きく動いたのは
それからたった5ヶ月後の2023年9月14日の夜。
仕事から帰ると、あられはまだ夢の中。
夕食も入浴も済んだので
『そろそろ遊ぼうよ。新しい箱で遊ばない?』
と、ポーチから出すと、どうも後ろ足の踏ん張りが効いてないのか
腕に捕まってもツルツル滑り落ちそうになる…。
昨日、爪を切ったから滑るのか、はたまたまだ半分夢の中にいるのか…。
ポーチに戻して様子をみたらスヤスヤ夢の中へと戻るあられ。
そろそろ寝ようかと思ったタイミングでケージから物音がしたので見に行くと
ポーチから出てご飯の場所に向かったのでホッと胸を撫で下ろして夢の中へ。
とはいえ翌日どうも気になり病院へ救急の予約電話。
ブリーダーさんへも相談すると
『脱臼かな?ひとまず病院受診が最優先ですから何かあればいつでも連絡ください』
この言葉には本当に支えられました。
夜の最終で診て頂ける事になったので仕事を済ませて病院へ向かう道中、少し元気を取り戻したのか元気なあられ。
所が診察が始まり状況を説明すると即レントゲンを撮る事に。
診察の結果
『両股関節脱臼。右は靭帯が完全に切れていて左も時間の問題。』
との診断。
あわせてフクロモモンガのサイズ的に外科的アプローチは出来ないが痛みを取る事で前脚を中心とした生活を送る事も可能なので、徐々にケージの中を低くして落下しないよう備えてくださいとの説明が。
もう飛ぶ事も走る事もできないなんて…
どうして早く気付けなかったんだろう…
涙と共にそんな後悔が押し寄せてきました。
『この子の年齢を考えると、もうこれは加齢に伴う症状です。だから、気付く気付かないという問題ではないです。むしろ、ここまで(この年齢まで)元気に生活できていた、それは充分誇れる事なんです。さいわい便からも尿からも何も悪いものは検出されていません。
だから、これから次のステップを共に歩んでください。何かあればいつでもご連絡ください。』
この言葉にどれだけ救われた事か。
病院を出てブリーダーさんにも報告を入れると同じ様に言って頂けたのは
これから決して忘れる事はないでしょう。
翌土曜日は事務仕事の日。
痛み止めの入った薬を飲まないあられ。
あの手この手を試みて何とか飲まないといけない量の半分程を頑張ってくちにしてくれたものの
足を引きずる姿に気が気ではなく仕事が手につかない…
でも、だからズッと一緒にいれた土曜日。
夜には食欲もありお膝に乗せると元気に体を登ろうと頑張る姿に一安心。
※ 30分弱のWebラジオ配信でこの辺りのお話しをさせて頂いています。お時間ありましたらぜひ♪
→ #49 フクロモモンガの老後(介護)と年老いた彼ら彼女らペットが私たちにあたえてくれるもの【'23.09.16 15:03〜Webラジオ - ツイキャスライブ配信アーカイブ - #49】
明けた17日日曜日。
朝から足は引きずるものの、ご飯置き場や水飲み場には自力で向かい、食べるし飲む。
おっ!でっかいウ○チ出た!元気になってきたね♪
と、思っていた14:00過ぎ。
抱っこしていたお膝の上で突然ヒューヒューと聞いたことのない声をだしたかと思うとピタッと動きが止まる…
慌てて病院へ電話するも繋がらず、ブリーダーさんに電話をしながら状況を話しているうちに
息は止まり、あられがお空に旅立ったのだとわかりました。
涙ながらに様子を話す声に、お忙しい中をズッと耳を傾けてくださるブリーダーさん。
本当に救われました。
『あられちゃん、大したモンです。よく頑張りました!本当にそう思いますよ!』
そう言って頂き、また涙が溢れてきました。
その日の夜、偶然フクロモモンガの飼育経験のある方と食事の予定だったので、状況を報告して日程変更をお願いした所
『色々と悪徳業者もいるけど、うちの子はココでお世話になったよ』
と葬儀屋さんを教えて頂きお願いする事に。
→ 大阪ペット葬祭・光堂
獣医師の先生にも、その後連絡が取れ
これまでの御礼をお伝えすると
『あられちゃんは充分生き切りました。でも獣医として痛みを取ってあげられなくて申し訳ない。お悔やみを申し上げます。ゆっくり納得いくまで御供養されてください。』
もう、ただただありがたく溢れる涙。
翌日は月曜日だけど祝日で昼からはもともとお休みの予定。
何とも家族想いなあられだなとしみじみ。
夕方からの火葬に向け
小さな花束や火葬の時、一緒に持って行ってもらおうと
大好きだったトマトや食パン、炊き立てご飯の用意。
こんな時、あれこれ用事があるのは本当に助かるものです。
17:00過ぎには専用の車が到着し、小さい体にいっぱいご飯とオヤツ、あら臭がたっぷり付いた愛用ブランケットと隠れ家にしていたヤシの実やお菓子の空箱、ガジリ木と大好きだったネクトンと一緒に
あられは旅立ちました。
1時間半程で姿を変えて帰ってきたあられ。
お骨上げの際も葬儀屋さんから
『8年半は頑張りましたね〜。しかも骨がめちゃくちゃ綺麗に残ってますね。とても稀ですよ。』
と言われ、空の上であられはきっと
丸い目をさらに丸くして喜んでいたんじゃないかな?
そして今朝…
仕事に行く前、骨壷に手を合わせ
横に置かれたご飯入れと給水ボトルへいつもの様に、ご飯を入れて新しい水へと入れ替えた時…
あ〜、これが
これからの日常になるんだな…
と、思ったら涙が止まらなかった。
まだまだ受け入れるには時間がかかりそうです。
頼りないヤツでごめんよ!あられ!
そんな週末を過ごした訳ですが
上手いこと事務仕事で1日家にいる日に介護をさせてくれて
祝日の仕事が休みのタイミングで火葬させてくれた
我が家のアイドル・フクロモモンガのあられ。
最後の最後にまで
家族想いの我が家のアイドルでした。
実際に触れて遊んでくれた皆さん
各SNSで交流してくださったモモンズの皆さん
YouTubeのショート動画でコメントやイイネをくださった皆さん
我が家のアイドルあられを可愛がってくださり
本当にありがとうございました。
YouTubeショートを今後どうするかは未定ですが
あられの記録を消すつもりなんてありません。
各SNSの写真と共に、またお時間のある時にでも元気だった、あられの姿をまたそっと覗いて頂ければと思います。
たくさんの愛と感動と笑顔
そして最後には介護までさせてくれた
我が家のアイドルあられ。
約8年半と言う我が家での生活はどうでしたか?
至らない所だらけで不満もたくさんあった事でしょう。
ごめんね。
でも
我が家に舞い降りてきてくれて
本当にありがとう。
お迎えしたフクロモモンガが
あられで本当に良かった。
もう
『そんなにオヤツ食べちゃダメ』
とか
『お薬ちゃんと飲みなさい』
なんて言いません。
でも、食べ過ぎちゃダメよ〜(笑)