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霞ヶ浦トライアスロンで失敗した理由
2024年の初ODの霞ヶ浦トライアスロン。(25年は5月開催ですね。)
夏前がことごとく予定がバッティングし、7月の海の森はシーズン初戦だからSPということで、霞ヶ浦がOD初戦だったがこれが大失敗。それを最近学んだテーパリングから分析してみた。
1 大会について
9月15日(日)開催
スイム→アオコの発生でラン3km(トップ画)
バイク→40km
ラン→暑さで7kmに
デュアスロン(実質スイム抜きOD)に変更
大会結果は以下の通り
記録 2:02:00 180人中29位
1stRun 13:45(4:35/km)㊽
Bike 1:15:53(32km/h)㉖
2ndRun 32:22(4:37/km)㉝
2024シーズンはサブ2:30を目指していたので及第点だが、スイム抜きを考慮してもランが遅すぎた。バイクは貧脚なのでヨシ。※風強かった(言い訳)
失敗の理由として断言できるのが練習より遅かったことである。
2週間前に行った彩湖でのブリック練はバイク43km-ラン10㎞とほぼ同じ条件だが、2:01で※バイク1:15(34km/h)-ラン43:55(4:21/km)終えているので、暑さは同じくらいで、風やトランジションの違いを考慮しても練習以下になるという、レースでいかに実力が発揮できていないかがわかる。
なにより疲労感と脚の疲労がレース序盤から酷かった。レースをしていて終始苦しく、楽しさや爽快感はなかった。
2 大会までの練習
大会までの練習量は以下の通り
・2週間前~1週間前
1日平均1時間半、2日に1回二部練、1回だけ前述の彩湖ブリック練
なお、8月から完全レストの日は1日程度で練習を実施していた
・1週間前から(※RP=レースペース)
⑦スイム2500m(メインは50x10)+トレミ10km(5:00/km)
⑥バイク32km(SSTやや低めくらい60min)+ラン11㎞(JOG)
⑤スイム 4200m(メインは200x10)
ーーーーテーパリング開始ーーーー
④ラン 1000x3(インターバル)
③ブリック練ラン①3km-バイク20km-ラン②3km(全てRP)
②スイム1500m(ドリル)
①バイク試走7km(RP)+ラン3km(ほぼRP)
4日前からテーパー開始、練習量を60~80%にしたが、ダメ出しがたくさん出るテーパリングだった。
3 テーパリングについて
テーパリングとは、徐々に練習・トレーニングの負荷を減らしていくこと。
※余談だが、河森直紀さん著の『ピーキングのためのテーパリング』はかなりの良書であり、トライアスリートやマラソンなどエンデュランス系種目を行う人は必読書だと個人的には思っている。
テーパリングでは、ものすごく端的な理解だが、「強くなることより、弱くならないことに注力する」ことだと自分なりに考えている。
陸上部の顧問をやっていた時、大会前に
「レース1週間前に、トレーニングで5分速くなることはできないけど、やりすぎで、5分遅くなることはできるよね?速くなることより、遅くならない方に着目しよう。」と指導していた。
当時はテーパリングを細かく知っていたわけではないが、テーパリングの考えに通ずるものがあると今更ながらに思い出す。
(なお選手になった途端失敗する模様…)
つまり大会前の短い期間は、「強さを維持しつつも、疲労によって弱くならないこと」をテーパリングで実施していくべきだった。
4 失敗した2つの原因
①「もっと強くなりたい。」という欲望
大会前1週間は強くはなれない。
そもそもトレーニングにおけるプラスの効果(フィットネス)はゆるやかに小さく変化する。1週間では速くはならないし、裏を返せば1週間休んでもそこまで遅くならない。
むしろトレーニングによって、生じる疲労の方が問題である。フィットネスとは対照的に、疲労は急に大きく変化する。負荷次第で1週間で大きく溜まるし、大きく回復する。
結局、霞ヶ浦の直前は「弱くならないこと」より、「強くなりたいこと」が勝ってしまった。よって疲労が抜けきらないまま、レースに臨み、臨むような結果は得られなかった。
※フィットネスと疲労の2つのバランスによってパフォーマンスが決まるという考えを「フィットネス疲労理論」という。前述の河森さんの著書にもその考えにたくさん触れているので、読んでみてください。
②「自分がどのくらいか確かめたい。」という不安
デュアスロンの変更があり、2回に分けてランを走るということが初めてだったゆえに、3日前に高強度のブリック練を実施してしまった。結果としては、3日前までに溜まった疲労もあり満足できるものではない上にいたずらに疲労を貯めてしまった。前日にもそれが見える。
『リディア―ドのランニングトレーニング』にある例え風に言うと、
「植木鉢に植えた花の根付きを知りたくて、何度も根っこを引っこ抜く作業」をしていた。
これは弱さゆえの不安だとは思うが、その不安を我慢をする大切さを学べたと思う。ゆくゆくは我慢しなくてもいいようなマインドをもちたい。
今回は失敗した原因を書いたが、SNSをみると同じ思いで失敗している人を数多く見るので、典型的な失敗例だと思う。
テーパリングが上手くいった例は、次回書く九十九里トライアスロンで書きたいと思う。