世良滉介

社会人一年目。小説家志望。短編・エッセイ書いてます。

世良滉介

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最近の記事

戻りたい後味

鼓膜に振動する油が跳ねる音。鼻に抜けるバターの香り。緑、赤、色とりどりの旬の野菜。すべてが、無機質な厨房に息を持たせている。  俺の前には、真っ白な皿とルセット通りに部門シェフが調理した、ヒラメ、人参、マッシュルーム運ばれてくる。絵を描くように皿に盛り付け、最後にバジルソースで綺麗な曲線を描く。美術作品のように立体感のある料理が出来上がった。 「三番、サーブ」 俺の合図で給仕人が料理を運んでいく。次は一番テーブルのフロマージュ。その次は…と料理という作品を完成させる。 「一番

    • こんな時だから物語を一つ。

      「きたないわたし」 世良滉介  暖色の室内灯が散らかった部屋を照らす。 私の大学生活も残り一年とわずかになった。今日も朝からオフィス街に出て説明会、面接。次の予定までのわずかな時間でファストフード店に駆け込みお腹を満たす。夕方からは、緑のエプロンを身に付けカフェで閉店までシフトに入る。家に着く頃にはいつも明日になっていた。  部屋の隅にはホコリがたまり、洗い物や洗濯物はいつもたまってる。朝出し忘れたゴミ袋も床に転がっていた。 せめて身だしなみくらいはと、明日着るインナーやリ

      • そうだ、卒業旅行行きました。

        今となっては歴史的緊急事態と言われるほどの脅威を僕らに与える「567ウイルス」(直接的に書くと怖いからこんな感じで)。マスクがない。トイレットペーパーがない。世間の奥様方は、家庭のためにディズニーランドの人気アトラクションに並ぶようにドラックストアに開演ダッシュ。早くこの事態が落ち着くことを願います。と明らかに他人事のように話していますが、僕も被害者だ。計画していたイタリア旅行は中止。卒業式も中止。イベントも中止。 もう今すぐ「駆逐してやる…この世から…一つ残らず」とベランダ

        • 読書メモを皆さんに紹介します。part2

          皆さん。こんにちは。 世良滉介です。 学生生活も残りわずかとなり、あれもしなきゃ、これもしなきゃと忙しなく予定を手帳にギュウギュウに詰め込んでしまいます。 そんな事が嬉しく思うのも今だけかもしれません。 ただ、そんな中でも、本と過ごす時間はゆっくりと過ぎてくれて心の癒しになります。 皆さんにも本と過ごす時間があると思います。 その時間の手助けができれば幸いです。 今回も前回に引き続き読書メモを公開していきたいと思います。 読書メモについてはこちらから。 では、今回も始めて

        戻りたい後味

          読書メモを皆さんにご紹介

          こんにちは。 世良です。 少しお時間が空いてしまって、すいません。 この誰でも発信できる世の中。毎日投稿をする事がたくさんの人に認知される秘訣とはわかりつつも怠惰な自分が邪魔をして、続かなかったりして、、、 つまり頑張ります。笑 これからも応援よろしくお願いいたします。 さて本題に入ります。 今日は、前回にも告知した、 読書メモにある僕が好きな一文や響いた一文を紹介したいと思います。 詳しくはこちらを参照してください。 読書メモって?簡単に説明すると、読書メモは、 読

          読書メモを皆さんにご紹介

          世良滉介note始めました。

          こんにちは。 世良滉介です。 初めてnoteで文章を書いています。 最初の投稿は、noteでやっていきたいことを書いていこうと思います。 いわゆる告知です。 気になった方は、是非フォローしていただけるとありがたいです。 それでは、よろしくどうぞ。 1.世良滉介について・世良滉介(ペンネーム) ・現在大学生 ・来年から新社会人 ・大学では体育会部活動に所属 ・好きな作家は、川村元気 朝井リョウ ・現在ノベルデイズで小説を連載中 →顔も知らない祝福|作品詳細|NOVEL DAY

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