不惑のWebリニューアル
不惑である。40代。Webデザインの仕事を始めたのは18歳の時なので、それから何回Webリニューアルをやっているだろう。衣替え?お召し替え?リブランディング?何となく仕事が暇になったり、時間がポカンと空いてしまった時にエイヤーとやって来た気がするけれど、今回はおよそ1週間ほどのプロジェクトだった。
The Great Wall
今回のリニューアルのきっかけは、練習中のイラストを仕事場の壁に掲示し始めたことだった。あまり意味がわからないかも知れないが、この写真を見て欲しい。
36枚ほど5日くらいで描いた。なかなかこれが眺めていても楽しいもので、インテリア、くらいのつもりだったけれど、これで何か制作物を作りたい、と思うようになった。それがWebリニューアルの基点になった。
カッコ良くなくて良い
不惑である。そんなに最新の最先端のカッコ良いサイトとか必要ないんじゃないか、という気がした。むしろ身の丈に合った、平易でわかりやすい、そんなWebサイトが必要だなあと感じた。そこでまずは現状でのコンセプトシートを描いた。
実はこれが描けた時点でWebリニューアルの半分の作業は終わったなと感じた。コアになるコンセプトが固まったからだ。後は文脈を作って、メッセージが届くよう、わかりやすいストーリーを作ってやれば良い。
イラストはFrescoで描いている。PhotoshopとIllustratorで絵を仕上げつつ、ラフデザインはXDで行った。Web制作はSaaSのノーコードツールSTUDIOを使っての実装にチャレンジすることにした。
疾風のSTUDIO
結論から言うとWebの最初の実装作業は2時間だった。それから2日くらい修正を重ねたが、これまでWordPressでWebサイトをそれなりのスピード感で作っていた僕からしても爆速だった。
UIも使い込むごとに、要領よく段取り踏めるようになっている。習熟が要るし、機能も覚えなければだし、初心者というよりは制作者向けのサービスだとは思うが、言っても、すぐ覚えられた。今後は仕事でも活用していきたいという気持ちを新たにしたところ。
お待たせしました、不惑のWebリニューアル
そんなわけで不惑のWebリニューアル。
「東京都八王子市のデザイン屋さん」のサブタイトル通り、肩の力はかなり抜いているというかゆるめ、でも真面目に作った。デザイン、イラスト、ライティング、1人でこのスピード感で完結できたのはSTUDIOのおかげかなあという気がする。CMSプランにして業務実績をCMSで管理している。
さいごに
Webリニューアル中、ウクライナのニュースをずっと流していたのだけれど、今回のリニューアルは現在の情勢に対する僕なりのメッセージでもある。こういう時だからこそ、仕事や社会の有り様を自分なりに模索していかなければならないのだろうと思っている。
不惑のWebリニューアル。