外見は意外と大事
こんにちは😃コッシーと申します。
愛知県で介護事業を運営している会社の介護事業部の統括責任者をしております。
さて、僕のプロフィール欄にも載せておりますが、何を隠そう僕はロン毛です。
ロン毛の定義は人それぞれなので、もしかしたら人によっては全然ロン毛じゃないじゃないか、と思われる方もいるかもしれませんが、自分としてはロン毛だと思っております。
どのくらいの長さかというと、オダギリジョーさんが演じていた『帰ってきた時効警察』の霧山修一朗くらいの長さです。
よく分からないと言われる方に親切に画像を用意しましたよ。
僕は元々くせ毛でその上さらにパーマをかけているため、正にこんな感じの髪型をしております。
顔は全然違いますが。うるせーです。
なぜ僕がいい年してロン毛にしているのか、その理由を今日は説明させていただきます。
興味ないと思われる方が大半かと思いますが、話が着地する頃にはちゃんと「へぇ~」と思っていただけるように頑張りますので、全部読んで「へぇ~」と思われた方は、コメント欄に「へぇ~」と入れてくださいますようよろしくお願い申し上げます。
【全体的に普通だった】
僕が入居施設の責任者に就任した数年前、僕は普通でした。
何が普通かと言いますと、髪型はもちろん顔も体型も普通でした。特徴が無いのが特徴みたいなもんでした。
そんな特徴の無い普通の男の事を当然ご入居者たちはなかなか覚えてくれません。
うちに入居施設にはデイサービスが併設されていますが、うちの入居者の方も何名かはそこのデイサービスに通っています。
僕が責任者になって半年ほど経った頃、そのデイサービスに行った時にうちのご入居者に会いました。
「おお!○○さん!頑張ってる?」と笑顔で声をかけると、その方は僕を一瞥すると「ご苦労様です。」とめちゃくちゃ他人行儀に挨拶されました。
入居施設では談笑する仲なのに…とショックを受けた覚えがあります。
【ガソリンスタンドの店員さん】
またこんな事もありました。
責任者になり1年くらい経った頃、そろそろご入居者の家族とも一通りお会いさせていただき責任者として脂がのってきた時、プライベートでスーパーで買い物をしていると、偶然ある入居者の娘さんがお子さんらしき人と買い物されておりました。
その娘さんとはご入居者のケアプランの変更などで何度か打合せをさせていただいておりました。
「こんにちは」と声をかけると、最初は「誰?」という顔をされましたが、すぐに笑顔になって「どうも~」と返してくれました。
「奇遇ですね」「そうですね。」「ではまたー」なんて声を交わし立ち去ろうとすると、お子さんから「誰?」と言う声が聞こえました。
「ああ、ガソリンスタンドの店員さん。こないだ洗車してもらったから」
と娘さんは説明していました。
「っしゃいませー!ハイオクですか?レギュラーですか?」じゃない!!
僕がしたのは洗車じゃなくて○○さんの洗濯ですよ…
【普通は記憶に残らない】
この時の事件でいかに人の記憶に『普通』が残らないか痛感した僕は考えました。
実はこのままでもそんなに業務に支障はありませんでした。
印象を薄いかもしれませんが、それでも時間が経てばさすがに覚えてもらえます。
特別に何かを変える必要はありませんでしたが、でも『普通は記憶に残らない』ってことに気付いちゃったんです。
気付いちゃったら仕方ないですよね。対処した時にどうなるかを知りたくなるじゃないか、人間だもの。コシを。
【だったら外見からまず覚えてもらおうじゃないの】
というわけで、まずは外見で記憶に残ってもらえるようにどうしたら良いかを考えました。
僕が考えたのは以下の3つです。
①坊主にする②金髪にする③ロン毛にする
でした。まず①の坊主は悪い事をしてしまい反省しているかのようで却下し、②の金髪はさすがに印象が悪いだろうということで、消去法で③のロン毛にすることにしました。
早速その月にいきつけの美容師さんと相談をして、僕のロン毛大作戦が始まりました。
せっかく伸ばすからには、そこはねぇ…やっぱり…かっこ良く…なりたい、じゃありませんか(照)
美容師さんからは僕の髪質(くせ毛)だと、逆にパーマをかけた方が良い感じで伸ばせると言われていつもは4,000円のところ15,000円かけてパーマをかけました。あれ?だまされてないよね?
そして試行錯誤しながら約10か月ほどで上記の霧山修一朗さんが完成したわけです。
【入居者は真っ先に僕のところにくるようになった】
ではロン毛にした効果はいかほどだったかと言うと、個人的にはめちゃくちゃあると思っています。
まず入居者は相談事があると迷わず僕めがけてやってきます。
歩行が不安定な方もゆっくりながらも、その進んでる方向の先には完全に僕がいます(笑)。
新しく入居したばかりの方でも僕だけは本当にすぐに覚えます。
認知症の方も僕の名前は覚えないですが、僕という存在はしっかりと認識されます。
僕が休みの日には、「あの髪が長い兄ちゃんは今日は休みか」と聞いてくるくらいです。
入居者だけではなく、ご家族やケアマネにもすぐに覚えられます。
先日、ドラッグストアで声をあるご婦人に声をかけられたのですが、誰だか全然分かりませんでした。
必死で思い出したところ、なんと以前に施設見学に来た方でした!
1度しか会ってないにも関わらずこの効果です。ロン毛すごい。
多分もうガソリンスタンドの店員には間違えられる事はないと思います。
【貴様はオダギリではない】
さて、そんな順風満帆のロン毛ライフですが、実は弊害もあります。
ご入居者には「覚えやすい」と割と好評を得ているのですが、職員からは大大大不評です。
今はもうロン毛生活が長いので、何も言われませんが、最初のうちは「いつ切るんですか?」「全然似合いませんよ」「暑苦しいです」と散々な言われようでした。
「いやでもさ、オダギリジョーはあんなに似合ってかっこいいじゃん…」と僕が弱弱しく反論しようものなら、
「「「「あなたはオダギリジョーじゃありません!!!」」」」
とスタッフ全員からごもっともな意見を頂戴します。
ちなみにうちの奥さんから言わせると、オダギリジョーではなく、かが屋の髪が長い方だそうです。
(言うまでもなく左側ね)
というわけで、僕がなぜこのくそ暑いのにロン毛にしているかお分かりいただけたでしょうか。
人の記憶能力は意外と低くて、特に高齢者は年々低下傾向にあります。
ご利用者が少しでも覚えやすくするためには、僕がくそ暑かろうがそんなもんは大した問題ではありません。
「あの髪が長い兄ちゃん」とでも覚えていただけたら僕は本望なのです。
あ、ちなみに夏場はツーブロックにするのでロン毛でも意外と涼しかったりするんですよ。
(「へぇ~」って言うところです)
現場からは以上です。それではまた。
コッシー