はぐくみ・うまれ・そだつ No.19"全部つながっているんだ・・・"
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長男君の入院生活が始まった。
ここの病院では親の付き添いが必要ということで、先生に頼み下の子どもたちも同室に付き添いの形で入院させてもらった。
夜になるとパパさんもこちらに来て暮らす日々。
長男君の容態は・・・あと少し呼吸停止時間が長かったら植物状態に近かった、言語障害と歩行障害の症状は出ているけれど命に別状はなく・・・。
「なぜこんなことになったんだろ・・・。」と、繰り返し考えていた。
同居ストレスは私たち大人だけが感じていたわけではなかった。
義妹さんが自律神経で病みはじめ、長男君をつねったり怒鳴り散らしたりするたびに彼を抱えてなだめていたけどひきつった笑顔で「いたいよ~」と義妹につぶやく彼の姿を思い出していた・・・。
お義母さんに伝えても「あの子も今、大変でかわいそうだから何も言わないで」の一点張り。
大人の私でさえ全身アトピーになるくらいなんだから生まれて4、5年の彼の体に出ないはずがなかったんだ・・・。
夜、病室に戻ってきたパパさんとそんな話をしつつ、「あと少しで引っ越しなのに、なんで今なのかな・・・。」とつぶやいた。
そんな私に「もうさ、限界だったんじゃないかな?ここに避難できたわけでしょ・・・。退院予定の日は、引っ越しの日でしょ。そういえばあの日、車の中で話していたんだよ。おうちに帰りたくないなって・・・怖いから・・・って。大丈夫だよ、パパがいるからって言ったんだけどね・・・。」と、パパさんは長男君の頭をなでながら泣いていた。
しばらくして「引っ越すことは伝えられたの?私は伝えようか?憎まれるのには慣れているし、悪役ひきうけるよ?引っ越し、明後日だから・・・。」
「ううん、怖いけど母さんに伝えるよ。もともと僕がここまで逃げていたから起きた気がする・・・。」
そうしてパパさんは翌日、お義母さんに引っ越しを伝えた。めちゃめちゃ怒られたらしい・・・。
「なんでそんな大事なこと早く言わないの。引っ越ししたら無駄なお金がかかるのに・・・。こんなにいろいろしてあげたのに恩知らずな子。」と・・・。
さんざん言われてすっきりしたパパさん。
翌々日、引っ越し。その間、お義母さんに長男君と長女ちゃんをあえてみてもらった。
倒れた後の長男君の様子を初めて見たお義母さんは廊下で泣いたらしい。「なんでこんなことに・・・」と。歩くこともままならず・・・一生懸命話すけど声がうまく出せず・・・。
荷物をすべて運び出し、新しいおうちに収め、病院へ戻った。お義母さんにお礼を伝え退院手続きを終えたパパさんとともに車に乗った。
「お互いにもう少し丸くなったら一緒に住めるかな?」とつぶやくと・・・
「それはない」と即答のパパさん。
新しいおうちでも暮らしが始まります。
そして長男君の体も心も絶対によくなるようにできることをやっていこう。
次につづく・・
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