3歳で針仕事をするシュタイナー教育
すべてのシュタイナー幼稚園がそうなのかはわからないが(勉強不足ですみません)
子供の通っている幼稚園では「針仕事」をする。
年少の我が子は、刺繍糸に⒈5cm角位に切ったフェルトを通したものを作ってくる。ストラップのようだ。
年中さん、年長さんになると、自分のリュックがこのストラップでたくさんになっている。
年中さんになると(もしかしたら、子供の成長に合わせて)、布をなみ縫いしている。
私が初めて針を持ったのは小学校の家庭科の時だったから、
こんなに早く針を持つのかと、
そして、こんなに素敵なものを作れるのかと、
初めて作って来た日は感動して泣いてしまった。
あまりにも感動したので、家でも真似てやってみた。
フェルトは100円均一で、刺繍針と刺繍糸は家にあったもので。
フェルトを切るところから一緒にやりたいと言い
介助しながら(フェルトの両サイドを持ってあげる)、ハサミで切ってもらう。
フェルトのサイズは不格好な方が良い。
刺繍針に糸を通してあげて渡すと、勝手知ったるという感じで次々とフェルトに針を刺していく。感心してしまった。
さて、針仕事をすることで感じたこと。
子供との時間が「針に糸を通す時」のように真剣になる。
実際、針を使っているものだから目を離せない。
一つ一つフェルトが通っていくのを見つめている時間は、
お互い真剣そのもので、こんな時間の過ごし方は新しいと感じた。
子供は、大人と同じく針を使う。
それはまさに大人と子供との境界を無くし、
上下というよりグラデーションの中で生きている事を想起させる。
ここで、思うのは、決して手出し口出ししないこと。
「針は危ない」「3歳にはまだ早い」という子供の成長を阻害するものや
「こうした方が良い」という助言は避けたい。
そうしなくても、子供はできる。
もしも、その一瞬できなくても、それはできることへのステップだから。
一段一段梯子を登る我が子を見守りましょう。