不登校:回復・立ち上がり

千葉県東葛地域の不登校支援団体をまとめておられる
「不登校親子応援ねっと」さんという団体があります。

青空の会(我孫子)の世話人の方と知り合ったことがきっかけで
応援ねっとさんともつながりがあります。
3月13日(土)に「応援ねっと」に登録されている団体のオンライン交流会がありました。

不登校応援ねっと、青空の会、「ひだまり」の会の世話人をされている山本さんからひだまりさんが作られた冊子
「不登校、ひきこもりと向きあう」
を昨年頂きました。

その中に「回復・立ち上がりへの過程」
の5段階の指標として「居場所」があります。

1:自室から出ない
2:自室、居間
3:部屋、居間、少し外
4:安心できる人とつながる、学校等はハードルが高い
5:趣味の場、ボランティア、バイト、学校、学びの場


孫は 1月中旬に 30日の欠席数を達成し不登校生になりました。

1月に3日間続けて学校へ行った3日目に
「あと 4日休んだら 長欠になるから
 なるべく休まないでね」
のような言葉を先生から言われたそうです。

「長欠って何?
 長欠になったら 俺はどうなるんだ?
 と思った」
という彼の言葉から 不安が湧いたようです。
それ以降行かなくなりました。

「長欠?
学校の統計に 数字が1増えるだけだよ!
あんたは どうにもならないよ!
おばあちゃん、その仕事したことあるから知ってるけど
数字が 1増えるだけ!」
おおむかし、校務分掌で その係をしたことがありました。

2月、先生が
「自分が家庭訪問するか
 君が放課後学校に来るか
 選んで」
と言われたそうです。
自分で 先生に会いに行くと決めました。

「回復・立ち上がりへの過程」の1~3段階はありませんでした。
母親のトコさんは 彼が2才の時から「アドラー心理学の勇気づけ対応」を実践しています。
「お母さん、大好き~」
と、ハグできる関係です。

また、トコさんは
「勇気づけ実践セミナー」の中で
子どもを受け入れることに時間がかかって
不登校、ひきこもりからの回復に時間がかかった方々の言葉を
10年間聴いてきました。
ですから「登校」を強要しませんでした。

父親(私の長男)も1月になってからは 沈黙を守るようになりました。

1月中旬~3月上旬までの2ヵ月は
私の家が孫の居場所でした。

3月2週目からは 父親がテレワークで在宅していても
自宅にいることができるようになりました。


朝、バイトの家事をするそうです。
(例:一日分、家族4人の食器洗いは 100円)
食器洗い、洗濯干し、乾いた洗濯物を畳む、掃除機をかける

精神障がい者の支援施設で働いている母親のトコさんは
「助かります~!!!」
と言っています。

3月19日(金)朝、孫からのメール
今日も家にいることにします
(夕方学校に行くので)
あとvasuさんに
may l start from 6:00 in English today?
と伝えておいてください
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彼は 私の夫Vasuに英語をスカイプで習っています。
夕方学校に行くので 
5時30分の開始を6時にして欲しいという
伝言を 英語で書いてきました!
May I start my English class from 6PM today.
に近い!
英語で伝えて欲しい内容を書いたことが 素晴らしい!
と勇気づけたいと思います。

彼の神経は 家庭、私たちとの関わりでは腹側迷走神経
私は1995年から不登校の保護者の方々にお会いしてきました。
ソーマティック・エクスペリエンシング セラピーのトレーニングを受けるまで神経の状態からは見てきませんでした。

ポリヴェーガル理論のポージェス博士が
「安全が 治療である」
とおっしゃっています。

不登校の孫には
母親、私たち、担任の先生という
「安全を感じることができる」
繋がりがあるようです。

そのことが「回復・立ち上がりへの過程」の1~3の状態を体験しないことになったのだと思います。

厚生労働省 e-ヘルスネット
精神疾患(心の病気)を最も発病しやすいのは、
10~20代の若者といわれています。
この時期はその後の人生で重要となる学力や対人関係能力・生活能力などを発展させる重要な時期に該当します。
そのためこの時期に精神的な不調や障害を抱えながら、
相談や支援・治療などを受けられずにいる場合、
症状や障害が重症化・慢性化するだけでなく、
その影響によって諸能力の発達も阻害される可能性があります。
そのため若者の精神的不調や障害を早期に発見し、
治療開始へと導くサービスや取り組みの必要性が世界的に広く認識されつつあります。
ー中略ー
今後ますます精神疾患の早期発見・治療を促す社会的環境の整備や実践を進めていく必要があると思われます。

大人たちから変わろうの会
「不登校親子応援ねっと」さんの交流会で
我孫子の「大人たちから変わろうの会」の存在を知りました。

厚生労働省のサイトにある「精神疾患」の早期発見・治療は
身近なところに解決策があるのだと思います。
「大人たちが変わること」で
ポリヴェーガル理論のポージェス博士が提唱されている
「安全が 治療である」
につながるからです。


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