不登校を極める

制服来て どこ行くの?
今朝(3月20日)、いつものようにハウスキーピングに来てくれたトコさん(長男の妻)の話です。
※ハウスキーピングは 対価を支払ってお願いしています。

3月19日(金)夕方、制服を来て学校へ向かう孫が
小学校時代の友人にバッタリ会ったそうです。
「今ごろ、どこ行くの?」
「学校。
 俺、不登校だから」
友人は一緒に学校に付いて行ったそうです。

すると またクラスの違う別の子に。
「どこ行くの?」
と 同じ問答。

「俺、不登校を極めるから!」
と 話の流れで言い 
笑いを取った、と。

1月に実力テストを受けるために
「一緒に学校へ行って欲しい」
と母親のトコさんに頼んだ時は
「誰かに会ったら こわい!」
と身体が震えていたのを見て
トコさんは 本当にこわいのだと知ったそうです。
※孫は 普段は ひょうきんな面を多く見せているので
繊細な面があることは 理解されにくい子です。

昨日は 帰宅すると 友人に会って話をしたことを
トコさんに報告。
トコさんは ずいぶん気持ちが変化しているのを知って
うれしかったそうです。

そして 今日、3月20日。
孫は 父親(私の長男)と二人でドライブに行ったそうです。
「明日、ちょっと遠出するけど
 誰か一緒に行く?」
と聞いた父親に
「俺、行く」
と。

トコさんは 半信半疑。
ところが 朝、本当に父親と出かけたそうです。
「もう 怖がっていないです。
 パパの方が どう対応したら良いか
 迷うんじゃないかと・・・。(笑)」

安全・安心を感じる
・母親
・祖母(私)
・祖母の夫Vasu(私の国際再婚の夫) 
・担任の先生+学校の先生方+事務室の職員の方々
・父親(私の長男、元夫との息子)
・友人

本人が 安全・安心を感じていったと思われる順です。

セラピー
環境が安全であることと同時に
本人の神経に保存されているトラウマ的体験を
セラピーで処理する必要がありました。

セラピーを始めたのは 昨年12月17日です。
今年3月上旬まで合計21回行いました。

セラピーの内容は「メンタルがえぐられた」に載せています。

本人が感じたセラピーの効果は次のようなものでした。
・身体が軽くなった
・モヤモヤが消えた
・パパはもう怖くない
・友人に会うことも平気になった

その結果 行動に変化が起きました。
・身体が動く:家事をする(バイト)
・先生と約束した日には 放課後学校へ行く
・行動を自分で決めることに迷いが無くなる
・周りに関心が向く
 例えば 私の仕事に対して
 「大変だね。」
 という言葉がでる。
・人とつながるゲームは 
 グーグル翻訳を使って英語圏の人とやっている。
・父親を気にしないで Youtubeを見て声を出して笑う

子どもが セラピーを受ける前に
母親のトコさんは 登校は本人に任せていました。
父親は理解できず、声を荒げることがあったそうです。
怠け、甘えというありがちな認識でした。
今年、1月2日以来 父親は批判的な言動は止めました。

昨年、本人の様子は 神経的に
「不動状態」
でした。

表情にはオドオドしたところが見られました。
私の所に来ても 横になることが多くありました。

セラピーを行う私との関係はOKでした。
※「モニターとして セラピーを受けない?
  モニター代、500円だけど。
        おばあちゃんの仕事で使うから。」
と 誘いました。

保護者の方が お子さんにセラピーを受けて欲しい時、
親との信頼関係が出来ていることが必要です。

出来ていなくてセラピーには来るという場合
セラピストとの関係づくりに 時間がかかります。

あるいは1、2回だけで
止めてしまいがちです。

親を信頼していないのに
親の勧めるセラピーを行う気持ちになれるはずがないからです。

信じて 任せて 勇気づけをしながら 見守る
心配ですよね・・・誰が?
心配しているのは お母さん、お父さん、家族です。

不登校生の本人は 
表現できないSOSを抱えています。

受け止めてもらっていると
「安全・安心を感じること」が
回復への近道です。

言葉と態度で「信じるよ、任せるよ」と伝える方法
ひと言で言うと
「ず~っとお付き合いしたい
 大切な友人に接する」
という気持ちで 
態度と言葉かけがお出来になれば
OKです。

簡単そうですが
やろうとすると 難しいのが実際です。

勇気づけ実践セミナーで お伝えしています。

土曜コース、5月に1章から始まります。
「行き詰っているのは 自分だけではない」
「不安なのは 自分だけではない」
と 安心とつながりが生まれます。

孤立感、孤独感が 
少しずつ解消されます。

「自立心と責任感を育てる」
グループワークです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?