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未来のだるまちゃんへ

アクセスありがとうございます。
越路つぐみです。

セツルメント活動に取り組み絵本作家として活躍された、かこさとし先生の著書です。

かこ先生は多くの絵本を私たちに残してくれました。
幼少期の私もかこ先生の絵本に出会っていますし、少し前に会った友人の子どももかこ先生の絵本を持っていました。
世代を超えて愛されている作品が多いのもかこ先生の特徴でしょうか。


【子ども】ときいて、私たちはどんなイメージを持つでしょうか。
子どもを単体で考えたとき、それなりにポジティブなものの見方で捉えることはできていると思います。
では、【子どもとおとな】となったときはどうでしょう。
おとながくっつくことで、子どもへの見方って少し変化しませんか。


著書の中でかこ先生は以下のように述べられています。

子どもというのは、時に大人よりも鋭い観察者なのであって、そこを侮っては間違えることになるということです。
何も知らずに、ふわふわと霞を喰って生きてるんじゃない。やっぱり、いろんなことをする子どもなりに感じながら、そこから何とかして生きるすべを身に付けようと思っているのが生きている子どもたちなのです。

未来のだるまちゃんへ かこさとし 第3章156ページ、157ページより


この文章にどきっとしました。
私は成長とともに自然と、子どものちからに気づきにくくなっている。
私自身が年齢を重ねて、おとなの世界に近づいていて、子どもの世界を遠くにしてしまっているように感じました。
そして私は子どもの力をみくびっているのではないか…と。


子どもってのは、私たちの予想外をたくさんします。
でもそこにはいろんなものが含まれています。
子どもたちは子どもたちのすじで生きていますし、おとなからすれば荒唐無稽に感じられることも、子どもの世界の中では共有された、当たり前のことだったり、大切なことであったりするのです。


忘れてしまっているかもしれませんが、みなさんもきっと子どもの世界のすじで生きていた時期があったのではないでしょうか。
そして大人にはあまり理解されない、子どものすじってやつを持っていたのかもしれません。


おとなたちは、子どもの世界を知らない。
そう考えると、子どもからしたら、「おとなってやつは・・・」って思うところがたくさんあるのよねと。

お互いがお互いの世界のことは、あまりよくわからない。
しかし子どもたちは、鋭い観察眼をもって大人を観察して、生きる術を身に着けようとしている。
そんな風に考えてみると、子どもの姿勢から、子どもの行動からもたくさん得るものはあるのではないでしょうか。


昨今、子ども支援と称していろいろなものがつくられています。
私は子どもの世界のことは、子どもに聴いたり、一緒に過ごして知っていって、何が必要なのか考えられるといいなぁと思っています。
それが一番子どもたちのためになるんじゃないかなって。
子どもたちはとてもクリエイティブな存在です。
私なんかよりよっぽどいいアイディアを出してくれたり、すばらしいものを創造してくれるような気がしています。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
またの機会に。




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越路つぐみ
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