わたしと熟成時間
アクセスありがとうございます。
越路つぐみです。
ええっと、申し訳ありませんが食べ物の話ではありません。
食べ物の話だと思われた方は、UターンしていただいてOKです。
スピード感に重きが置かれるようになっているように感じています。
即断即決とか、すぐに対応できる…とかね。
確かに場面によっては、スピード感が重要ですよね。
救急医療の現場では、正確でスピーディな判断と行動で人命が救われていますし、災害救助の現場でも時間との戦いがあります。
ただ、このスピード感の大切さはありとあらゆる場面において、ウェイトが大きいわけではないように感じています。
自分の意見や考え、行動など、時間をかけて考えたりすることで、よりしっくりくるものが導き出せることがあります。
私はスピード感に傾きすぎると極端に視野が狭くなります。
例えば、「仕事を引き受けてほしい」と声をかけられたとき、すぐに答えようとすると【引き受けるためにどこを調整するか】という方向性で考えやすいです。結果として、結構な量を引き受けてしまって私自身が大変な思いをすることがあります。
そのため「いつまでにお返事すればいいか」を機械的に聴いています。
自分が冷静に考える時間を確保するように努めているのです。
よく考える=熟成させることが、ちょうどいいバランスを見つけやすいように感じていますので、熟成時間をもらえるように交渉します。
もちろん、熟成時間をいただけないこともあります。
そのときは、8(お断り):2(お引き受け)で行動します。
私にとって熟成時間がないということは、【おいしくならない=おいしくするために別の方法でどうにかしなくてはいけない】になるので、結構大変な作業なんですよね。
こうした動き方をのろいとか、仕事ができないと評価する人もいるかもしれませんね。
ただ、いくらスピードを出していたとしても、私と周りの安全が保障されないとしたら、スピード感を持つことに傾きすぎることがよいことだと思えないんです。
もちろん、スピード感を持ったままパフォーマンスが高い人はそのままでいいですよね。だってそれがその人にとっての【ちょうどいい】なのですから。
ただ、人間ってそこそこ疲れると思いますし、ものごとによってはゆっくり時間をとった方が、気づくこともたくさんあったりしたりするんです。
スピーディーな社会になっているからこそ、皆さんなりの熟成時間を見つけていただけるといいなぁと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
またの機会に。