小学校教諭の不人気原因は早期教育かも #49
どうも、育休ゲロッパのコッシーです。
先日、子どもの通う園長先生と話して気づきがあったので書きます。
小学校教諭は不人気職業の今
まずはこちらをご覧ください。小学校の教員採用倍率の推移を見ると、2011年を境に右肩下がり。2011年あたりでは4.5倍→2019年度で2.8倍。
2022年で自治体で見ると、もはや数年後に1倍を切りそうな感じです。
不人気の理由
ニュース、新聞、さまざまなメディアで取り上げられているので詳しい解説は任せるとして、ざっくりいうと
給与と労働条件の不満
教育施策の変化対応
生徒の行動問題
教員養成プログラムの問題
社会的な評価の不足
このあたりかと思います。
不人気理由を独断と偏見でサマる
何が一番大変か
園長先生と話していると、小学校の先生がよく視察に来るらしい。なぜなら、来年、小学校に上がってくるから、子ども達がどんな様子かを見に来るらしい。
その時、小学校の先生がよく言う大変さが、子ども達の生活習慣だという。
例えば、
1、授業中、椅子に座っていられず、ふらふら立ち歩いてしまう
2、授業中、ちょこまかちょこまか動く、私語をする、じっとしていられない
3、ひとりで用を足せない(結構、多いらしい・・・)
つまり、これは集団で生活するための習慣、つまり”しつけ”が十分にできていない状態。
しつけの責任のボールを持つのは家庭。サブで幼稚園や保育園と僕は思う。
(もちろん家庭事情は要考慮)
で、その家庭はというと、核家族で共働きが大半。
ゆえに、保護者はとにかく忙しい。ゆえに毎日、じっくり子どもと向き合って”しつけ”をする時間が少ない。
ということで、サブの幼稚園・保育園の出番。しつけ=習慣化には、とっても長い時間がかかるので根気強くじっくりやりたい。
(大人で言うと、筋トレ、英語学習、早起きなど、習慣化して自分のアタリマエにするって、めちゃくちゃ大変で時間かかりますよね。子どもも同様)
早期教育が問題に
生活習慣、しつけにじっくり時間をかけたい保育園・幼稚園。しかし、基本的生活習慣を身につけます的な昔ながらの伝統的教育では、少子化の時代に人が集まらない。人が集まらないと園は経営難に。
ゆえに園児募集には保護者が子どもにやらせたい、「英語教育」、「プログラミング教育」、「ダンス」、「運動指導」、「職業体験」などの付加価値を盛り込まないと選んでもらえない。
ゆえに、付加価値を盛り込んだ分、減らされてしまったのが、生活習慣やしつけ。
こうして、英語教育やプログラミングなどを早期に学べるメリットと引き換えに、
生活習慣やしつけが不十分な状態で、小学校に入学する。
では、その生活習慣や”しつけ”を、誰が行うかというと、小学校の先生がやらねばならないという構造に。(小学校に入学したとて、保護者の共働きは変わらない。むしろ勤続年数ともに責務が増え、さらに忙しくなるから、保護者が子ども達の生活習慣や、しつけの時間を増やすことは難しい)
本来、4〜6歳で身につけておくべきことを、7歳から始めるのだから、これは超大変。小学校の先生、ホントお疲れさまです。尊敬でしかない。
むすびの一言
親目線で言うと、少しでも早く英語に触れさせたい、プログラミングをさせてみたいという気持ちはすごくわかります。子どもが大人になる頃、重要なスキルになるから、やるなら早くさせた方が苦労が少ないように感じますよね。
僕が園長先生と話して思ったのは、とはいえ、ベーススキル(生活習慣、しつけ)は、一番最初に身につけるべきだなと。
(蛇足ながら、営業職に置き換えると)
イケてる営業マンに憧れるあまり、マーケティングやデータ分析に注力しすぎて、そもそも営業としてのコミュニケーションを軽視。クライアントとの関係構築が不十分なまま、シャープな提案をするもんだから、お客さんから「言っていることはわかる、しかし、あなたと一緒に仕事をしたくない。担当変更してくれ」と言われる感じやなー。
(意外といる、いや結構いる・・・)
今回も読んでいただきありがとうございました。
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それでは、みなさんの
奮い立つ明日になりますように
「Get up!」(ゲロッパ)」
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