#Web小説の感想とご紹介『第4回、池田クロエ様の「間宮宙のスランプ サテュリコンの媚薬」を読んで』
こんにちはー!
今回はWeb小説でない、noteでエッセイなどを公開されている池田クロエ様のまみちゅうこと『間宮宙のスランプ』から、5巻目の『サテュリコンの媚薬』をご紹介したいと思います。
こちらはホヤホヤの新刊です。これからお読みする方々のためにもネタバレは最小でいきたいと思います。では……
まず、間宮宙(さとる)が何者かと言いますと、眉目秀麗なイケメン画家でお金持ちのリア充。目黒区で喫茶店を親友の加瀬に貸しながら、自身は優雅に上階のアトリエで絵画制作に没頭しています。
そこへひょんなことから、甥っ子である高校生男子の慈雨くんが、お母さんのたっての願い、「宙(さとる)の助けになって」の一言から、叔父である間宮の家に預けられることになります。
これが、平々凡々だったお人好しの高校生、慈雨くんの人生の転機でもありました。
画家としての感性を研ぎ澄ませるために、常に刺激を求めてやまない間宮の元には、次々と女性がらみや魔女がらみ、オカルトがらみのトラブルが舞い込みます。
そして、何よりこの間宮。乙女心を測ることのできない、妙に鈍感なところがある変わり者。そんな叔父の恋のキューピッドを任された慈雨くんのハラハラする日常のはじまり、はじまりで〜す♪
といっても、この5巻『サテュリコンの媚薬』まで来ると、さすがに間宮と慈雨くんのドタバタコンビにも鮮やかなキレがありますw
今までにも、吸血鬼のいる離れ小島や、宝石をめぐる本物の魔女との争奪戦、数々の火の粉をくぐり抜けてきた名コンビでもあります。
その彼らが、今回挑むのはどんな相手でも虜にしてしまう『媚薬』を持つと言われる料理研究家のカリスマ主婦。ワケあって、女帝の君臨する料理教室に潜入した彼らは、カリスマ主婦の後継者争いに巻き込まれてしまうこととなってしまいます。
料理下手とされる間宮ですが、フレッシュで身体に良さそう(それでいてゴージャス!)な料理が随所に現れ、本作を鮮やかにいろどっています。
料理教室では、カリスマ主婦の取り巻きたちが、誰が女帝の後を継ぐのか?、ハラハラと見守るなか、間宮の大胆なアクションが場の雰囲気を一瞬で上げ下げしていくのが爽快です。
おっと、これ以上はぜひ! 本編を読まれてお楽しみください。
クールなイケメン画家の間宮があっと驚かされる様子を、笑いながら見守る慈雨くんになったつもりでw
それでは、今回はこれにて。
最後まで読了くださり、ありがとうございました!