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重ね煮の次に現れたもの

この間、重ね煮を知って感動して実践してる!って書きました。

重ね煮の特性上、料理はどちらかといえば具だくさん(量だけでなく種類の意味もふくみます)になって、それが美味しいなぁ、楽しいなぁと思っていました。

すくなくとも三種類、ということで、ネギやきのこやわかめを使いつつも、冷蔵庫がすっからかんだと三種類が揃わないことも。
なめこやお豆腐は後にいれるから、三種類にカウントできないなぁ(いや、できるのかもしれません。調べます。)なんて時もありまして。

そんなときに現れたのが、あるラジオで聞いたこんな一言。

“パスタの本場、イタリアでは野菜1種類だけのパスタがよくある。
1種類の野菜だけで美味しいパスタが作れたら上級者ですね”

おぉ。
びっくり。
へぇ〜〜〜〜!
パスタもついつい、複数の野菜やスパイス使ってたなー。(色んな野菜を使って彩り豊かな料理を作るのはアジア系の料理の特徴だそうで、それも新しい発見でした!)

1種類だけかぁ。重ね煮の逆をゆくのね。
パスタを家に常備していなくて、でも気になって、大根だけを薄味で煮てみました。
ラジオの方が言っていたとおり、それをめちゃ味わってみました。
こんなに大根を観察して味わったの、多分人生初。

それがまた、とても美味しかったんです。色がとてもきれいで、優しくて、輪切りの大根をかじったのだけど、スープを食べているような気もして。1種類を味わうのも楽しい、とこのとき思ったのです。
大根だけを煮たものが美味しかったので、そこにブリを重ねてブリ大根にしたら、それまた美味しかったです。

重ね煮も1種類だけを調理するのも、方法といえば方法なのですが、両方を通して、普段の調理をもっと繊細に楽しめることに気がつきました。

私は普段針と糸を手に持っていますが、料理も同じくらい好きなことなんです。でもどこかなんとなくだったな、と。こんなに料理とは過程を楽しめることだったとは〜!

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