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【HAMT】分析の超基礎編〜正常歩行から脳卒中の歩行を分析する〜


今回のテーマ
\正常歩行&異常歩行の分析/

▶︎ 臨床の疑問
脳卒中の患者さんの歩行動作「どこを診れば」いいの?

▶︎ 本日のまとめ
脳卒中患者さんの主訴の多くに「歩行動作の改善」が挙げられます。歩行改善のために「歩く練習を反復」をする。間違ってはいませんが、長期的に問題点を改善するためには「正常歩行」を理解した上で「異常歩行」を評価し問題点を明確にして介入していくことが重要です。

▶︎ 今回の目標
「正常歩行」のメカニズムを理解し、脳卒中の歩行の理解を深める
1:歩行を分けて考えること
2:パッセンジャーとロコモーター
3:倒立振り子モデル

今回の理解をさらに深める記事
\脳卒中の歩行介助法/

コロ「患者さんの歩行どこをみればいい?」
先輩「コロちゃん正常歩行って知ってる?」

コロ「普通に歩けるのが正常じゃないの?」

\歩行分析の第一歩/
脳卒中患者さんの主訴として、歩行改善が挙げられることがあります。「支えが弱い、足がつまづく、ふらつく、ぎこちない」問題点は多くあります。いわゆる異常歩行です。そして「異常」を検知するためには「正常歩行」を知っておく必要があります。なぜヒトは1日1万も歩くことが出来るのでしょうか?正常歩行には「省エネ」を実現するメカニズムが存在しています。

先輩「分析でまず大切なことは歩行を分解することなんだ」
コロ「歩行を分ける?どうして?」

例えば、「歩く時に支えるのが怖い」と想定します。
では怖いのは、具体的に歩行のどのタイミングなのかを明確化する必要があります。①足が接地したとき?②片足立ちで支えているとき?③足が後方で支えているとき?④降り出す瞬間?それぞれで関節運動や筋活動は異なるため深堀りする必要があります。

\分析力:問題の明確化/
実は患者さん自身も「どの瞬間が怖いか」分かっていないことが多くあります。評価者は通常歩行だけでなく、歩行をゆっくりと実施してもらったり、場合によっては静止させることで、問題点のあぶり出しを実施します。患者さんと評価者が互いに問題を明確化し共有する。このプロセスが治療を実施する上でのポイントだと感じています。

コロ「歩行は下肢だから足を評価すればいい?」
先輩「省エネ歩行を実現には、上半身の評価も重要だよ」

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