![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140766331/rectangle_large_type_2_5b16f1048e9e03e6a487ef65f47b7e2d.jpeg?width=1200)
住宅街に不気味な音を響かせる「暗闇の工房」そこで見た「予約2か月待ち」の作品に「涙がこぼれた」癒しの灯りのランプ屋さん『Good morning マーシーcafe』
2024/05/15 ヤフーニュース掲載記事
■この記事の好きなポイント■
けして地域の最新情報でもなく、また華やかな観光スポットでもない取材先。そんな一見地味で目立たない場所やモノを、定期的に追いかけたいし後押ししたい。そこには涙がこぼれ落ちそうになる感動が待っていたりするから。
----------------------------------
藤沢市のみなさまこんにちは。謎をとことん追うのが趣味?の筆者ころんころです。本日は、SNSなどでじわじわと人気を広める「暗闇の工房」の取材レポです。
「日が暮れかけた頃にお越しください」と言われ訪れたのは、藤沢市辻堂の住宅街。
![](https://assets.st-note.com/img/1715816763186-8ReX2jvASd.jpg?width=1200)
ご自宅兼工房のため大きな看板などはありませんが、「ひょうたんランプ」を下げた「癒しの灯りのランプ屋さん『Good morning マーシーcafe』」のひょうたんランプ作家・渡辺さんが出迎えてくれました。※店名に「cafe」と付きますが飲食店ではありません。
どんな工房なのかさっそくお邪魔してみると、そこは暗闇。しかし…
![](https://assets.st-note.com/img/1715816797861-Ize84dJVqA.jpg?width=1200)
部屋の中は、渡辺さんが丹精込めて作った「ひょうたんランプ」の灯りに包まれていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715816824737-HetwWUO825.jpg?width=1200)
壁いっぱいに映し出される灯りと模様は、温かくて、優しくて、幻想的で…どこか懐かしい感じ。
あまりの美しさに、シャッターを切る瞬間息を止めてしまうほど(シャッタースピードが遅いのもある。笑)、しばし取材を忘れレンズ越しに見入っていました(ぜひ本物を見てもらいたい。もはや絵本の世界観!)。
![](https://assets.st-note.com/img/1715816856457-29V2lQijGG.jpg?width=1200)
渡辺さんが「ひょうたんランプ」の世界に入ったのは数年前とのこと。初めて出会ったときの癒しと感動が忘れられず、この世界の門をたたいたそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1715816874718-IgfG81CJyK.jpg?width=1200)
「『ひょうたんランプ』制作の基本は、ひょうたんに下地をデザインしたあと、ひたすら大小さまざまな穴をあけ模様を彫り込んでいくだけです」「ですがひょうたんは自然の産物なので、個々の丸みや厚みが違います。そのため左右バランスをとるのに作業が難航することも多く、またきれいに穴をあけるための技術も必要になります」と説明する渡辺さん。
今ではひょうたん自体も自ら育て、夜な夜なランプ制作に励んでいるそうですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1715816922490-IzmMDgLt1a.jpg?width=1200)
「プスプスプス…」「カツカツカツカツ…」「キュイーン…」と無数に響き渡る小さな音。
作業を見つめる筆者に「よかったらやってみませんか?ヌルっとするんですよ(笑)。それがやみつきになりますから」と渡辺さん。
(ヌルっと??どういう意味だろう??)
渡された画びょうでひょうたんに穴をあけてみると…
![](https://assets.st-note.com/img/1715816939806-U7EY01pVNO.jpg?width=1200)
ヌルッ!
何度やってもヌルッ。ヌルッ。ヌルッ。
乾燥したひょうたんに穴をあけるので、てっきり「パキッ」といった乾いた響きを感じるのかと思いきや、穴が貫通する瞬間は指先にヌルッとした感覚が伝わります。これはかなり意外...やみつきになるのも理解できます。笑
![](https://assets.st-note.com/img/1715816977998-wMSALAicVY.jpg?width=1200)
これらの作品の販売先やお教室などの予定についてうかがうと「僕自身がとても営業下手で(笑)。販売先はありません。ですが今時点でオーダーの予約は2か月以上お待ちいただいています。ワークショップはときどき開催していますよ」とのこと。
(販売先がないのに予約は2か月以上待つ?一体なぜ…?)
渡辺さんは「お客さまがクチコミで広めてくれます。また周りの友人や同僚も営業してくれるので本当に助かっています」と笑います。初対面でも人柄のよさがにじみ出る渡辺さん。お人柄の勝利ですね。笑
![](https://assets.st-note.com/img/1715817053505-0AWOuxlUe1.jpg?width=1200)
個人からだけでなく、近隣の飲食店などからも制作依頼も増えている渡辺さんの作品。クオリティの高い造形技術と温もりある作品に「何か月待ってでも手に入れたい」と思うオーナーも多いのでしょうね。
![](https://assets.st-note.com/img/1715817079593-2sqnPZ4DfJ.jpg?width=1200)
取材後「最後に見て欲しいものがあるんです」と、色が移り変わるLEDライトの台座にひょうたんを乗せた渡辺さん。
![](https://assets.st-note.com/img/1715817106247-4ZoDHtKwNL.jpg?width=1200)
すると…
![](https://assets.st-note.com/img/1715817144492-FFtDoMwsQK.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1715817153984-x02kJw0NlY.jpg?width=1200)
筆者は夢を見ているのでしょうか…。
![](https://assets.st-note.com/img/1715817172491-XCzmBnNTfB.jpg?width=1200)
七色に移り変わる灯りと揺らぐ影。まるで魔法の光を放つ壺みたいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715817199890-5fkcVYWXoU.jpg?width=1200)
正直なところ、アート作品に涙したことなど記憶にない筆者(学生時代は美術専攻コース出身なのですが。汗)。気づけば今にも涙がこぼれ落ちそうになっていました。この感動が少しでも伝わるといいな、、、。
![](https://assets.st-note.com/img/1715817232829-gI4X7zc9dJ.jpg?width=1200)
昔から縁起物として重宝されてきた「ひょうたん」。自宅用に、またギフトにも最適と言いたいところですが...先にも記した通り、現時点で作品を販売している場所はありません(うちで販売したい!という方大募集)。またオーダーの予約は2か月待ちです。
世界に一つだけの「ひょうたんランプ」のオーダー及び「ひょうたんランプ」制作のワークショップについては、公式 Instagram(外部リンク)をご確認のうえ、渡辺さんまで直接ご相談ください。
基本情報
店名:癒しの灯りのランプ屋さん『Good morning マーシーcafe』
アトリエ:藤沢市辻堂
電話:090-2495-9287
公式 Instagram(外部リンク)
※詳細は『Good morning マーシーcafe』の公式Instagramをご確認ください。
取材・校正協力 Good morning マーシーcafé 渡辺様