自分の経歴と「他人」に対する飢え
ファッションクリエイターのmillnaさんの動画を見た。
この動画を見て自分の経歴について少し考えてみるきっかけを得る。
私は美術専門の高校に行き、大学も芸術系の方に進んだ。
けれど、大学は美術といっても演劇系の舞台芸術を専攻していたので油彩画やデッサンなどの実技は受けなかった。
だから気持ちがわかる。と、そう言ってしまうのも違うと思うのだが、私も「普通の美大に行ってみたかったな」という気持ちは少しだけあった。
舞台芸術の専攻が勿論楽しくなかったわけではないし、4年間で演劇というものについての知識が深まったのはすごく面白かった。もちろん嫌な事も死ぬほどあったけど(上下関係とか)
でも、もし大学四年間で「油彩画」や「美術」に命をかける様な人生だったら…少し世界も違っていたかもしれない。そう思う。
今は舞台芸術の勉強をした見る影もなく、毎日「うちの子」と称してオリジナルキャラクターを愛でているだけの同人作家生活を送っているわけだが、結局どうにもしなくても私は社会に受け入れられない人間なのでいずれはこうなっていたと思う。
その時手に「才能」という武器があったらまた違ったんだろうけど、私は才能とか持ってない。高校の時にそれを死ぬほど思い知らされたし、今も才能に溢れた友人の個展の案内やインスタのストーリーを見る度に思う。
でも、「才能持ってないし人生\(^o^)/オワタ」って投げ出す気もないかなとは思っている。そりゃ他人の人生や作品に嫉妬する事はあれど、それはそれ。私は私のできる事とか、やりたいことを一生懸命やればいい。他人を羨む前に、他人の作品からエネルギーを獲ればいい。盗め。掠め取れ。貪欲に、自分の糧にしろ。飢えた創作欲を忘れるな。
と、なんやかんやぶつぶつ。
millnaさんは動画の最後に「早く売れなきゃとか考えずに今を勉強してください」と言っていた。本当にその通りだと気づいたのは最近の事だ。
売れる事ももちろん大事だけれど、もっと大事なのは今目の前にあるものからどれほど学びを得られるかだ。つまんねーバイト、受かりっこない面接、全然読者数伸びない小説サイト、バリバリセンスある人間しかいないコミュニティ。これらの場所、そして手に取るコンテンツ……そこから沢山のものを勉強しなくてはならない。
まだまだ私もへこたれちゃいられないなー。
なんて、動画を見て思ったのでした。