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【モラハラからの脱却】



 モラハラから脱却した友人


 私がモラハラから脱却出来たキッカケは
 ある友人の言葉でした


 彼女もご両親がいわゆる毒親タイプの方で
 昔から勉強虐待や暴言などの虐待に加え
 彼女が結婚してからも
 無理矢理、彼女自身や彼女の夫や息子を
 宗教に勧誘しようとしてきたのだそうです


 彼女は毅然とした態度で
 ご両親に向き合うことを決め
 弁護士に相談をし
 (依頼はせず市の無料相談だけで)
 ご両親に接近禁止の通達を送りました
 

 その頃の私は
 「宗教の勧誘をされただけで
 親にそこまでするんだ!」
 と驚いたのですが
 彼女の毅然とした態度はわたしに
 “自分を大切にする意志の強さ”を
 感じさせました


 そうか。。。
 嫌だという思いは
 こんなにも表現して良いのだ…
 
 そんな感動とも言える感覚を
 無意識に感じ取ったのかもしれません



 友人に言われた言葉

 

 それからしばらくして

 私はその友人とランチをしました

 私は彼女に
 母から来た嫌なメールの話について
 愚痴をこぼしました


 すると彼女はこう言ったのです

 『毒親の毒はちゃんと断ち切らないと
  チョロチョロチョロチョロと心を蝕むよ』


 その時の私は
 …断ち切るまでしなくても
 そこまで会ってる訳じゃないしなぁ…
 そうかなぁ。。。と思っていました



 でも今になって分かることは
 

 彼女は毒を断ち切ったからこそ
 見えている世界が違ったのです!



 私が初めて決断した日


 その日、
 私は前日に母と言い合いになりました


 母が母の友人の悪口を
 私に話してきたことがキッカケでした


 その母の友人は
 私もよく知る30年来の友人で
 とても優しくて人当たりの良い方でした


 母の話を聞く限り
 相手は母がその方を馬鹿にする態度に
 いい加減愛想が尽きたのだな…
 と私は思いました


 いわゆる母はその友人に
 マウントを取るモラハラをしていたのです


 母の話によると
 母宅にその友人が遊びに来てくれたとき
 蟹を配送注文して一緒に食べようと
 話しをしていたようなのですが…

 
 友人が注文していた蟹が
 全然美味しくなかったらしく
 母は怒って友人に嫌味を言い
 母はわざわざ買い出しをし直しに行き
 高級な物を買い揃え
 身体を壊して仕事を辞めたばかりの友人に
 半額出してよね!感謝しなさいよ!
 という態度で迫ったそうです


 母は悪びれる様子もなく
「向こうが配送を担当すると言ったから
 任せておいたのに
 あんなに美味しくない物を
 注文するなんて非常識だ!
 しかも向こうが悪いのに
 あれ以来、謝りもしないし
 連絡も来なくなった!!」
 と怒って私に話しました


 わたしは母に
「配送なんだから
 当たり外れは分からなくても仕方ないし
 仕事を辞めお金が無かったのかもしれないよ
 美味しくなくても
 一緒に過ごす時間を
 楽しめたらそれで良かったんじゃないの?
 そんなに相手を馬鹿にしていたら
 嫌われて優しくしてもらえなくなっても
 無理はないよ」と伝えました


 母はそう言われても理解できない!
 私は何も悪くない!
 と怒っていましたが。。。
 



 母は誰に対してもいつも完璧を求めては
 相手が上手く出来ないと
 相手を見下しマウントを取り
 
 さも自分は素晴らしい人間で
 あなたはイケてない人間ね

 だからこの完璧な私がフォローしてあげるわ
 あー、大変!感謝してよね!!
 という態度を取り続ける人でした
 
 

 
 私はその母の愚痴を聞いて
 とても悲しくなりました

 
 なぜ母はこんなにも
 承認欲求の塊のような人なのだろう



 いままで本当に色々あったけれど
 それでも…私も父も母を許し
 母をこんなにも愛しているのに
 母にはなぜ伝わらないんだろう


 なぜ母は人からもらう愛は
 完璧な愛しか受け取らず
 いつも人を許せないのだろう
 

 そう感じました


 そしてわたしは我慢しきれなくなり
 母に思いの丈を伝えました

 
 
 

 私が母に送ったメール


 私はかなりの長文で
 母にメールを送りました


 ・私は母を心から愛していること

 ・母も周りにもっと寛容になってほしいこと
 
 ・人の失敗を馬鹿にする前に
  相手に歩み寄り受け入れる
  相手が完璧じゃなくても愛を持つこと
  そんな瞬間を増やしてほしいこと

 ・私も父も母を愛しているから
  もっと愛されていることを信じて
  自分の価値を自分で認めてほしいこと  

 ・周りの人の愛を受け取ってほしいこと


  そんなメールを送りました


 

 母の返事


 母から来た返事は
 翌日に
 たった一言だけでした


 『わたしはそんな人間じゃない』


 

 私はあまりの母の拒絶反応に
 ビックリしたとともに
 ガッカリして
 “あ~またか”と想いました


 でもそれは私にとって
 “いつものこと”でした


 細かいメールまでは残っていないので
 あくまでも抽象的な話になってしまいますが
 いつも私から母に愛情を伝えても
 母はそうゆう反応をする人でした


 夫の反応

 そしてわたしは母とのやり取りを
 何気なく夫に話しました



 すると夫は
「なんだそれ!?
 アイツ(母のこと)本当にムカつくな!!
 散々娘に酷いことしてきて
 それでもこんなに娘が優しく
 愛してくれてるのに
 なんでそんな一言で
 片付けられるわけ!?
 意味が分からん!!!
 本当最低だな!!!
 もう許せない!!!
 2度と連絡したくないな!あんなやつ!!
 娘に愛してるよと言われたら
 普通ありがとうやろ!!!」

 と、夫は怒り心頭で
 母への暴言を叫んだのです



 それを聞いた私は
 自分の目からポロポロ涙がこぼれるのを
 止めることが出来ませんでした



 そして気付いたのです
「あー、夫が言ってくれた言葉は
 本当は私が言いたかった言葉だったのだ」

 



 自分の本当の気持ち


 
 今まで私は何度となく
 母に愛を伝えては拒否され

 

 愛を伝えては拒否され…


 次第に傷付くのを受け止めるのが怖くて…
 無意識に傷付いた心の傷を
 見ないようにしていたのです

 
 そうして感受性を鈍らせることが
 自分を守る唯一の方法になっていました


 しかしあの日、夫が代弁してくれたことで
 私は自分の本当の気持ちに気付いたのです



 私は無意識に「どんな母も許さなくては」
 と思っていましたが
 

 
 “本当は許せない”
 と思っていたことに
 気付きました


 
 そしてあの友人の言葉が脳裏に浮かびました

 


『毒親の毒はちょっとずつでも
 チョロチョロと心を蝕むんだよ』



 私は母としばらくのあいだ
 “連絡を取らない”という
 決断をすることにしました



 つづく




 最後まで見てくださってありがとうございます。


 今日もあなたに良いことがありますように。


 ころころ














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