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天草+長崎 海月で食べる

令和4年、5月連休に天草へ行く
妻と長崎へ赴任している娘1と3人で、車を使って天草を巡ることになった。
実は、昨年シーカヤックツアーを企てたが、当日海が荒れて中止となった。
そんなこともあり今年は天候や海に左右されない旅行を計画した。
題して「天草の窯元巡りと美味いものを食べる旅+長崎もね」とした。ちょっと長い。
*(息子(長男)、娘1(長女)、娘2(末っ子))

陶石の話
天草は日本でも有数の陶石の産地(日本産陶石の8割を占める)である。
九州の窯元(有田焼、波佐見焼など)は天草の陶石を使っている。
だから天草の本家本元には窯元が多い。特に本渡から苓北近辺に点在している。
そこで今回の旅は、妻の希望から窯元巡りをメインとした。
私はとりあえず美味いものを食べる。そんな感じだった。
ついでに長崎の娘1の住んでいるマンションに泊まり、長崎も少し彷徨うつもりだ。

今回は何時ものようなシーカヤック とかトレッキングなどのアウトドア・ツアーではないので、天候を全く気にせず、気楽な旅であった。自然相手の旅は気象条件にかなり影響されるので、神経を使うし失敗もする。

娘1がイルカと共にやってきた
長崎空港からレンタカーで、一気に島原半島の突端に向かう。
口之津から島原鉄道のフェリーで鬼池港へ、午後2時45分に天草へ上陸した。
娘1が富岡港へ定期便の船で島原から渡ってくる。5時到着予定だ。
時間があったので、陶石の露出している富岡海岸を散歩する。
白と青のコントラストが凄く綺麗だ。

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娘1はイルカ(この辺りではよく見る)と共にやってきた。同行したイルカさん。

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初日は旅館のご飯
初日は、疲れているので、外へ行かず旅館の夕食となった。
泊まった本渡の和み荘の食事は値段以上のもので、また器が天草の陶器を使っており、明日からの期待が高まる。
食事の器は、食文化において非常に大切だ。インスタ映えとは違い、そこは大人の感覚(文化、歴史、食材諸々)からの美しさがある。
今、妻に修行させられている。
刺身皿は人気のある高浜焼、海松紋(みるもん)柄、江戸時代中期に描かれていた海藻模様。
久しぶりに食べたカマスの塩焼き。これも美味い。

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隠れキリシタンとお寿司屋さん
翌日、隠れキリシタンとして世界遺産となっている崎津集落へ、そのシンボルである崎津教会、その横にお寿司屋さんがある。
昨年も訪れた「海月」(くらげ)だ。
今回2度目で、メンバーも同じ、私、妻、娘1。
場所的に車でしか行けない。天草空港から約100キロある。通りすがりのお客さんがいるわけもない。
このご時世、もの珍しいだけでは生き残れない。私もはるばる東京から来た。2度目だ。
つまりまた食べたくなる美味さなのだ。

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海月(クラゲ)
2017年頃開業で比較的新しいお寿司屋だが、創作寿司は美味い。
創作寿司を食べるにはカウンター席に座る必要がある。カウンターが8席。12時開店、1巡目で食べたいので、崎津に着いたのは11時半頃だった。
先客が1組いた。小学校5,6年生くらいの男の子と30代くらいの小太りのお父さん。私達は3人。これで5人。
その後に、崎津のパンフレットを持った40代くらいのお母さんと高校生くらいの女の子が来る。
お母さんはジーパン姿でカジュアルだ。娘さんはふんわりとしたスカートをはいている。
以上で1巡目は積んだ。

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家族のあり方
いみしくも家族連れ3組となった。
どんな家族か、ちょっと妻と妄想してみた。

小太り父さんと小6としよう。
この家族、なんか子供の受け答えがぎこちない、お父さんも丁寧な言葉で息子と話している。
「これさぁ、離婚して、今日はお父さんと会う日で、折角だからドライブついでにお寿司を食べようかぁ、そんな感じでは?」
「うーん、または新しいお父さんで、相方の連れ子とか」と妻と勝手な妄想をする。

では、高校生の娘とお母さんのカップルは、娘との緊張感はない、母親の運転でここまで来たのだろう。父の存在が少し見えない。でも離婚している感じはない。
「父は長期出張中か連休も仕事」
「父は留守の方が平和な家族かな?」 あくまでも妄想です。

そんな感じ、店が開く。

連休価格か5000円コースのみ。予想通りカウンターは満席で1巡目だった。
お寿司は青物と地物がメインの創作寿司。
お店の裏は崎津港。船着き場となっている。店主自らウニなどを獲ってくる。

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メニューの上段10貫とアラ煮が今回のコースだ。
細かいレシピはネットのどこかにあると思うので、食べ終わった感想。
「また、食べたい」
高級食材ではないので、これ食べたら死んでもいいという感じではない。リピーターさせる味だった。それが大切だ。

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天草ボタン
実はこの海月で、「天草ボタン」が買える。天草ボタンの原点の場所だった。
当然買いました。

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ブラピが天草ボタンのシャツを着ていたことでも有名になった。
通販はなく、展示販売のみだが、崎津は作者の地元なので海月で販売しているようだ。

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この翌日、崎津からまだ先の牛深にある完全予約制のイタリア料理店。このお店が本渡に移ってきたので、このお店を予約する。
1日1客だけのお店だ。本渡で泊まっている私はワインが飲める。期待に胸が膨らむ。
長くなるので、またの機会。


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