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山男のTシャツ 山登りの始まりだった。畦地梅太郎さは面白い
ファッションという言葉を忘れてから久しいが、それでも私はモンベルのウイックロンのTシャツのファンだ。10着以上持っている。
軽く、べたつかない、着心地は最高だ。速乾性だがあまり臭くならない。洗濯しても直ぐに乾くので旅行先でも便利だ。
登山やハイキングで着るようになって、その着心地の良さから普段着でも着るようになった人は多い。
ウイックロンのTシャツは販売期間が長い定番品なので、沢山のデザインがある。コレクションを少し、とにかく頑丈なので増えるばかりだ。
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さて、この中でも特徴ある絵(版画)のデザイナーシャツが気に入っている。山男シリーズという。
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これは畦地梅太郎さんの版画シーリズ。
何とも言えない味がある。どんな人なのかと興味が湧いたおで少し調べる。
畦地梅太郎 1902年12月28日 - 1999年4月12日 愛知県宇和島の生まれ。
日本の版画家。山岳風景を題材とした木版画作品を多数発表し、「山の版画家」として知られる。画文集の出版や装丁、挿画などの分野でも活躍した。愛媛県北宇和郡二名村出身。
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登山において、綺麗な景色見て、一瞬でも気持ちがよければいい。その思想で、畦地梅太郎さんも絵描きとして、山と周りの人々を見ていたと思う。
そんな版画を気に入っている。
畦地梅太郎さんの本
2冊ほど読んだけど、この1冊を紹介したい。
1957年の本 「山の眼玉」
私の生まれた翌年の本だ。
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この本は畦地梅太郎さんの版画と山の紀行文が掲載されている。
ようやく読み切った。
明治生まれの人なので、遠くから見る山の姿は同じだが、人とか村の風景とかがなかなか思い浮かばない。それでも戦前戦後の山村民俗学の資料として楽しめる。
昔の日本人、それも山村の人々の生活が垣間見えてくる。寒いのが一番大変。雨も悲しい。
寒い雪、泥道、暗い村。歩いている場所もわからない、誰とも連絡つかない。そんな恐怖、でも自由な放浪感は捨てがたい。
読みながら、畦地梅太郎さんの時代の生活を妄想する。
あの時代も今も、見上げる山と空と星は変わらない。同じものを見ている。
八ヶ岳も歩いていたようだけど、山はこんな感じだ。変わらない。
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