デューン 砂の惑星 パート２からGibsonギターへの道
「デューン 砂の惑星」
パートP２をNetflixで観る。3時間近い作品で、さらにパート２だ。登場人物紹介と設定と現在の背景が小説みたいに書かれたものがないと、観ていてよく分からないはずだ。
映像には引き込まれる。なんとなくジブリアニメ、石森章太郎の漫画が入っている気がした。
物語が難し
原作小説を知らない人はさらに意味不明となっているだろう。3分間劇場みたいな動画を頻繁に観ていると耐えられない映画だと思う。私も1時間区切りにして２日で観た。今更だけど脳の持久力が劣化している。
集中力
人の集中力 15分・45分・90分 区切りであるという。
15分は高い集中力が維持できるそうだ。 45分は子供でも集中力を保てる長さ。子供と言う区切りがいい加減だけど、これ普通の人でいいのではないかと思う。そして 90分が人が集中できる限界だという。
だから大学の講義が90分という、でも、それで決めたという話はない。
それと、人は時間があればあるだけ使って物事を処理する。その効率化を説くビジネス書は沢山ある。経験上、普通に忙しい時、緊急の仕事やトラブルが入っても、何故だかやり切れる。それだけ人は余裕を持っている。
しかし、それを継続するのは無理だ。生物には余裕と休みが必要だ。
たまに管理職が、アメリカ人辺りが書いたビジネス書を盲進して、仕事の効率化を図り、その手加減を間違えて、トラブルの沼にぶち込む。結果として不正、粉飾。そんな例を何度か見ている。
原作
理解を深めるには原作を読んでみたい。そうは言っても、全17巻のSF巨編を進んで読む現代人は少ない。特に日本人の読書量は減少している。そして小説を読む人はさらに少なくなった。SF小説は不人気だ。ちなみに映画公開に乗じて新訳がでているようだ。
制作に相当のお金を使っている。興行的に大丈夫なのだろうか、それともSF小説が流行ってないのは日本だけの話なのだろうか、その辺りはよく知らない。
砂の惑星 デューン 小説フランク・ハーバート、矢野徹 訳昭和47年（1972年）～62年 全巻初版
大学生の頃に読んでいた。
ここで、頭を休めるため、エモーショナルな映画を探す。この場合は邦画に限る。日本語は周波数的にキンキン響かない優しい言葉なので、聞いていて落ち着く。
「メタモルフォーゼの縁側」
芦田愛菜と宮本信子の共演でボーイズラブ漫画を通してつながる女子高生と老婦人の交流を描いたドラマだ。
物語は緩やかに進む、人類を救うこともない、世の中への怒りもない、10代の劣等感、無力感が消えることもない、でも自分が動かないと世界は変わらないことが分かってくる。
主人公の問いに答えたお母さんの言葉だけど、その通りだ。
こんな会話だった。
「目標のある人ってすごいよね､私にはそんなものはない」
「そうね、まぁ、私達庶民は、マラソンを走っているときと同じで、次の電柱まで、また次のって、小さな目標を目指して走るしかないものね」
バックミュージック
バックの音楽が全てギターメインで、それが凄く良かった。
頭を良い方向へリセットしたら、ギターを弾きたくなった。
東京砂漠。空気が乾燥しているので、希少価値のあるギターを2本取りだした。ギターは乾燥すると縮み、木にヒビが入ることも多い。この2本の古いギターはヒビの手当もしており、満身創痍の老ギターだ。
人で言えば60代､80代のギターだ。
Gibson LG-2 1950's
Gibson B-25 1970's
どんな音？ やはりそこだと思う。枯れきっている音だ。
Gibson LG-2 1954年
1942年から生産が始まったスモールボディの代表的機種のLG-2。
スプルースTOP、マホガニーSIDE＆BACK、Xブレーシング構造となっており、フラッグシップモデルのJ-45同様の材構成となる。
音はまろやかだ。このギターだけかもしれない。ジャカジャカというより、綺麗な音で多少サスティーンが短い、短音が明確にでる。アドリブで少しライトな音を出してみた。
Gibson B-25 Deluxe 1974年
カラマズー工場製だ。narrowネックは意外と弾きにくい。箱鳴りしてるが、低音は薄めでレスポンスが良い、枯れた音がする。弾いていて歌いやす。ジャキっとした音が切れ味のあるストロークを作る。弾き語りで使うと、リズムギターみたいで歌いやすいと思う。
私の歌はどうでもいい。雰囲気を感じて欲しい。
ここまでのYouTubeはひと昔前のものなので、2024年の音も紹介。カッティングで弾き比べをした。
以上最後はギター紹介で終わった。
ちなみにサムネイルは水の惑星（地球）のイシガキダイ。