コールマンのランタン 200Aとの出会い
コールマンランタンとピーク1
キャンプ道具は長年使えるけど、やはり流行廃りがある。
灯りの道具として、今はLEDランタン主流となっている。このLEDランタン、災害時にも使えるので、懐中電灯や水、防災食と一緒に置いてある。
LEDランタンは便利でコスパもいい、でもね、やはりキャンプではコールマンのガソリン・ランタンを使う。
バーナーも飯炊き用にはコールマンのシングルバーナー・ピーク1を使っている。それ以外はSOTOのガスバーナーを使っている。
この二つのコールマンは長年付き合いがあるので手放せない。
コールマンのランタンの魅力
焚き火と同じでガソリン・ランタンはその所作が好きだ。
キャンプ初日、夕刻にランタンにガソリンを入れる。次にポンプアップしてタンクの内圧を上げる。バルブを開けると、高圧のタンクから気化したガソリンがシューッと音がする。ジェネレーターからマントルへ気化したガソリンが放出される。
火をつけるのだが、ここはジッポーライターで火をつける。
この時、ホヤ内にガスが溜まって小爆発することが多いので、私はホヤを外しておく。
最初炎が安定しないでが、徐々にオレンジ色から黄色くなり、かなりの光度となる。熱いので素早くホヤを戻す。ここでは耐火手袋をしている。
LEDと違い、熱のある灯りは気持ちも温かくなる。
ちなみにコールマンのランタンは低温・気圧の変化に強い。使用時は安定している。LEDランタン冬場は電池の減りが早い。ガスランタンも低温と気圧に左右される。
先のバーナーピーク1をガスバーナーの代わりに飯炊きに使うのは、その理由からだ。
キャンプにおいて、ランタンは癒やしだ。テントを張らず、バンガロー泊やトレイラーハウスを利用していても、コールマンのランタンを使えば、気分が楽しくなる。
機材としての魅力もあるけど、あのシューッという音とオレンジ色の灯りの下で多くのキャンパーが夜を過ごしたと思うと、ノスタルジックな気持ちになる。
キャンプ黎明期
キャンプといえばオートキャンプとなる。そうでないと重い道具は持ち込めない。そしてキャンプ道具の多くはアメリカから入ってきた。
アメリカのオートキャンプは1920年頃から始まっている。幌馬車が車に変わった感じだ。
日本のオートキャンプが普及するのは1960年代に入ってからで、おそらくアメリカ通の一部の金持ちがやり始めたのだろう。
1970年代に入ると日本も多少豊かになり、アメリカの文化に若者が憧れるようにる。また家族を連れてのキャンプもメジャーになっていく。それでもまだオートキャンプの時代ではなかった。
1971年コールマンのランタン 200Aが家に来る
親父が関東村(進駐軍村)のPX(進駐軍の生協)でコールマンのランタンを買ってきた。理由はよく分からない。
「なになに?」興味津々の中学生の私。
まるで初めてのテレビみたいだ。
夜7時頃、親父が説明書を読み、庭先でランタンを点けると凄い明るさだ。この時代の日本、外灯はただの電灯だから町は暗い。
そこにシューッと言う音と凄い明るさだ。
庭の犬が吠える、近所の犬も吠える。近所の婆さん、おっさんも吠える。
「何事だ!」と飯を食いながら出てきた爺さん、皆が庭に集まってきた。
「お父さんは、なにやってるの!」と怒鳴るお袋。
初めてのコールマンは近所迷惑だった。その後、当面しまわれたままとなった。
Coleman(コールマン)200A 1971年/後期レッドバルブ
コールマン 200A の珍しいと思う取り扱い書とサポートの連絡先。これを持っている人は少ないと思う。全部を取りあえず紹介。イラストがレトロ。
1990年 コールマン288A ツーマントルを購入
この頃、遊び歩いていた私も結婚して家庭を持っていた。それでもアウトドア好きで、カヤック、MTBと遊んでいた。家族とはその流れでオートキャンプを始めた。その時代、オートキャンプブームも来ていた。
キャンプでは、実家から貰ってきた200Aも使っていた。
しかし好きなランタンだったので壊したくなかった。それともっと明るいランタンも欲しくなり、買ったのがコールマン・ツーマントルの288Aランタンだ。
コールマンの定番だけど、既に30年以上経つ、最近は1年に2,3度使う程度だ。部品交換は何度かしている。
コールマン288A ツーマントル 1990年
キャンプ用の道具は色々ある。ただ機能とコスパ紹介はネット上に沢山あるので、時折、それにまつわるエピソードと合わせてアップしたいと思う。