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病気(事故)から学ぶ

 病気(事故)から学ぶ

今回の病気、倒れる前にあった予兆。これを思い返すといい勉強になる。
人間の意識、思い込みは身体を裏切る。成人病予備軍の皆様への参考にもなるのではないだろうか・・。

最初の予兆
今から13年前、52才の頃の狭心症になった。医者に行ったが降圧剤しかくれなかったので、そういう事かと思い、自分で体重を落としたら、血圧が下がり痛みは消えた。そう、治ったのではなく、一時的に症状が消えただけだ。
だから、たまに運動開始時に胸に痛みが出ることがあった。それでも心拍数をあげて行くとその痛みは消えた。
「まだ大丈夫」意識(脳)が自分の身体をだまし続けていた。

そして不思議な事が起こった。
55才でショートトライアスロンにおいて、過去最高タイムを出していた。
世界戦にでるようなマスター選手より早かった。不思議だ。人体の不思議。

還暦過ぎてから
私はトライアスロンを35年続けている。そして5年前くらいかな、60才頃から、ランニングのタイムが極端に遅くなっていた。
自分でも心肺機能が凄く落ちていると感じた。
スイムとバイクはテクニックで誤魔化していた。しかし、心肺機能がかなり必要なマウンテンバイクのレースでは、苦しくて完走も出来なくなっていた。
この時期から、身体の不調とは考えないで、「歳だ」と思いこんでいた。
そして競争のない、単独での山登りやトレランをやるようになった。

久しぶりに胸の痛みが・・
今年(2021年)の5月、トレランの始めに胸が痛むようになっていた。登り始めに痛んだ。しかし心拍数が上がると痛みは消える。まだ意識が、私の病気をだまし続けていた。
さらにトレランの後半に、手がパンパンにむくんでもいた。今ならかなり危険な状態だと思うが、トレラン後、麓で蕎麦など食べている間に、そのむくみは治っていた。いや一時的に消えていた。

今までになような酔い
実は、更に遡りった3月末、長年の友人の山チャンと飲んだ。早めに切り上げて神保町のアウトドアショップなどを回った。
その時は問題なかったが、帰宅途中の駅で目眩がして倒れて、意識を失った。
駅員さんと若いお兄さんに介抱されて、意識を戻し、何とか帰宅したが、実は、この後の心筋梗塞と同じ症状だったのだ。今思うと怖い。

怪我の腫れが酷い
4月末、南高雄の20キロのトレラン後の3日目、何故か3日後、左足の膝、踝、拇指球と痛みだし、凄く腫れた。整形外科で靱帯損傷診断されたが、2週間ほどで治ったと思ったら、また腫れた。むくみもあり、痛風も疑った。

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心臓の働きが低下すると、心臓から全身に血液を十分に送れなくなる。腎臓に流れる血液の量が少なくなると、尿を作る働きが悪くなり、むくみが起こる。正にそれだろう・・。

長崎でのシーカヤック
7月、ようやく普通に歩けるようになり、回復しているつもりで、熊本県天草市、天草灘でのシーカヤック・ツアーに出かけた。妻と長崎に赴任している娘が同行した。
熊本に着くと、初日は梅雨明けで夏らしい晴天だった。良い調子だと思っていたが、カヤックをする当日、突然海が荒れて、中止となってしまった。
残念だったが、自然相手では仕方が無い。

この旅行中、多少胸が痛む時はあったが、天草の寿司を食べ、綺麗な海で泳ぎ、街を歩き回り普通に動いてた。とは言え、シーカヤック・ツアー中、海のど真ん中で、もし倒れたらと思うと怖い。

ついに倒れる
長年苦楽を共にした会社は5月一杯で解散しており、基本的に自宅にいた。7月頃から胸の痛みや手のしびれはが顕著になり、散歩で歩くだけでも痛みが出るようになっていた。でも途中で痛みが消える。それが判断を誤らせたのか、自分が馬鹿だったのか、7月23日マウンテンバイクの練習後、帰宅途中に心筋梗塞で倒れ、死にそうになる。カテーテル治療をする(これは別Noteで詳細を書いている)

退院後
8月、9月と左足の痛みと足のむくみが少しあったが、それも今は消えた。
靴が緩くなった。つまりむくみが消えた。
今、自分の顔を見ると痩せている。体重が極端に減ってはいないので、顔もむくんでいたのだろう。
むくみは心臓と腎臓が悪くなった信号。この臓器は痛みが直接こないので注意が必要だ。

7月23日以降一度も事務所に行かなかった。20年間仕事をした場所。神保町の事務所は8月末に引き渡し、無くなった。
思い出と写真だけになった。少し寂しい幕引きだ。流行病でもありしょうがない。

脳は嘘をつく
今回、意識、脳の思い込みが悪い方へ働き、心臓の痛みを筋肉痛程度に判断していたと思う。スポーツ選手は苦痛に耐える訓練をしているので、特に注意が必要だ。普通の人なら、早々と入院している状態で運動までしている。
身体の信号を脳は都合良く無視することがある。
脳(意識)の働きに詳しい養老先生も2020年に心筋梗塞になり、大変だったようだ。無痛だったので危なかったと言う。あの養老孟司先生さえも騙す脳。
今後は身体の信号には素直に従うつもりだ。

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