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「自分でできることはしようと思って」母の言葉が沁みる 母のリハビリ469日目
私が腰をやってしまいました。
動けないわけではないけど、腰が伸ばせない。ゆるゆるとぎこちなく動いて、動きが制約される週末を過ごしました。
月曜日、ずいぶん痛みも減り出勤。動きもスムーズになってきて良かった。
夕方は膀胱炎になった母の受診をして、調剤薬局へ。
薬局の駐車場に着くと、母が
「私が取りに行ってくるよ」
ひとりで行けるわけないじゃんと思った私は
「どうやって行くの?」
「ひとりで行くってこと?」
母「そう、これくらい行けるよ」
私「坂道だよ」
母「大丈夫だよ」
その自覚のなさが怖いんだって!!
という言葉を飲み込み、行けるもんなら行ってみてぐらいのつもりで
私「じゃあ、行ってきて」
でも、車の中で待ってる気持ちにはなれず、ついて行くことにしました。
母「一緒に行ってくれるの」
といいながら、母は歩き出し、手すりを持って進んでいきます。
手すりが無いところは壁を伝って、慎重に。
無事、薬局の入り口に着き、受付に処方箋も出すことができました。
退院してからはずっと私が薬をもらいに行っていたので、薬局の方にも
「お久しぶりですね」と声をかけられて、「なかなかスッスと動けなくてね」とか返している母。
駐車場まで、今度は坂を登って行きました。
ゆっくりだけど、往復完歩!!
いつもなら車の中で待ってる母が、自分で行くと言ってくれたのは腰を痛めた私を気遣ってくれたから。
なのに私は
「はぁ?」と言わんばかりの声かけをした。
確かに不安定で危なっかしいから、私は母が転ぶのが怖い。
私が母からやることを奪っていることがたくさんあるとあらためて思った出来事だった。
なのに、今朝、ストーブの上のヤカンを持とうとしていた母に、
「ストーブの近くには寄らないで
やかんを持って転んだらやけどする!!」またギャンギャン言ってしまった。
「自分でできることはしようと思って」
母の言葉が沁みる。