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ヨード造影剤CT検査とユニバーサルデザイン

きょうは、1年に一度のヨード造影剤CT検査の日。

毎年、検査のたびに、9年前に最初に検査をした日の驚きと感動を思い出す。

まずは、驚きから。
ヨード造影剤CT検査を受ける前に、お医者さんや看護師さんから何度も、何人にも
「この検査は、検査中に身体が熱くなるからね」
と言われた。
イメージできない私としては、
「ふーん。そうなの。でも、なんでこんなに言われるんだろう」
って感じ。

そして、検査。

「今から、お薬が入ります。身体が熱くなります。」
また、言われた。

その次の瞬間
なるほど!!!!!!!!
これか!!!!!
薬が血管を通っていくのが分かるかのように、順番に身体が熱くなる!!
かなり熱くなる!!
身体の中が熱くなるって、初めての体験。

これは聴いておいて良かった。
聴いてなかったら、ジタバタしそう。
だから、あんなにみんなに言われたんだ。
人の話は、ちゃんと聞くべきだと染みた。

そして、感動!!

「息を止めてください」
息を止めるイラストが出た!!

「10、9、8、7、6、5,4,3,2,1、0」
カウントダウンも数字で出る!

「楽にしてください」
息を吐くイラストだ!!

アナウンスに合わせて、CTの機器にイラストが表示される!!
それも、トンネルに入ったり出たりする私にいつも見えるように、何カ所にもイラストがでる!!

すごい!!

これなら聞こえない人も安心して検査を受けることが出来る。
めちゃめちゃうれしかった。

日本語が苦手な外国の方にも安心だ。

カウントダウンの表示は、どれだけ息を止めていればいいのか見通しがもてるから、私にとってもすごく安心感がある。
こんな所に気づいてくれるのは、心憎い配慮だ。
イラストがあるだけで、緊張する検査でも和む感じが醸し出される。

9年前、最初に出会ったそのCTの機器は、シーメンス製だった。
補聴器のメーカーとして、私にはなじみのある社名。
さすが、聞こえない人のことよく分かってると、心の中で大興奮。
次の日、学校でみんなに伝えまくった。

そして、聞こえない先生に
「バリウム飲むときとか、どうやってやってるの?」
ってあらためて聞いたりした。

それから毎年イラストたちに出会っている。
きょうのCTは、パナソニック製。
きょうのCTも、ちゃんとユニバーサルデザインだった。
太い注射針を刺される検査だけど、
「ふー」と息を吐くイラストを見て、きょうも嬉しくなる私です。

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