電子ノートを使ってみました 使い方を思索する(2)
前回、電子ノートを購入し開梱した上で少し使ってみました。
その内容についてはnote記事をアップしました。
没入感がかなりあるので、これは使い物になりそう 、という予感がしています。
もう少しいろいろと環境を整えるともっと思索のツールとして使えそう です。
以下の見出しのように思索し環境を整えてみました。
ちなみに、この見出しを書く前に、電子ノートのノート機能を使って思いつくままにワードをあげて思索して、そのあとにポメラでアウトライン化し、記事に仕上げています 。
電子ノートをさらに使いやすくする
まず、頼るべきはメーカーでしょう。メーカーが公表していて、最初からインストールや導入されていないものを確認し、導入 してみることだと考えました。
その筆頭に上がるのは、ノートの形式(ノートフォーム)やスタンプ など。
これらについては前回の記事で導入した、ということはお知らせしました。
ノート形式については今のところ使っているのは中横罫のフォームもしくは方眼のフォーム です。
何かを思索しようとすると結局シンプルなものがよい ようです。
今のところ図を書いて考えることはないので無地は使っていません がそのうち使うかもしれないな、と思っています。
議事録など形式のあるものであれば、ポメラで形式に合わせて入力してしまう 、というのが個人的には早いと思っています(テキスト入力はそれなりに速くできますので)
シャープの出しているPC連携用ソフトをインストール見てみる
それ以外にシャープが出しているものは、電子ノート本体とPCの連携を行うソフト です。
確かにこれがあれば少しだけ便利 です。
PCからデータを流し込むとき(スタンプなど)に、どのフォルダに入れるか考えることなくドラッグアンドドロップで適切なフォルダに入れてくれます。(そのあとに本体側でそれを読み込む必要はありますが)
バックアップをとったりするのには、よいかもしれません。
当該ソフトを利用せずに自分でデータを落としてきてzip形式で圧縮されているので解凍し、ファイルを自分でコピーしてもいけます。
ノート1枚1枚はJPEGもしくはBNP形式の画像ファイルになっているので、一気にPCに流し込む・バックアップを使って復旧する場合は便利そう です。
今のところその様な機会はないので、使っていませんが、もう少しデータがたまったら使ってみようと思っています。
電子書籍やネットを見てみる
次に頼るべきはネット上の情報 。
これについては、まずは電子書籍を読んでみました。
この間書評をnote記事としてあげたの「デジタル デトックス」の著書のOutline 伊藤 崇氏 が書いた「電子ノート活用術 」という本を購入して読んでみました。
こちらの著書はかなりの初心者や電子ノートとはどんなものか想像がつかない、というような人を対象として書かれた著作であり、発行がかなり古い本(2013年2月12日)となっているので情報としてはかなり古めになります。小理屈野郎が購入した電子ノートがまだ発売もされていないときのものです。
ヒントになったのは、本体を横向けにして利用する場合は、センサのずれ?が出るようでタッチパネルの調整をした方がよい 、ということ。
また、ストレージはかなりあいているので(数GB前後)、ちょっとしたデータなら、USBメモリの代わりに使うことができる 、と記述してありました。なかなか面白い使い方だと思いました。
著者には申し訳ないですが、小理屈野郎的には上記の2点だけが大きな情報でした。
付属のペンで筆記するときのポイント
以前の記事で「慣れが必要 」と書いていましたが、それの内容について思索してみます。
「慣れが必要」なのは、電子ノートに書くときの(純正)スタイラスの反応であったり、書き心地 についてです。
まずは、付属のスタイラス(ペン)で、書くときに気づいたことをあげていきます。
フレームに手を置いて書く
こうすることによって、ペン先が触れていないのに描画されたり、訳の分からない線が出てきたりすることがかなり避けられることに気づきました。ゆっくり書く
これも結構効きます。小理屈野郎は運筆速度がかなり速いようで、ゆっくりめに書くと思ったようにかけることが多い ようです。筆圧も重要
小理屈野郎はかなり筆圧が強いです。少し筆圧を抜き気味で書くとうまくいける ことが多いようです。ペンの線の太さ
あまり線を太くすると漢字で複雑なものは潰れて表示 されてしまいます。小理屈野郎は最初は少し太め(5段階の太さのうち細い方から4番目)にしていましたが、漢字が潰れて何を書いている変わらない状態になることが多かったので、普通(5段階のうち細い方から3番目)にしてみました。これだと漢字が潰れることがないし、自分の字の大きさから考えても細すぎることもなく、太すぎることもなく、よい感じになりました。
これでかなり紙に手書きする感覚に近くなりましたが、元々平滑な画面上にプラスチックのチップでできたスタイラスで字を書くのでつるつるしていてちょっと変 な感じです。
別売りのペン(スタイラス)を探すことにしました。
他のペンを使ってみる
この電子ノートは感圧式のものであり、イーインクの液晶の上に圧を感じるセンサのシートを重ねているようです。(液晶のフィルム的にぴっちりとくっついているのではなくごく少しの隙間があるようです)
感圧式で使えるものをアマゾンで調べてみました。
これは、と考えられるものがありました。
ドイツのLAMYという筆記具会社が出しているものでLAMY AL-star black EMRというものです。
LAMYはサファリ、という万年筆を出していて これで有名な会社です。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。この商品はサファリの上級バージョンでデザインは全く一緒ですが軸の材質がアルミニウムになっているものです。
うーん、かなり高めの価格設定です。しかし、書きやすければそれだけで儲けもの(思索に拘わるツールだから)、と考え購入してみました。
使ってみましたが、付属のスタイラスとは別物のように書きやすい です。元々グリップの断面は3角形をしていてペン自身が握りやすいこと、そして主な機構はワコムのPro Pen 2と同様のものを利用している ようです。
さすがワコム、という感じでペン先も何か特殊なコーティングをしているのかもしれません。紙の上、というほどではないですが、少し滑りすぎる万年筆 、みたいな感じの書き具合になりました。
また、どこに手を置いていても誤認識はほぼありません でした。すごいです。どうしてそうなるのか分かりませんが、非常に快適に筆記(入力)できました。これで書いてその筆跡が認識される、ということについて全く心配がいらないようになりました。
またグリップ部に小さなボタンがついているのですが、利用する機器によっては、そのボタンを押すことによって描画モードと消しゴムモードが切り替えられるらしいですが、私の電子ノートでは利用できないようです。
これだけ使いやすいペンなんですが、最初からペン先(チップ)は2つ予備がついていました。結構減るんだな 、と予測しています。
同梱しているペン先がなくなったときどうしたらよいのかをいろいろと調べてみました。
上記の用に主な機構はワコムのPro Pen 2と一緒です。ですので、ワコムのものを使えないか、と見てみたら、どうやらサイズ的には全くおなじようです。もし必要になればワコムのものを購入すればよさそうです。値段としては10本入りで1036円 とのことでした。いくらか種類はあるようです。チップで書き心地が変わるのを試してもよいかもしれません 。
また、ワコムの純正品だけではなくサードパーティーが出しているものもあります 。それを使ってもよさそうです。
筆記についてはこれでかなり能率が上がるので、メモをとりながら思索に励めそうです。
ペーパーライクフィルムについて
筆記感を変えるためにもう一つ考えたのが、液晶の表面にペーパーライクフィルムを貼る 、ということです。
子供たちが学校で使っているiPadですが、このペーパーライクフィルムを貼ることでApplePencilがかなり使いよくなる 、とのことでした。その発想を演繹してみるということです。
LAMYのスタイラスペンを購入したときにペーパーライクフィルムも購入してみたのですが、フィルムを貼らずにLAMYのスタイラスペンを使っただけで納得の書き心地 でした。
あえて貼るかどうかを考えるために、液晶の上に置いた上でLAMYのスタイラスペンで書いてみましたが、かなりゴリゴリした感じで、少しこれは「違うな」という感じでした。ペン先がすごい勢いで減りそうだな、と感じるほどでした。
またフィルムは一旦貼ってしまうと、剥がすのが大変 です。特にこの電子ノートの場合は表面に感圧センサの薄い層があり、頑強ではなさそうなので、剥がすときに損傷してしまう可能性もありそうな印象を受けました。
ペーパーライクフィルムは使っていると表のざらざら感が摩擦を受けてなくなってきますので張り替えはそのうちいる はずです。そう考えると貼らないで使う、という方が無難なような気がしました。ネットで見る限りはフィルムの貼り剥がしでトラブルがあったようなことは見かけていませんが、しばらく様子見をしようとしようと考えていました。しかし使っている中で考えが変わりました。
理由は、照明です。オフィスで仕事をしているときはデスクライト、家で執筆するときは天井の照明がディスプレイ面に派手に映り込んできます。これが気になってなかなか集中できないことに気づきました。
あと地味に気になったのが、LAMYのペンの外箱には「ペーパーライクフィルム上で使用」と想定されていたのです。
貼らない理由はたくさんあったのですが、ペン先(チップ)を確保できる見通しがついたこと、そして、フィルムの表面のざらざらがなくなってきて平滑になったときまでに、フィルムを買った販売店にどのように剥がせば良いかを聞いてみることとし、えいや、っとフィルムを貼ってみました。
結局フィルムは貼りました
フィルムを貼ってみての感想です。
照明の映り込み
これについては、映り込みはしますが、気にならない程度まで低減され筆記に邪魔になるようなことはなくなりました。かなり良いです。書き心地
付属のスタイラスの場合
付属の純正スタイラスの場合はダイレクト感が強く、少し滑り感が大きく感じますが、違和感はないです。LAMYのペンの場合
引っかかりは少しありますが、サインペンで書いているような感じになりました。少し遅延を感じることもあります。
ただフィルムを貼付したことによって誤認識は全くなくなりました。
スタイラスはどちらもある意味甲乙つけがたい感じになってます…
LAMYの方が軸が太く持ちやすいのでこちらをメインに使い、携帯していないときなどは付属のスタイラスを使うことにします。
その他のアクセサリについて
ノートカバー
購入時から付属しているカバーで十分納得いく質感ですが、スタイラスペンをLAMYのものに変えるとペンホルダーに入りません。
ですので、付属のものが痛んできたらカバーを購入してみてもよいかもしれないなと思っています。
どうやら、サイズ的にはA6のノートカバーか手帳カバーを流用できるようです。
そうなれば選択肢が非常にいろいろあるでしょうし、ペンホルダーももう少し太いペンを受け入れてくれるものがあるかもしれません。
ペンホルダー
付属のノートカバーを使う場合は、どうしてもペンをノートと一緒に持ち歩きたい、というのであれば手帳カバーなどにつけるペンホルダーを使う 、という方法があります。
個人的には持ち歩く時間は短く鞄の中に入っていることが多いし、ペンホルダーをつけると鞄の中でノートがゴロゴロするの可能性が高いと考えています。こちらもまた必要に応じ購入、という感じですね。
まとめ
電子ノートを使い出しました。
実戦投入し、気になるところを思索しました。
LAMYのスタイラスペンを導入したことが一番大きなインパクトで、紙に手書きしている感じにかなり近く、間違いなく思索に没入できると感じました。
実際に今回のnote記事の内容のラフスケッチを考えるときは電子ノートを利用しましたが、ポメラと違い、自由な感じを受けました。電子ノートでラフスケッチを考え、その内容をうけポメラのアウトライン機能に乗っけてさらに構造を洗練させた上で、執筆を行いました。
この運用でしばらくやっていきたいと思います。
電子ノートだけではなくスタイラスまで購入となり、結構な出費になりましたが、手書きで考えられる、ゴミが出ない、その内容はデジタルで保管ができる(PCなどにも)などメリットが大きい ようです。
もうワンサイズ大きいのがあってもよいなとも思いました。
今後も快適な環境でnote記事や読書ノートを執筆していこうと思います。
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